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2021年6月

2021年6月29日 (火)

シューマン 交響曲 第3番「ライン」、スメタナ 「モルダウ」/ワルター、ニューヨーク・フィル

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シューマン 交響曲 第3番「ライン」

スメタナ 「モルダウ」

ブルーノ・ワルター(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

【録音】1941年

ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。1941年2月の録音なので太平洋戦争が始まる直前。それにしては音質はかなり良好に保たれていて、しなやかで引き締まった洗練された都会的なワルターの音楽性が聴き取れる。特に感心したのは、スメタナ「モルダウ」で、ドイツ・オーストリア系の音楽以外でも良い録音が残されていたのに改めて、ワルターの芸術の一面を感じた。

最近のSP録音時代の古い音源の復刻技術はとても良くなっている。とは言え、時代が時代であるのでこれをSACDやハイレゾにしても音質向上はそれほど望めない。このようなCDという形で残してもらえた事に感謝する。


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2021年6月25日 (金)

ヘンデル 水上の音楽 王宮の花火の音楽/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、ガーディナー(Esoteric SACD/CDハイブリッド盤)

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水上の音楽 

王宮の花火の音楽 

イングリッシュ・バロック・ソロイスツ ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)

【録音】1983年 1991年

この音源も、カラヤンの「トゥーランドット」同様、リマスター、SACD化に成功している。通常CDより音のキレや空気感がより明確化して音に厚みがあり薄い感じがない。デジタル初期当時のメジャー・レーベルの中で、平均的に見て音質はPhilipsが頭一つぬけていた。

古楽器の繊細な切れのある響きと緻密で美しい音楽であり、素晴らしいSACD復刻だと感じた。


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2021年6月22日 (火)

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲他/グリュミオー、ハイティンク、ロイヤル・コンセルトヘボウ他(Esoteric SACD)

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メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 【録音】:1960年
ベルナルト・ハイティンク(指揮)、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)

サン=サーンス ハバネラ 【録音】:1963年
ラロ スペイン交響曲   【録音】:1963年
マニュエル・ロザンタール(指揮)、コンセール・ラムルー管弦楽団
アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)

2021年6月に発売されたEsoteric SACD/CDハイブリッド盤の1組。録音は古いが、鮮度がよく保たれていて瑞々しい音質で聴ける。アルテュール・グリュミオーのフランコ=ベルギー派らしいしなやかで美しいヴァイオリンが楽しめる。曲自体もモーツァルトなどと共にアルテュール・グリュミオーの芸術性に適したもので、素晴らしい演奏である。


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2021年6月18日 (金)

プッチーニ: 歌劇「トゥーランドット」 / カラヤン、ウィーンフィル(Esoteric SACD/CDハイブリッド盤2枚組)

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配役

トゥーランドット … カーティア・リッチャレッリ(ソプラノ)
皇帝アルトゥム … ピエロ・デ・パルマ(テノール)
ティムール … ルッジェロ・ライモンディ(バス)
王子カラフ … プラシド・ドミンゴ(テノール)
リュー … バーバラ・ヘンドリックス(テノール)
ピン … ゴットフリート・ホーニク(バリトン)
パン … ハインツ・ツェドニク(テノール)
ポン … フランシスコ・アライサ(テノール)
役人 … ジークムント・ニムスゲルン(バス)

ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

【録音】1981年[デジタル]

2021年6月に発売されたEsoteric SACD/CDハイブリッド盤の1組。

この音源は、私の最も愛する「トゥーランドット」ではない。一番好きなのは、ラインスドルフが指揮した、ビルギット・ニルソンのトゥーランドット姫、ユッシ・ビョールリンクのカラフ王子、レナータ・テバルディのリューによるRCAのステレオ初期録音のものだ。でも、「トゥーランドット」は大好きなオペラで、エレーデ盤、ラインスドルフ盤、モリナーリ=プラデッリ盤、メータ盤など多数揃えて聴いている。

しかし、このカラヤンの「トゥーランドット」は、これでもかというほど管弦楽が美しい。特に弱音の美しさが際立っている。プッチーニの音楽というのはこんなにも美しかったのだと再認識させてくれる演奏である。ゆえに歌手が主役の録音というより、やはり指揮者カラヤンのグランドオペラ「トゥーランドット」だ。

歌手配役については、トゥーランドット姫は本来ならもっとドラマチックな声のソプラノを起用するのが普通であるので、リリコなカティア・リッチャレッリが歌っているのにちょっと違和感がある。この当時なら、例えばエヴァ・マルトンなんかがトゥーランドット姫の当たり役だった。それでも、管弦楽の弱音の際立った美しさを考えると、パワーあふれるドラマティコを起用しなかったカラヤンの意図も理解できる。配役は、端役まで良い歌手で固められていて、まさに帝王カラヤンの面目躍如である。トゥーランドット姫がビルギット・ニルソンならばとかカラフがユッシ・ビョールリンクかフランコ・コレルリだったらと妄想することはあっても、この録音の緻密な美しい音楽を聴くと、それはそれで抗し難い魅力だ。

現在では、配役も含め、これだけ自分の意思を通してオペラの全曲盤を録音できる指揮者など居ないだろう。しかも、カラヤンは実演では、「トゥーランドット」を1度も指揮したことがなかったという。最近では、オペラの録音はライヴが中心で、しっかりしたスタジオ録音というのはあまり無い。それだけに貴重な録音だと思う。

肝心な音質だが、従来の通常CDよりも格段に音質が良くなっている。いわゆる初期デジタル録音のザラつきや薄っぺらさが無く、今迄はLPレコードで聴くことが多かったが、これからはEsoteric盤の出番が多くなりそうだ。初期デジタル録音のSACD化はニセレゾじゃないかと批判する人も居るが、聴いてからにしてほしい。

LPレコード、Esoteric盤、通常CD

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2021年6月15日 (火)

モーツァルト バス&ソプラノ アリア集/ピンツァ、ポンス、ワルター、メトロポリタン歌劇場o.他

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ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。

モーツァルト バス&ソプラノ アリア集

ドン・ジョヴァンニ 第一幕から 「カタログの歌」 レポレロ
後宮からの誘拐 第三幕から  アリア 「ああ勝利だ」 オスミン
魔笛 第二幕から アリア 「この聖なる殿堂には」 ザラストロ
アリア「おお、娘よ、お前と別れる今」 ダリオ
フィガロの結婚 第一幕から アリア「もし踊りをなさりたければ」フィガロ
フィガロの結婚 第四幕から アリア「さあ目をあけろ」フィガロ

エツィオ・ピンツァ(バス)
ブルーノ・ワルター(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団 録音:1946年

魔笛 第二幕から 「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え 」夜の女王(フランス語)
フィガロの結婚 第二幕から 「恋とはどんなものかしら」ケルビーノ(フランス語)
後宮からの誘拐 第一幕から 「ああ私は恋し、本当に幸せでした」コンスタンツェ(イタリア語)
後宮からの誘拐 第二幕から 「 何という喜び、何という幸せ」ブロンデ(フランス語)
エクスルターテ・ユビラーテから 「ハレルヤ」
羊飼いの王様 第二幕から 「彼女を愛そう」アミンタ 

リリー・ポンス(ソプラノ)
ブルーノ・ワルター(指揮)
コロンビア交響楽団 録音:1942年

ブルーノ・ワルターがナチスに追われアメリカに渡った後には、オペラ録音に関してスタジオ録音ほとんど無く、あるのはライブ音源のみ。なので、この音源はかなり貴重である。エツィオ・ピンツァは2つの世界大戦の間の時代の世界最高のバス歌手だったし、リリー・ポンスも当時の最高水準のソプラノ歌手。ただし、リリー・ポンスの歌は原語でないものが多くあまり面白くない。エツィオ・ピンツァの方は、幾分表現が大袈裟で時代がかった歌い方ではあるものの、素晴らしい歌唱である。

SP時代の音源ではあるがリマスターが素晴らしく、オーケストラの音質はそれなりだが、歌手の声が鮮明で全く不満無く聴ける。


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2021年6月11日 (金)

モーツァルト 交響曲 第41番「ジュピター」、第38番「プラハ」/ワルター、ニューヨーク・フィル

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ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。

交響曲 第41番「ジュピター」 録音:1945年[モノラル]

歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲 録音:1945年[モノラル]

交響曲 第38番「プラハ」録音:1954年[モノラル]

ブルーノ・ワルター(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

交響曲 第41番「ジュピター」のワルター/ニューヨーク・フィルのスタジオ録音は2種あり何れもモノラル。こちらは1945年第二次世界大戦末期のSP録音である。この時代のものとしては音質は良いが、後年のものを聴くとそちらの方が優美さとか美しさが秀でていて、先に録音されたものは録音のせいもあると思うが、幾分、実直すぎるしデリカシーに欠けているような感じがする。「コジ・ファン・トゥッテ」序曲も後年の方が良い。

素晴らしいのは、第38番「プラハ」交響曲だ。1954年だとモノラル・テープ録音が円熟してクオリティも上がった時代。気品に満ちたワルターの芸術が聴ける。音質も良くリマスターも成功している。


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2021年6月 8日 (火)

マーラー 交響曲 第4番 /ワルター、ニューヨーク・フィル、ハルバン

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マーラー 交響曲 第4番

ブルーノ・ワルター(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニー 管弦楽団

デジ・ハルバン(ソプラノ)

録音:1945年[モノラル]

ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。
4番は1945年のSP盤時代の古いものだ。ワルターが米コロンビア・レーベルに残したスタジオ録音のマーラーの交響曲は1、2、4、5、9、大地の歌で、4、5番はモノラルのみである。

交響曲第4番は、マーラーの交響曲の中で演奏時間が短く親しみやすい。現在は、マーラーの交響曲には沢山の録音があるが、マーラーの音楽ががまだメジャーでなかった時代のもので、マーラーの使徒であったワルターのこの録音は是非とも聴いておきたい。

ソプラノ独唱のデジ・ハルバンは、夫がユダヤ系であったために、ワルター同様ナチスに追われアメリカに逃れてきた人。ワルターの交響曲4番のソリストとして1947年のボストン交響楽団のライヴ録音でも起用されていた。

録音は1945年5月で、第二次世界大戦末期。それにしてはなかなか良い音質で残されている。良いリマスターだと思う。


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2021年6月 4日 (金)

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲/シゲティ、ワルター、ニューヨーク・フィル

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ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ヨゼフ・シゲティ(ヴァイオリン) 録音:1947年
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)録音:1945年
メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」からスケルツォ 録音:1945年

ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団ブルーノ・ワルター(指揮)

何れも、SP盤時代に録音された名盤。シゲティとのベートーヴェンも素晴らしいが、ミルシテインとのメンデルスゾーンは最終楽章の推進力が素晴らしく、録音が古い事を除けば後年のミルシテインの同曲の音源と比べて勝るとも劣らない。また、ワルターにはメンデルスゾーンの楽曲の録音が少ないので、このCDの音源は貴重である。

第二次大戦末期から終了直後の録音としてはとても良い状態で残されていて、それが上手くリマスターされてCDになったいう印象だ。


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2021年6月 1日 (火)

ワーグナー 歌劇「タンホイザー」全曲/コンヴィチュニー、ベルリン国立歌劇場(Tower Records Definition Series 3SACD/CD)

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ワーグナー:「タンホイザー」全曲

ハンス・ホップ(タンホイザー)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(ヴォルフラム)
エリーザベト・グリュンマー(エリーザベト)
マリアンネ・シェヒ(ヴェーヌス)
ゴットロープ・フリック(領主ヘルマン)
フリッツ・ヴンダーリヒ(ヴァルター)
ゲルハルト・ウンガー(ハインリヒ)、他

ベルリン国立歌劇場合唱団
シュターツカペレ・ベルリン
フランツ・コンヴィチュニー(指揮)

録音:1960年

2021年5月に発売されたばかりのステレオ初期のコンヴィチュニー指揮による「タンホイザー」のSACD/CDハイブリッド盤。

歌手は、グリュンマー、フィッシャー=ディースカウ、フリックが良いと思う。特にエリーザベト役のグリュンマーは惚れ惚れする。コンヴィチュニーとベルリン国立歌劇場のオーケストラはやや無骨で古臭い感じがするが、どっしりとした伝統的なドイツの音楽を充分に聴かせてくれる。「タンホイザー」を音だけで聴くなら、まず第一にはショルティ/ウィーンフィル盤を挙げたいが、これはパリ版でありコンヴィチュニー/ベルリン国立歌劇場はドレスデン版なので、所々かなりの違いがある。

称賛すべきはこのディスクの音質である。一緒に発売されたマタチッチの「メリー・ウィドウ」よりも鮮明な録音で、同時期に録音されたクリュイタンスのベートーヴェン交響曲全集(Tower Records Definition Series SACDで比較)よりもずっと高音質である。歌手の声が明確で美しく響く。とても60年前の録音とは信じがたい。

ハードカバー・デジパックの装丁であり、楽曲解説、日本語対訳が付く。800部限定で800部のうちの何組目かのシリアル・ナンバーがついている。


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