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2021年8月 6日 (金)

ベートーヴェン 交響曲 第9番『合唱』/ワルター、ニューヨーク・フィル

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ベートーヴェン:交響曲第9番『合唱』

フランシス・イーンド(ソプラノ)
マルタ・リプトン(アルト)
デイヴィッド・ロイド(テノール)
マック・ハレル(バス)

ウェストミンスター合唱団 ジョン・F・ウィリアムソン(合唱指揮)
ブルーノ・ワルター(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック

【録音】1949年(第1-3楽章)、1953年(第4楽章)

ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中の1枚。
ベートーヴェン:交響曲第9番『合唱』は、1949年に全曲録音が完了してSP盤やLPレコードも発売されていたが、第4楽章に不満があるというブルーノ・ワルターの意向によって1953年になって第4楽章のみ録音し直されて再発された。以後、ニューヨーク・フィルとのモノラル録音はこちらを指すようになった。

1949年の録音時の独唱者は以下で、バスのマック・ハレル以外は入れ替わっていて合唱団と合唱指揮者は共通である。
イルマ・ゴンザレス(ソプラノ)
エレナ・ニコライディ(アルト)
ロール・ジョバン(テノール)
マック・ハレル(バス)

第1~第3楽章までは共通なので、1949年、1953年の録音の第4楽章のみを聴き比べると1953年方がアンサンブルの乱れがなく独唱もしっかりしている上に合唱の出来も良い。バスのマック・ハレルだけは1949年録音の方が良いように思う。1953年の方が演奏時間が若干長いが、それほど大きな違いはない。総合的には、1953年の方が圧倒的に優れている。この1949年(第1-3楽章)、1953年(第4楽章)録音の第九は素晴らしい名演で、後年のコロンビア響とのステレオ録音盤よりも演奏は優れていると感じる。欠点はモノラル録音だから左右への広がりが無く、ダイナミックレンジや周波数レンジが狭いというだけである。

1949年の録音の第1~第3楽章まではSP盤のアセテート盤へのカッティング録音で、1953年録音の第4楽章はテープ録音だが、音のバランスや音質は違和感が無いように録音されている。第4楽章のみを比べた場合でも、音質的には1949年と1953年の優劣はさほど感じなかった。


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コメント

49年までがアセテート録音で、50年からテープ録音に切り替わったというのは、どこかにそのことを記録した資料があるのでしょうか。私も少し調べましたが跡が取れません。ぜひご教示ください。1947年にアメリカで家庭用のテープレコーダーがはじめて販売されたという記録は見ました。

この「第九」フイナーレが、4年後の録音なのに音質面の落差が皆無なのは、他の盤のばらつき具合を考えると不思議です。新録音と合わせるときに手を加えているのか。それとも、49年と同条件で録音したのか。個人的にはすでに49年の段階でテープ収録だったのでは、という気がするのです。

投稿: yositaka | 2021年8月13日 (金) 20時34分

この第四楽章は、他の1953年録音の音源よりもFレンジが狭いです。おそらく、アセテート録音のレンジに合わせてマスタリングされているのでしょう。

ただし、アセテート録音では盤お越しになり、テープ録音だとヒスノイズを処理しなければなりませんので、バックグラウンドノイズの質は異なっています。
ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)では、DISC14の第九まではSP録音(いわゆるディスクによる録音)とアナウンスされていますので、それを信用しています。

投稿: 黄金のアンコール | 2021年8月14日 (土) 11時15分

ありがとうございました。
私の確認不足で、あらためて解説書を見ると、1953年盤は第3楽章まではラッカー・マスターを編集した「テープ」によって作成されたとの記載がありました。失礼いたしました。
一方、1949年盤はラッカーマスターをそのまま使用しているようです。このボックスセットの、資料的価値を重視した精緻な仕事ぶりに感嘆します。米SONYの保管の徹底ぶりも見事です。

投稿: yositaka | 2021年8月14日 (土) 16時26分

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