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2023年3月14日 (火)

プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」全曲/パッパーノ、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管他(SACD/CDハイブリッド盤)

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ソンドラ・ラドヴァノフスキ(ソプラノ)(トゥーランドット姫)
エルモネラ・ヤオ(ソプラノ)(リュウ)
ヨナス・カウフマン(テノール)(無名の王子【王子カラフ】)
マイケル・スパイアーズ(テノール)(皇帝アルトウム)
グレゴリー・ボンファッティ(テノール)(パン)
シアボンガ・マクンゴ(テノール)(ポン)
マッティア・オリヴィエリ(バリトン)(ピン)
ミケーレ・ペルトゥーシ(バス)(ティムール)
マイケル・モフィディアン(バリトン)(役人)
フランチェスコ・トーマ(テノール)(ペルシアの王子)
ヴァレンティーナ・イアノッタ(ソプラノ)(トゥーランドットの第1の侍女)
ラクーシャ・ラメザーニ・メラー二(ソプラノ)(トゥーランドットの第2の侍女)

サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
サンタ・チェチーリア国立アカデミー合唱団、児童合唱団
合唱指揮:ピエロ・モンティ
指揮:アントニオ・パッパーノ

【録音】2022年

新録音の「トゥーランドット」全曲盤。アントニオ・パッパーノの躍動感ある指揮や主役のソンドラ・ラドヴァノフスキやヨナス・カウフマン、エルモネラ・ヤオらの歌も素晴らしい。しかし、重要なのはそこだけではない。

この「トゥーランドット」全曲盤は従来の全曲盤とは違う。フランコ・アルファーノが補筆した初稿版で演奏されている。そのため、第3幕後半には、今まで聴いたことが無いフレーズが出てきたり、トゥーランドット姫とカラフ王子の二重唱が従来のものより克明で、氷のようなトゥーランドット姫がなぜ、カラフ王子に心を許して結ばれるようになったのかが良く解るようになっている。アルファーノの初稿作曲部分は私が思っていたよりも精巧で、完成度が高いものだった。このオペラが好きな人は是非とも買って聴いてほしい。国内盤は対訳が付き、初稿版がカット、改ざんされた経緯なども解説があり、資料的にも価値が高いと思う。SACD層を聴くことが出来るならその方が良いが、CD層しか聴けない人もこのセットは国内盤をお奨めする。CD層の音質もかなり良いので音質的な不満は出ないと思う。

プッチーニの遺作となったこのオペラは、第3幕途中のリュウの死まで書かれた状態でプッチーニが亡くなったので、フランコ・アルファーノが補筆し完成されたのは広く一般に知られている。アルファーノが最初に補筆したものは、初演指揮者のアルトォーロ・トスカニーニが補筆部分が長すぎるとして、100小節以上をカットしアルファーノに書き直させ改定された。

この録音を聴くとトスカニーニは余計な事をしたのではないか、とも思える。もしも、この初稿版で「トゥーランドット」が私が出かけられる場所で上演されるのであれば是非とも実演を観たい。


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