« 2021年9月 | トップページ | 2021年11月 »

2021年10月

2021年10月29日 (金)

ブルー・バートン/アン・バートン 180g復刻重量盤LP

Dsc_0240_20211028164001

限定復刻のアナログ・レコードとBlu-Spec CD2のCDを並べてみた。

Img_20211027_0001

オリジナルを彷彿させるレーベル

SIDE A
A1.捧ぐるは愛のみ
A2.ゴー・アウェイ・リトル・ボーイ  
A3.ヒー・ワズ・トゥ・グッド・トゥ・ミー  
A4.バット・ノット・フォー・ミー

SIDE B
B1.思い出はやすし
B2.心変わりしたあなた
B3.グッド・ライフ
B4.夜は更けて
B5.サニー

アン・バートン(vo) ルイス・ヴァン・ダイク(p) ジャクエス・スコルス(b)
ジョン・エンゲルス(ds) ピエ・ノールディク(as)
【録音:1967年】

2021年6月に限定発売になったLPレコード。国内のアナログレコードプレス工場は横浜の東洋化成の一社のみだったが、ソニー静岡工場にもアナログ・レコードのプレスのラインが出来た。このLPレコードはソニー静岡工場でプレスされたもの。重量盤で高音質を標榜していたが、実際に聴いてみて、我が家ではBlu-Spec CD2のCDより良い音質で聴ける。

重箱の隅をつつくようだが、アナログレコードではシンバルの音の倍音が自然であるが、Blu-SpecCD2のCDはアナログレコードを聴いた後だとシンバルの音が潰れたように聴こえてしまう。また、ボーカルの声の濃さやアルコで弾かれるベースの生々しさでもアナログが勝るし、ピアノの音色や艶っぽい響きがアナログレコードの方が良い。プレスの質はとても良く、気になるノイズはほぼ皆無だった。

ジャケットは、当時の薄い紙質で艶のあるもので、裏面は上下折返しのある昔のペラジャケをそっくりに復刻していて、このジャケットを見ただけで良い復刻をしていて凄いなと思った。

Dsc_0241_20211028164001

アン・バートンはオランダのジャズ歌手で、若い頃は米軍基地などで歌っていたらしい。このレコードがデビュー・アルバムで、録音時34才だった。心にぐっとくるバラードばかりで、聴けば聴くほど味わいが増す名盤。¥4400と値段は高いが、この音源に興味があってアナログレコードを聴ける環境のある人は、是非、レコードで聴いて欲しい。買って損はない。


にほんブログ村

| | コメント (0)

2021年10月26日 (火)

モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』全曲/ベーム、フィルハーモニア管他(Tower Records DefinitionシリーズSACD/CDハイブリッド盤)

Img_20211025_0001

フィオルディリージ:エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
ドラベッラ:クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
グリエルモ:ジュゼッペ・タッディ(バリトン)
フェランド:アルフレード・クラウス(テノール)
デスピーナ:ハニー・シュテフェク(ソプラノ)
ドン・アルフォンゾ:ヴァルター・ベリー(バス)

 ハインリヒ・シュミット(通奏低音:チェンバロ)
 フィルハーモニア管弦楽団&合唱団
 カール・ベーム(指揮)

 【録音:1962年】

2021年10月に発売されたTower Records DefinitionシリーズSACD/CDハイブリッド盤の1組。日本語対訳付き。二枚組800セット限定で800組中の何番なのかシリアルナンバーが付く。ハードカバーの装丁で、EsotericのSACDと同じような仕様で、このシリーズのオペラはすべて欠かさず購入している。

カール・ベームという指揮者はモーツァルトを得意にしていたが、オペラの分野でも同様で、『コジ・ファン・トゥッテ』や『魔笛』などは得意にしていた。中でも『コジ・ファン・トゥッテ』は1955年のウィーン国立歌劇場でのDECCA盤、1962年のフィルハーモニア管のEMI盤(本盤)、1974年のザルツブルク音楽祭ライヴ録音のドイチェ・グラモフォン盤、いずれもが名盤である。個人的にはアンサンブルオペラとして昔のウィーンの香りが漂う1955年のDECCA盤を一番に愛聴しているが、1962年録音のEMI盤は歌手が揃っていて、客観的に聴いた場合には一番優れたものだ。特に、アルフレード・クラウスのフェランドがお気に入りである。

音質はかなり良く、先に紹介した同じTower Records DefinitionシリーズSACD/CDハイブリッド盤のジュリーニの『フィガロの結婚』と比べても甲乙つけがたく、質感はより滑らかな感じに聴こえる。英国オリジナル初版盤や通常CDも良い音質で聴けるが、この盤のSACDはこれらを上回る部分が多い。


にほんブログ村

| | コメント (0)

2021年10月22日 (金)

追悼 エディタ・グルベローヴァ

2021年10月18日、コロラトゥーラの女王、エディタ・グルベローヴァが亡くなった。74才。1960年代にデビューしたが、1970年代にカール・ベームに認められ有名となった。親日家としても知られ、来日公演は数多く行っている。私も、何回か彼女のコンサートや出演するオペラを観たが、一回も失望すること無く大満足の思い出だけがある。謹んでご冥福をお祈りします。

エディタ・グルベローヴァの歌は精巧である反面、機械的だという批判もあった。しかし、実演に接し多くの音楽ソフトを聴くと、やはり血の通った人間の歌だと感じる。特に40才を過ぎてからの歌には余裕があり、テクニックは50才を過ぎても衰えは少なく、還暦を過ぎてもルチアなどの超絶技巧の歌を歌えたというのは、やはり類稀な才能と努力があったと思うのだ。

 

手持ちのLPやCDソフトの中で、ジャケットが彼女の顔写真になっているものを中心にピックアップして載せてみた。

モーツァルト コンサートアリア集 【録音:1980~81年頃】

Dsc_0240_20211021124901

 

狂乱の場 【録音:1981年】

Img_20211021_0006

以下はNIGHTINGALE CLASSICSというグルベローヴァの芸術を後世に残すべく、支援者が立ち上げたグルベローヴァの専用と言えるレーベルのCDが多い。スイス製の輸入盤なのに全曲盤には日本語訳がついているなど日本に対して配慮があり、音質も高水準なものが多いレーベル。

25周年記念コンサートライヴ 【録音:1993年 東京】

Img_20211021_0001

 

狂乱の場 【録音:1993、1994年】素晴らしい歌!

Img_20211021_0002

 

春の歌曲集 【録音:1993年】

Img_20211021_0003

 

オペレッタ・ガラ 【録音:1994年】

Img_20211021_0004

 

歌劇「アンナ・ボレーナ」、「マリア・ステュアルダ」、「ロベルト・デグリュー」から抜粋 【録音:1994~1997年】

Img_20211021_0005

 

歌劇「ランメルモールのルチア」全曲 【録音:1983年】グルベローヴァの歌が機械的と言われるような精巧な歌が聴ける。アルフレード・クラウスのエドガルド、レナート・ブルゾンのエンリーコなど周囲のキャストも揃っていて総合的に素晴らしいものになっている。

Img_20211022_0001

 

歌劇「ランメルモールのルチア」全曲 【録音:2002年】聴き込んでいるのでジャケがボロい。グルベローヴァの「ルチア」を聴くの場合、こちらの方が圧倒的に多い。ライヴ録音らしい白熱した良さがある。

Img_20211021_0008

 

歌劇「清教徒」全曲【録音:1993年】このジャケ写真は美しい。

Img_20211021_0009

 

歌劇「アンナ・ボレーナ」全曲【録音:1994年】

Img_20211021_0010

 

歌劇「シャモニーのリンダ」全曲 【録音:1993年】 ウィーン国立歌劇場の公演で観るのに予習した音源なので、個人的に思いいれが深い。

Img_20211021_0007 


にほんブログ村

| | コメント (0)

2021年10月19日 (火)

モーツァルト 歌劇『フィガロの結婚』全曲/ジュリーニ、フィルハーモニア管(Tower Records DefinitionシリーズSACD/CDハイブリッド盤)

Img_20211018_0001

フィガロ:ジュゼッペ・タッデイ(バリトン)
スザンナ:アンナ・モッフォ(ソプラノ)
アルマヴィーヴァ伯爵:エーベルハルト・ヴェヒター(バリトン)
アルマヴィーヴァ伯爵夫人:エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
ケルビーノ:フィオレンツァ・コッソット(メゾ・ソプラノ)
バルトロ:イーヴォ・ヴィンコ(バス)
マルチェリーナ:ドーラ・ガッタ(メゾ・ソプラノ)
ドン・バジリオ:レナート・エルコラーニ(テノール)
ドン・クルツィオ:レナート・エルコラーニ(テノール)
バルバリーナ:エリザベッタ・フスコ(ソプラノ)
アントニオ:ピエロ・カプッチッリ(バリトン)
二人の孤児:ジリアン・スペンサー(ソプラノ)
二人の孤児:ダイアナ・ギリングハム(メゾ・ソプラノ)

ハインリヒ・シュミット(チェンバロ:通奏低音)
フィルハーモニア合唱団(合唱指揮:ロベルト・ベナリオ)
フィルハーモニア管弦楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
【録音:1959年】

2021年10月に発売されたTower Records DefinitionシリーズSACD/CDハイブリッド盤の1組。日本語対訳付き。二枚組800セット限定で800組中の何番なのかシリアルナンバーが付く。ハードカバーの装丁で、EsotericのSACDと同じような仕様で、このシリーズのオペラはすべて欠かさず購入している。

ジュリーニの『フィガロの結婚』は、歌手が揃っていてジュリーニの指揮ぶりもフレッシュで『ドン・ジョヴァンニ』と同様に素晴らしい。ドイツ/オーストリア系の作曲家がイタリア語のイタリアオペラのオペラ・ブッファの様式で書いているが、音楽そのものはドイツ/オーストリア臭ぷんぷんの言わば独伊折衷のような音楽だが、指揮者がイタリア人、歌手はドイツ系とイタリアが上手く和合して素晴らしい音楽を作っている。個人的には、アンナ・モッフォのスザンナとフィオレンツァ・コッソットのケルビーノがお気に入りである。

音質は、1959年のEMI録音としては抜群に良い。この時期の交響曲や管弦楽曲ではここまで音質の良いものはなかなか無い。鮮度が保たれており歌手の声やオーケストラの音色が良く実在感が有り立体的に展開する。音質の良さの点からオーディオ・ファンにも是非聴いてほしい音源である。


にほんブログ村

| | コメント (0)

2021年10月15日 (金)

バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番、イザイ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番、第3番/レビン(復刻180g重量盤LP TESTAMENT CLASSICS)

Dsc_0383 Img_20211014_0001

ヨハン・セバスチャン・バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番

ウジェーヌ=オーギュスト・イザイ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番、第3番

マイケル・レビン(ヴァイオリン)
【録音:1955年(モノラル)】


マイケル・レビンは、1938年生まれ1972年に亡くなった米国のヴァイオリン奏者である。ジュリアード音楽院の高名なヴァイオリン教師のイヴァン・ガラミアン(チョン・キョンファやイツァーク・パールマン、ピンカス・ズーカーマンの師としても有名)に、「自身が教えたヴァイオリニストの中で最も才能があったのは誰か?」という質問に対して、間髪を入れず「マイケル・レビン」と答えたという逸話がある。

このLPレコードは、マイケル・レビンが19歳の時のもの。テクニックが抜群で、ボウイングがスムーズ。当時、ハイフェッツの後継者として名前が挙がるほどだったのは、このレコードを聴くだけでわかる。

TESTAMENT CLASSICSというレーベルは、旧EMIのクラシック部門で仕事をしていた人が始めたレーベルで、旧EMIの復刻LPレコードを数多く発売していて、マイケル・レビンのものもほとんど出ていて私は全て入手していたが、今回、当時イギリスでは発売されずアメリカのみでしか出なかった音源も復刻重量盤として発売した。状態の良いオリジナル盤の入手が困難なので有り難い。

CDでも発売されていて、聴き比べれば復刻LPレコードの方が中域が厚い実在感のある音がして好ましい。ただし、プレスは完璧ではなく、盤面に傷はないのにところどころで周期的な低音の小さなノイズが入る。なので盤質にこだわる人の購入はお勧めしない。


にほんブログ村

| | コメント (0)

2021年10月12日 (火)

シューベルト ピアノ・ソナタ第20番、第21番/ポリーニ(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

Maurizio-pollini-schubert-piano-sonatas-

シューベルト 
ピアノ・ソナタ第20番 【録音:1983年 デジタル】
ピアノ・ソナタ第21番 【録音:1987年 デジタル】

マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

2021年9月に発売されたEsoteric SACD /CDハイブリッド盤の1枚。

演奏は素晴らしく、ポリーニの禁欲的で過剰な感情移入を避け知的なピアニズムがこの2曲の演奏の一つの在り方として昇華されたものだと思う。

シューベルト晩年のピアノソナタ集のうちの2曲がEsoteric SACD /CDハイブリッド盤として発売された。デジタル録音初期の時代のものであり、現在の最新録音の水準からすれば音質面で古さは否めない。また、録音年だけでなく録音場所が異なるので、第20番と第21番の音質傾向は異なる。録音時期が早い時期の第20番は、明快さやダイナミズムよりも会場の雰囲気を感じさせるよう。対して第21番では、ダイナミズムがより感じられる録音であり音質である。両者の音質の違いを違和感無いようにマスタリングされた意図を感じる。それによって本来よりも柔らかくしなやかで肉厚な表現にはなるが、反面、若干解像度が損なわれているように思う。


にほんブログ村

| | コメント (0)

2021年10月 8日 (金)

ボロディン 交響曲 第2番/アンセルメ、スイス・ロマンド管弦楽団(Esoteric SACD/CDハイブリッド盤)

Ernest-ansermet-lorchestre-de-la-suisse-

アレクサンドル・ボロディン
交響詩『中央アジアの平原にて』【録音:1961年】
交響曲 第2番 【録音:1954年】

ミハイル・グリンカ
幻想的ワルツ 【録音:1964年】

アレクサンドル・グラズノフ
バレエ音楽『四季』 【録音:1966年】

エルネスト・アンセルメ(指揮)スイス・ロマンド管弦楽団

 

2021年9月に発売されたEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1枚。
アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団は、フランス物、ロシア物の管弦楽を得意としていたが、そのうちのロシアのものを集めたもの。演奏自体、昔から定評あるものである。これをEsotericがSACD化して、どのような音質に仕上げたのかが第一の興味であった。

基本的に、当時のDECCAの録音がかなり良いので、SACD化されてもかなり良い音質だ。特に、ボロディンの交響曲第2番は1954年というのが信じられないくらい音質が良い。1954年というとDECCAとRCAがステレオ録音を開始した年で、それ以外のメジャー・レーベルは、ステレオ録音に取り組むのは2~3年後からになる。開始当初からDECCAのステレオ録音の水準が高かったのだと感じられるものだと思う。また、このディスクでは、それ以外の音源はアンセルメがスイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督を辞める直前の1966年までに渡っているが、音質差は少なく抑えられ、トータル1枚の音源として違和感が無いようになされている。


にほんブログ村

| | コメント (0)

2021年10月 5日 (火)

ショスタコーヴィチ 交響曲 第5番、第9番/ハイティンク(Esoteric SACD/CDハイブリッド盤)

Bernard-haitink-royal-concertgebouw-orch

ショスタコーヴィチ 交響曲 第5番 【録音:1981年 デジタル】
ベルナルト・ハイティンク(指揮)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

ショスタコーヴィチ 交響曲 第9番 【録音:1980年 デジタル】
ベルナルト・ハイティンク(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

1970年代後半から1980年代にかけてDECCAに録音されたショスタコーヴィチの交響曲全集の中から第5番と第9番がカップリングされてSACD/CDハイブリッド盤として発売された。

演奏は、旧ソビエト連邦、ロシア以外の国で発売されたショスタコーヴィチの交響曲全集としてはとても評価の高いもので、第5番はショスタコーヴィチの証言の疑義のすぐ後に録音されたもの。第5番は様々な指揮者によって数多くの演奏がある中でそれほど良い演奏だとは思わないが、第9番の方は音質の良さもあってかなりスリリングな演奏である。

デジタル録音初期の音源をSACD化してもそれほど音質向上にならないという声もあるが、このディスクのSACD層の音質は、しなやかで木目の細かい音質に仕上がっていて、通常CDよりもかなり良い音質になっている。SACD化した意味はあると思う。実際に聴けば安易にニセレゾだと批判できない。


にほんブログ村

| | コメント (0)

2021年10月 1日 (金)

ベートーヴェン 三重協奏曲、レオノーレ序曲第3番、『エグモント』序曲/ワルター、ニューヨーク・フィル、他

Img_20210930_0001

ベートーヴェン:三重協奏曲

ジョン・コリリアーノ(ヴァイオリン)
レナード・ローズ(チェロ)
ワルター・ヘンドル(ピアノ)
ブルーノ・ワルター(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック

【録音】1949年(モノラル)

 

ベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番
ベートーヴェン:『エグモント』序曲

ブルーノ・ワルター(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック、

【録音】1954年(モノラル)

ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の中で、SP~モノラル録音時代の最後の1枚。
ベートーヴェン 三重協奏曲は1940年代終わりのもので、以後、スタジオ録音が無いので貴重だ。古い録音ではあるが音はかなり鮮明で聴きやすい。

特に感銘を受けたのは、レオノーレ序曲第3番と『エグモント』序曲の方である。この情熱とエネルギー感に満ちた演奏を聴くとワルターが単に優美で温かい演奏をする指揮者であるというだけではない深い芸術性が聴いて取れる。しかし、フルトヴェングラーやバーンスタインのように
極端なアゴーギクを効かせるような演奏ではなく、中庸性や節度というものは保たれている。しかも1954年の録音としてはかなり音質は良い。

ブルーノ・ワルターの音源は、晩年のステレオ録音で残されたものが特に脚光を浴びていて、モノラル以前のものは一部を除いてあまり顧みられない。しかし、今までのようにワルターがナチスから逃れるように米国に渡ってきてからコンサート指揮者を引退する直前までの録音がアメリカ・コロンビアにしっかり良い状態で残されていて、しかもそれが素晴らしい演奏なので、忘れ去られるのには惜しい。これらを集中的にまとめて聴いた事は、個人的には良い経験になった。

これらのモノラル録音時代の後は、ワルターが心臓疾患で引退した後、亡くなるまでアメリカの西海岸で録音されたステレオ録音のものになる。それは、全てSACDでも持っていてダブっているので割愛する。


にほんブログ村

| | コメント (0)

« 2021年9月 | トップページ | 2021年11月 »