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2023年4月11日 (火)

ワーグナー 楽劇「ジークフリート」/ショルティ、ウィーンフィル他(SACD/CD)

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ヴォルフガング・ヴィントガッセン (テノール:ジークフリート)
ビルギット・ニルソン (ソプラノ:ブリュンヒルデ)
ハンス・ホッター (バス・バリトン:さすらい人)
ゲルハルト・シュトルツェ (テノール:ミーメ)
グスタフ・ナイトリンガー (バリトン:アルベリヒ)
クルト・ベーメ (バス:ファフナー)
マルガ・ヘフゲン (アルト:エルダ)
ジョーン・サザーランド (ソプラノ:森の小鳥)

サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

【録音】1962年

アナログ・マスター・テープを可能な限り修復し、一部の状態の悪いテープは55℃で10時間ベーキングするなどして数年かけ2022年に新しく24bit/192kHzのデジタル・マスターを制作した上でリマスターされ制作されたもの。従来の通常CDやEsotericのSACD/CDは、1997年の24bit/48Kのデジタルマスターから制作されていた。「ニーベルングの指輪」4部作の中でテープの劣化などによる目立つノイズは、この「ジークフリート」が一番目立っていた。特に気になった部分は、第2幕第2場あたりの大蛇ファフナーをジークフリートが殺す場面の少し前に、かなり長い時間、左スピーカーから持続的なノイズが混じっていた。それが、今回のSACD/CDハイブリッド盤には無い。デジタル処理によってノイズを消したのかも知れないが、さらにローレベルの解像度や音の立ち上がり、鮮度感などは向上しており、最新優秀録音のものと比較しても遜色がないクオリティに仕上がっている。

「ジークフリート」は、個人的にニーベルングの指輪4部作の中で、聴くのに最も忍耐が必要だと感じていた。特に、最初のうちは、さすらい人(ヴォータン)、ミーメ、ジークフリートの男声3人しか出てこない上に、何か禅問答のような感じの場面が長く続く。女声は、ジークフリートが大蛇を剣で倒して返り血を浴び、小鳥の声が判るようになって小鳥の声(ジョーン・サザーランド:ソプラノ)が出てくるまで全く無い。でも、このディスクだと退屈な感じはない。

後半は聴きやすい。特にブリュンヒルデが目覚めてから終幕までは感動的ですらある。ビルギット・ニルソンのブリュンヒルデが素晴らしい。オーケストラも歌手の声も鮮度が上がったせいでとてもスリリングかつ美しい。特筆に値するディスクである。


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