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2022年6月 7日 (火)

オンブラ・マイ・フ/パッヘルベルのカノン~イタリア合奏団バロック名曲集 DENON最後のアナログディスク

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【録音】1988年 デジタル


前回の「パッヘルベルのカノン コレギウム・アウレム・バロック名曲集」と同じようなバロック名曲集で、レーベルも同じDENON。しかし、演奏団体はドイツのコレギウム・アウレムとは異なり、モダン楽器のイタリア合奏団なので、音色が明るく輝きを持ちながら古楽器のような過度に繊細というわけではない。それでいて落ち着いた雰囲気もあり、極めて優れた演奏だと思う。コンタリーニ宮という響きの良いホールで録音している事もプラスに働いている。

実際には、この後もDENONはアナログ・レコードを発売しているので、最後にはならなかったのだが、1993年ごろDENON最後のアナログディスク、デンオン・マスター・ソニック・シリーズというものが、10タイトルずつ、5回に分けて発売されたことがある。この中のほとんどは、クラシック音楽のジャンルでDENONのデジタル録音のもので、DENONのデジタル録音のLPレコード発売から20周年記念の意味もあった。

現時点でも、拙宅ではこの時に発売されたLPの方が同一音源のCDより良い音で鳴るものが多くあり、これもその1枚。

このシリーズが発売された時には、もうすでに国内のアナログディスクのプレス工場は東洋化成1社のみが残っていただけだったが、メタル原盤を作らずラッカー盤から直接スタンパーを作るという方法で、鮮度の高い音質を得ていた。

メタル原盤を作らずラッカー盤から直接スタンパーを作るという方法は、限定盤だからこそ出来る方法で、プレス出来る枚数が限られる。通常のアナログディスク製造法では、メタル原盤を作る。メタル原盤があればいくらでもスタンパーが作れるので通常のLPはこのような方法で製造された。

通常のアナログディスク製造工程
マスターテープ → ラッカー盤 → メタルスタンパー → メタル原盤 → スタンパー → LP

DENON最後のアナログLPシリーズ製造工程
マスターテープ → ラッカー盤 → スタンパー → LP

こんな風に、このシリーズではメタル原盤を作らないで工程が短い分、鮮度が高い。「パッヘルベルのカノン コレギウム・アウレム・バロック名曲集」も音質は良いが、こちらはもっと肌理が細かくさらに高音質。


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