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2022年1月 7日 (金)

J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集全巻/リヒテル

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これは、1970~1973年に録音されたもの。1990年代半ば頃に購入したもので四半世紀を経ている。当時出ていた金蒸着のCDセット。

世評では名演奏の誉れ高いものであるが、音質に不満があって私的に愛聴盤という所までは行かないもの、という位置づけであった。この音源は、最初にビクターの国内盤のLPセットを買いその後このCDセットを買った時に、音は悪いなりにCDの方が聴きやすいという感じがして、LPレコードは処分しこのCDセットが残った。どのように聴こえるかというと、何となくボケたピアノで残響が長すぎるのである。金蒸着のCDだからと言って必ずしも音質が良いわけではない。現在であれば、同一音源でこれよりも良いリマスターがなされたCDがあるはずである。

お正月に、久しぶりにこのCDを聴いてみた。CDを入手した時とは部屋も違うし装置がかなり異なる。音が悪いなという全体的な感想は変わりないが、以前よりもずっと聴きやすい感じがする。私自身が音の良くないレコードやCDに寛容になってきたのかも知れない。

リヒテルの演奏は、ロマンチックでレガートを多用しバッハなのにまるでシューベルトを聴いているような感じに聴こえる。ピアノの音色は透明で深く沈み込むようなほの暗さと、余裕のある強靭さと美しさ共有しつつ、聴き手に迫ってくる。ああ、なぜリヒテルの平均律が名演奏なのかと言われているのかというのが、今更ながら解ったような気がした。

そう思うと、何年か前に発売され今は入手困難なSACDを買わなかった事が悔やまれる。売っていた当時は、ここまで気になるような演奏、録音では無かったから。


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