« フンパーディンク 歌劇「ヘンゼルとグレーテル」/クリュイタンス、ウィーンフィル他(TOWERRECORDS DEFINITION SERIES SACD/CD) | トップページ | コルンゴルト 歌劇「死の都」/ラインスドルフ(SACD/CD) »

2022年7月26日 (火)

コルンゴルト:交響曲 嬰ヘ短調/組曲「から騒ぎ」/アルブレヒト、ストラスブール・フィル(SACD/CD)

Img_20220725_0001

交響曲 嬰ヘ長調
組曲「から騒ぎ」
ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
マルク・アルブレヒト(指揮)

【録音】2010年

エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957)はオーストリア出身、ユダヤ系の作曲家。少年時代からモーツァルトの再来だと騒がれ、その早熟の天才性をマーラー、リヒャルト・シュトラウス、アルトゥール・ニキシュらが絶賛していた。20歳代前半に書かれた歌劇「死の都」が本当に素晴らしい作品で、リヒャルト・シュトラウスのような高度な管弦楽技法を用いつつプッチーニのような甘美でとろけるような旋律美を併せ持つ。

彼が不幸だったのは、ナチスの台頭と第二次大戦で、アメリカに亡命しハリウッド映画の作曲を手掛け、アカデミー作曲賞を2度受賞するが、戦後、クラシック音楽を再び書き始めるが、時代はもっと先進的な音楽が主流になっていた。近年、コルンゴルトの音楽が再評価されている。歌劇「死の都」はあちこちで上演されるようになってきたし、ハイフェッツのために書かれたヴァイオリン協奏曲は20世紀の主要な作品の一つであり頻繁に演奏されている。私は、何れコルンゴルトの作品はマーラーやショスタコーヴィッチの作品に並ぶくらい有名になっていくと思っている。

交響曲 嬰ヘ長調は1952年に完成した晩年の作品で、高度な管弦楽技法を用い、緊迫感があるもの。組曲「空騒ぎ」はシェークスピア戯曲への伴奏音楽で1920年の作品。歌劇「死の都」の作曲時期と近い事もあり甘美でオペラ的な要素を持つ管弦楽作品。

指揮者のマルク・アルブレヒトは、まるでコルンゴルトの使徒のように沢山の作品を振っている。ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団はフランスの国立管弦楽団で、ドイツとの国境を接しているアルザス地域の町のオーケストラ。

マルチチャンネルでも聴けるが、2チャンネルで聴いた感想を書くと、このSACDは非常に音質が良い。音に厚みがあるのはアナログLPのようで、LPでは再現不可能なダイナミックレンジでワイドレンジであり、特に低音楽器の再現性が優れていて、オーケストラを美しく奏でる。SACDならではのクオリティだと思う。


にほんブログ村

|

« フンパーディンク 歌劇「ヘンゼルとグレーテル」/クリュイタンス、ウィーンフィル他(TOWERRECORDS DEFINITION SERIES SACD/CD) | トップページ | コルンゴルト 歌劇「死の都」/ラインスドルフ(SACD/CD) »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« フンパーディンク 歌劇「ヘンゼルとグレーテル」/クリュイタンス、ウィーンフィル他(TOWERRECORDS DEFINITION SERIES SACD/CD) | トップページ | コルンゴルト 歌劇「死の都」/ラインスドルフ(SACD/CD) »