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2021年8月

2021年8月31日 (火)

マーラー:交響曲第1番ニ長調『巨人』他/ワルター、ニューヨーク・フィル

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マーラー:交響曲第1番ニ長調『巨人』【録音】1954年

ブルーノ・ワルター(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック

 

ブルックナー:テ・デウム     【録音】1953年

フランセス・イーンド(ソプラノ)
マーサ・リプトン(メゾ・ソプラノ)
デイヴィッド・ロイド(テノール)
マック・ハレル(バス)

ブルーノ・ワルター(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック 
ウェストミンスター合唱団

ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。
ブルーノ・ワルターによるマーラー:交響曲第1番ニ長調『巨人』は、コロンビア交響楽団とのステレオ録音が素晴らしい名演であると思う。しかし、演奏内容はニューヨーク・フィルハーモニックとのモノラル録音も勝るとも劣らない。むしろ、オーケストラの統率はこちらの方が優れている。ただし、1954年のモノラル録音と1961年のステレオ録音の両者を比べると音質面でどうしても劣る。コロンビア交響楽団との『巨人』は、ワルターが残したステレオ録音の中でも音質の良さで上位にランクされると思うから尚更だ。ブルックナー:テ・デウムにはステレオ録音が無いので貴重な記録である。

音質に関しては、1953年、1954年のモノラル録音としては水準以上の音質で大変良いものだと思う。この音源は、ベートーヴェンやブラームスの交響曲のように新たにリマスターはなされていない。


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2021年8月27日 (金)

ブラームス 管弦楽曲集/ワルター、ニューヨーク・フィル

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ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲   【録音】1953年
ブラームス:悲劇的序曲           【録音】1953年
ブラームス:大学祝典序曲          【録音】1951年
ブラームス:ハンガリー舞曲第17, 1, 3, 10番 【録音】1951年

ブルーノ・ワルター(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック

ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。
ワルターのブラームスは、これらのモノラル録音の管弦楽曲でも優しさに溢れていて、しなやかで美しく音楽に対して愛情が感じられる。
ハイドンの主題による変奏曲と大学祝典序曲以外はステレオ録音が無いので、貴重な記録である。ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション では、交響曲1~4番とともに、3枚のCDのセットの紙ジャケ仕様になっていた。

録音は1951年、1953年に分かれているが両者にほとんど音質的違いはない。70年近く前の古い録音がかなり聴きやすい音質で蘇っている。


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2021年8月24日 (火)

ブラームス 交響曲 第3番、第4番/ワルター、ニューヨーク・フィルハーモニック

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ブラームス:交響曲第3番
【録音】1953年

ブラームス:交響曲第4番
【録音】1951年

ブルーノ・ワルター(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック

ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。
スイスイと運ぶような推進力と若々しさも感じられるような第3番はコロンビア交響楽団とのステレオ録音とは違う魅力を感じる事ができる演奏。

ワルターは、ブラームスの4つの交響曲の中で第4番を際立って得意にしていたようで、コロンビア交響楽団とのステレオ録音は名盤中の名盤であるが、そのテイストはこの1951年とのニューヨーク・フィルハーモニックとの録音にも随所に感じられる。ただし、録音も含めてステレオ盤に一歩譲る感じは否めない。

ブラームスの交響曲の第1番から第3番までは1953年12月の録音で、第4番だけは1951年2月だが、音質そのものは大きなクオリティの違いはないように感じた。新しくリマスターがなされて音質はかなり良くなって聴きやすい。テープ由来のノイズはあえて積極的に消すことはせず、そのまま残されているが、気になるほどの大きなノイズは無い。


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2021年8月20日 (金)

ブラームス 交響曲 第1番、第2番/ワルター、ニューヨーク・フィル

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ブラームス:交響曲第1番
ブラームス:交響曲第2番

ブルーノ・ワルター(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック

【録音】1953年

ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。

ブラームスの4曲の交響曲と管弦楽曲は3枚セットで、この写真の紙ジャケに収まっている。

演奏は、第2番の方がワルターの芸風にマッチしているようで、優れているように思う。第1番はもっと厳しさや情熱がある演奏の方が良い。1953年12月末の時期に録音されたこの2つの交響曲は、リマスターのおかげか、音質的に肉厚感と楽器の質感が増して聴きやすくなっている。
ステレオ期の録音よりFレンジは狭いが、古臭さはあまり感じない。モノラル期のワルターのブラームスが良い音で蘇っているのが嬉しい。


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2021年8月17日 (火)

ベートーヴェン 交響曲第5番、第1番/ワルター、ニュヨーク・フィル

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ベートーヴェン:交響曲第5番
【録音】1950年

ベートーヴェン:交響曲第1番
【録音】1947年

ブルーノ・ワルター(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック

ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。

コロンビア交響楽団とのステレオ録音と比べると、情熱や覇気がありアンサンブルも整っている。最晩年のステレオ録音の方がゆったりと慈愛に満ちた表現だと言えると思う。この2つの録音はいずれもSP盤用のアセテート盤による録音で、盤起こしによる周期的なティック音も聴こえる。スクラッチノイズは少ないが無理に消さずに残されていて、楽音の微細な音まで削ぎ取られるのを防いでいる。

ブルーノ・ワルターのベートーヴェンの交響曲はモノラルで録音されたものは、1953年に録音された第九の第四楽章以外は全てSP盤用のアセテート録音であるが、何れもリマスターが成功していて、とても1940年代の録音とは思えないほど良い音質で復刻されている。

また、演奏面ではオーケストラがニューヨーク・フィルハーモニックであることもあってか、アンサンブルの統率に優れ、若々しく引き締まった演奏が多い。音質が良くなった事で、コロンビア交響楽団とのステレオ録音とは違う魅力を再発見出来たのは僥倖であった。


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2021年8月13日 (金)

シューマン 女の愛と生涯、詩人の恋/レーマン、ワルター

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ロベルト・シューマン
女の愛と生涯  作詞 :アーデルベルト・フォン・シャミッソー

Seit ich ihn gesehen 彼に会って以来
Er, der Herrlichste von allen 彼は誰よりも素晴らしい人
Ich kann's nicht fassen, nicht glauben 分からない、信じられない
Du Ring an meinem Finger わたしの指の指輪よ
Helft mir, ihr Schwestern 手伝って、妹たち
Süßer Freund, du blickest やさしい人、あなたは見つめる
An meinem Herzen, an meiner Brust わたしの心に、わたしの胸に
Nun hast du mir den ersten Schmerz getan 今、あなたは初めてわたしを悲しませる


ロベルト・シューマン
詩人の恋   作詞 : ハインリヒ・ハイネ

Im wunderschönen Monat Mai 美しい五月には
Aus meinen Tränen sprießen 僕のあふれる涙から
Die Rose, die Lilie, die Taube, die Sonne ばらに百合に鳩に太陽
Wenn ich in deine Augen seh' 君の瞳に見入る時
Ich will meine Seele tauchen 心を潜めよう
Im Rhein, im heiligen Strome ラインの聖なる流れに
Ich grolle nicht 恨みはしない
Und wüßten's die Blumen, die kleinen 小さな花がわかってくれたら
Das ist ein Flöten und Geigen あれはフルートとヴァイオリン
Hör' ich das Liedchen klingen あの歌を聞くと
Ein Jüngling liebt ein Mädchen 若者が娘を恋し
Am leuchtenden Sommermorgen まばゆい夏の朝に
Ich hab' im Traum geweinet 僕は夢の中で泣いた
Allnächtlich im Traume 夜毎君の夢を
Aus alten Märchen winkt es 昔話の中から
Die alten, bösen Lieder 古い忌わしい歌

ロッテ・レーマン (ソプラノ)  ブルーノ・ワルター (ピアノ)
【録音】1941年

ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。
ロッテ・レーマンは戦前の名歌手。そのレパートリーはオペラからドイツリートまで幅広く、特にリヒャルト・シュトラウスのオペラでは数多く初演に携わった。ブルーノ・ワルターが指揮した録音では、ワーグナーの「ワルキューレ」第一幕のジークリンデで歌っている。
オペラでの全盛期は1930年代で1945年に引退したが、ドイツ・リートは1950年頃まで現役で歌っていた。

ロッテ・レーマンは、ブルーノ・ワルターと同じ様にドイツ・オーストリアの併合を期にナチスから逃れるように米国に移住した。この録音は太平洋戦争が始まる直前にアメリカで行われたもの。

1930年代までに録音されたもののような若々しさは無いが、この録音の歌も非常に素晴らしい。またブルーノ・ワルターのピアノが出しゃばらず歌に寄り添うように弾かれているのが好感が持てる。

音質は、1941年録音のものとしてとても素晴らしい状態。リマスターが成功していてとても聴きやすい。


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2021年8月10日 (火)

モーツァルト 『フィガロの結婚』からのアリア、コンサートアリア集/ロンドン、ワルター、コロンビア交響楽団

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収録曲

モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』より「もし、踊りをなさりたければ」
モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』より「復讐、そう、復讐は」
モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』より「もう飛ぶまいぞこの蝶々」
モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』より「もう訴訟に勝っただと」
モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』より「すべて準備は整った」
モーツァルト:アリア『おお、娘よ、お前と別れる、今』K.513
モーツァルト:アリア『このうるわしい御手と瞳のために』K.612
モーツァルト:アリア『私は行きます、でもどこへ』K.583

ジョージ・ロンドン(バス・バリトン)、ブルーノ・ワルター(指揮)コロンビア交響楽団

【録音】1953年
ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。
ジョージ・ロンドン(1920年-1985年)は、カナダ出身で主にアメリカで活躍したバス・バリトン歌手。声帯の故障などで歌手としての活動期間は長くはなかったが、DECCAなどに数多くの録音が残されている名歌手である。ワルターが指揮をしたこのモーツァルトのアリア集は、モノラル録音ではあるが演奏内容は素晴らしいと思う。

音質も1953年という年代を考えればかなり良く、リマスターが成功している。


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2021年8月 6日 (金)

ベートーヴェン 交響曲 第9番『合唱』/ワルター、ニューヨーク・フィル

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ベートーヴェン:交響曲第9番『合唱』

フランシス・イーンド(ソプラノ)
マルタ・リプトン(アルト)
デイヴィッド・ロイド(テノール)
マック・ハレル(バス)

ウェストミンスター合唱団 ジョン・F・ウィリアムソン(合唱指揮)
ブルーノ・ワルター(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック

【録音】1949年(第1-3楽章)、1953年(第4楽章)

ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。
ベートーヴェン:交響曲第9番『合唱』は、1949年に全曲録音が完了してSP盤やLPレコードも発売されていたが、第4楽章に不満があるというブルーノ・ワルターの意向によって1953年になって第4楽章のみ録音し直されて再発された。以後、ニューヨーク・フィルとのモノラル録音はこちらを指すようになった。

1949年の録音時の独唱者は以下で、バスのマック・ハレル以外は入れ替わっていて合唱団と合唱指揮者は共通である。
イルマ・ゴンザレス(ソプラノ)
エレナ・ニコライディ(アルト)
ロール・ジョバン(テノール)
マック・ハレル(バス)

第1~第3楽章までは共通なので、1949年、1953年の録音の第4楽章のみを聴き比べると1953年方がアンサンブルの乱れがなく独唱もしっかりしている上に合唱の出来も良い。バスのマック・ハレルだけは1949年録音の方が良いように思う。1953年の方が演奏時間が若干長いが、それほど大きな違いはない。総合的には、1953年の方が圧倒的に優れている。この1949年(第1-3楽章)、1953年(第4楽章)録音の第九は素晴らしい名演で、後年のコロンビア響とのステレオ録音盤よりも演奏は優れていると感じる。欠点はモノラル録音だから左右への広がりが無く、ダイナミックレンジや周波数レンジが狭いというだけである。

1949年の録音の第1~第3楽章まではSP盤のアセテート盤へのカッティング録音で、1953年録音の第4楽章はテープ録音だが、音のバランスや音質は違和感が無いように録音されている。第4楽章のみを比べた場合でも、音質的には1949年と1953年の優劣はさほど感じなかった。


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2021年8月 3日 (火)

モーツァルト ソプラノ・オペラアリア集/スティーバー、ワルター、コロンビア交響楽団

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モーツァルト:歌劇『劇場支配人』より「いとしい若者よ」
モーツァルト:歌劇『後宮からの逃走』より「深い悲しみに」
モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』より「楽しい思い出はどこへ」
モーツァルト:歌劇『魔笛』より「愛の喜びは露と消え」
モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より「何というふしだらな」
モーツァルト:歌劇『コシ・ファン・トゥッテ』より「恋人よ、許して下さい」
モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より「私はあなたのもの」

エリナー・スティーバー(ソプラノ)、ブルーノ・ワルター(指揮)コロンビア交響楽団

【録音】1953年
ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。

エリナー・スティーバー(1914-1990)は、ヴェルディやプッチーニ、モーツァルトなどのオペラを歌ったアメリカの往年の名歌手。

アメリカに渡った後のブルーノ・ワルターが米コロンビアではなくRCAと契約していたなら、全曲盤を含めオペラ関連の録音はもっと多かったに違いない。しかし、米コロンビアがオペラ全曲のレコードを本格的に出し始めたのは1960年代後半になってからで、それまではオペラの録音は無かった。

この録音でのワルターの指揮は素晴らしく、それに応えるようにエリナー・スティーバーも頑張って歌っているが、モーツァルトのオペラを歌うのにはちょっと頑張りすぎて大げさな歌い方になってしまっているように思う。それがこの時代では当たり前であっても、私には古臭く感じるのも仕方ない。

音質はモノラル録音の時代のものとしてはかなり良好で、リマスターは成功している。


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