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2023年3月 7日 (火)

ワーグナー ワルキューレ第1幕他/クレンペラー、ニュー・フィルハーモニア管他(TowerRecords Definition Series SACD/CD 2枚組)

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DISC 1
楽劇「ワルキューレ」第1幕
ジークリンデ:ヘルガ・デルネシュ(ソプラノ)
ジークムント:ウィリアム・コクラン(テノール)
フンディング:ハンス・ゾーティン(バス)
オットー・クレンペラー(指揮)ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
【録音】1969年、1970年

DISC 2
楽劇「ワルキューレ」第3幕より 「ヴォータンの別れ」と「魔の炎の音楽」
オットー・クレンペラー(指揮)ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
ヴォータン:ノーマン・ベイリー(バリトン)
【録音】1970年

ヴェーゼンドンク歌曲集
楽劇「トリスタンとイゾルデ」より イゾルデの愛の死
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
オットー・クレンペラー(指揮)フィルハーモニア管弦楽団
【録音】1962年

ジークフリート牧歌
オットー・クレンペラー(指揮)フィルハーモニア管弦楽団
【録音】1961年

これは、2017年に発売されたTowerRecords限定発売のDefinition SeriesのSACD/CDで、オットー・クレンペラーの晩年のワーグナー、ワルキューレ第1幕他が収録されている。当初EMIはクレンペラーの指揮でワルキューレ全曲を録音する予定だったが、高齢で全曲録音する体力が無いことで、第1幕と第3幕から 「ヴォータンの別れ」と「魔の炎の音楽」が録音されたのみで、クレンペラーの死の年1973年に2枚組のLPレコードで発売された。代わりにモーツァルトの「コシ・ファン・トゥッテ」全曲が録音された。私はこの「コシ・ファン・トゥッテ」は好きではない。重々しすぎて聴き疲れするのである。対してこのワルキューレ第1幕と第3幕の一部の録音は、遅いテンポであるが間延びするような感じは一切なく重厚な演奏であり、これはこれで素晴らしい演奏で、晩年のクレンペラーの境地の一端が理解できる。また、クレンペラーの意向で若い歌手が採用されたのだが、かなり遅いテンポで演奏されているので歌手の負担が大きいのだが、主役級の歌手は全て充分に歌いきっている。

 ヴェーゼンドンク歌曲集と楽劇「トリスタンとイゾルデ」より イゾルデの愛の死 は、クリスタ・ルートヴィヒの歌唱が素晴らしい。まだ30歳になるかならないか位の若さでここまでの歌が歌えるのは、やはり稀代の名歌手だ。

ジークフリート牧歌は、やはり遅めのテンポでじっくりと聴かせてくれる名演奏。

音質はかなり良い。特に1969年、1970年に録音されたワルキューレは、教会で録音されたためなのか残響が自然で低弦の厚みも程よく感じられ、歌手の歌が良いだけでなく、オーケストラの佇まいが良い。ヴェーゼンドンク歌曲集と楽劇「トリスタンとイゾルデ」より イゾルデの愛の死や、ジークフリート牧歌も、60年以上前の録音とは思えない音質。SACD化は成功していると思う。なお、まだこのディスクは新品で入手可能である。


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