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2022年2月22日 (火)

プッチーニ 歌劇「ラ・ボエーム」から 冷たい手を~/カルーソー(1906年録音SP盤)

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プッチーニ 歌劇「ラ・ボエーム」から 冷たい手を~
エンリコ・カルーソー(テノール)
【録音】1906年

1906年というと明治39年、「ラ・ボエーム」の初演はこの10年前の1896年で、まだ「西部の娘」「つばめ」「三部作(外套・修道女アンジェリカ・ジャンニ・スキッキ)」「トゥーランドット」は作曲されていなかった。このSP盤は片面盤で裏面には音溝はない。当時のアメリカ・ビクターの初版盤なのでこの盤も明治生まれであり100年以上生き抜いたもの。しかもまだ聴けるというだけでなく、かなり状態が良く21世紀に製造されたSP用のカートリッジで電気再生させてもノイズが少なく気持ちよく聴ける。このレコード盤の材質は塩化ビニールではなくシェラック樹脂なので落とせばガラスのように割れてしまう。

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気になったのは、78RPMで普通にかけると現代の歌手の同曲録音に比べて若干ピッチが低い事である。

約80RPMで聴くと現代の歌手の録音のピッチとほぼ変わらないので80RPMで聴くべきだとも思ったが、当時のオーケストラのピッチは19世紀末にイタリア・オペラの大御所であったジュゼッペ・ヴェルディがA=432Hzのピッチを提唱していて、この録音もA=432Hzで録音されていたとしたら、現代のヨーロッパのオーケストラのピッチがA=442~443Hzになっている場合が多いため、両者のピッチの差を考えると若干ピッチが低いのは当たり前で、この盤を電気再生させる時にはそのまま78RPMで再生している。

以下に、ユーチューブで見つけたこの音源の動画を貼り付けてみるが、この盤を蓄音機で再生させても電気再生させてもこの動画の音質より良い状態でベールが1枚も2枚も剥がれた鮮度の高いカルーソーの声が聴ける。タイムマシンで100年以上前に戻って生演奏が聴ければそれが一番良いが、それがかなわないのでこのような当時のSP盤を出来るだけ最良の状態でかけて聴くというのが一番良いし贅沢な聴き方だと思う。

エンリコ・カルーソーのSP盤は数多く販売されたので珍しいものではないし希少価値があって高価なものでもないのだが、竹針を使用した蓄音機での再生はとても魅力的な音質ではあるが盤が削れてしまうので劣化が早くなる。軽い針圧で聴ける電気再生で聴くことを多くし盤の劣化をできるだけ防ぎ、次の世代になるべく良い状態で残したいと思っている。


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