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2023年6月

2023年6月30日 (金)

ラフマニノフ ピアノ協奏曲全集、アシュケナージ、プレヴィン(EsotericSACD/CD)

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Disc1
ピアノ協奏曲第一番
ピアノ協奏曲第四番
パガニーニの主題による狂詩曲

Disc2
ピアノ協奏曲第二番
ピアノ協奏曲第三番

ウラディミール・アシュケナージ(ピアノ)
ロンドン交響楽団 アンドレ・プレヴィン(指揮)

【録音】1970年、1971年

2023年6月発売のEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1組。
アシュケナージとプレヴィンによるラフマニノフのピアノ協奏曲全集は、1番から4番まではケネス・ウィルキンソンの録音で、アナログ録音時代の名録音の1つである。

当初、EsotericSACD/CDハイブリッド盤は、同曲異盤の発売は避けていたのだが、ラフマニノフ協奏曲第2番はリヒテルのものがすでに発売されており、曲のダブリは関係なくなっている。

このSACD/CDハイブリッド盤は、我が家ではSACD層よりもCD層をP0sVUKでかけた方が気持ちよく聴ける。P0sVUKでかけたCD層はピアノの音が克明で、低域が甘くならない。P-05XによるSACD層再生だと、滑らかさは上回るが低域が充分に伸びずフォーカスが甘い感じで楽しめない。なので、SACD層はオマケとしてCD層を聴くディスクになりそうだ。

今回発売されたものはすでにシングルレイヤーSACDでも発売されたし、DSD2.8MHzハイレゾでも売られている。同じデータのSACDをP-05XでかけたのとDSD2.8MHzをPCでかけたのでは、同じDACを通してもSACDをP-05Xでかけた方が音が良いので、DSD2.8MHzハイレゾは購入を躊躇している。シングルレイヤーSACDはかなり良い音質だと思うが、はたしてEsotericSACD/CDハイブリッド盤はシングルレイヤー盤の音質を上回れるのだろうか?手元にシングルレイヤー盤が無いので比較は出来ていない。


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2023年6月27日 (火)

モーツァルト オペラアリア集/ポップ、スラットキン、ミュンヘン放送o.(EsotericSACD/CD)

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1. 歌劇「羊飼いの王様」K.208~アミンタのアリア「彼女を愛そう、生涯変わらずに」
2. 歌劇「フィガロの結婚」K.492~ケルビーノのカンツォーナ「恋とはどんなものかしら」
3. 歌劇「フィガロの結婚」K.492~スザンナのレチタティーヴォとアリア「とうとう嬉しい時が来た」
4. 歌劇「フィガロの結婚」K.492~伯爵夫人のカヴァティーナ「愛の神よ、照覧あれ」
5. 歌劇「後宮よりの逃走」K.384~コンスタンツェのアリア「深い悲しみに」
6. 歌劇「イドメネオ」K.366~イリアのアリア「そよ吹く風」
7. 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527~ドンナ・エルヴィーラのレチタティーヴォとアリア「何というふしだらな~あの恩知らずは約束を破って」
8. 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527~ドンナ・アンナのレチタティーヴォとアリア「いいえ違います~わたしはあなたのもの」
9. 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」K.588~フィオルディリージのアリア「岩のように動かずに」
10. 歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」K.621~ヴィテリアのロンド「もはや花も」

ルチア・ポップ(ソプラノ)
ミュンヘン放送管弦楽団 レナード・スラットキン(指揮)
【録音】1983年(デジタル)

 2023年6月に発売になったEsoteric SACD/CDハイブリッド盤の1枚。
ルチアポップは、コロラチューラソプラノとしてデビューし、クレンペラー盤の「魔笛」の夜の女王が鮮烈な印象があるが、年をとるにつれ、リリコ・スピントな声に変わり、「魔笛」ならパミーナとかが適合する声に変わってきた。このSACD/CDハイブリッド盤では、「フィガロの結婚」のケルビーノ、スザンナ、伯爵夫人、いずれも素晴らしい歌声で聴かせてくれている。今年11月の命日が来れば、亡くなって丁度30年になる。このSACD/CDハイブリッド盤の音質は素晴らしい。鮮明で豊潤な響きの中に美しい肉声が充実した定位感を持って出現する。

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こちらは2008年頃発売された ARTリマスターのCD。こちらはは、10曲目の歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」K.621~ヴィテリアのロンド「もはや花も」 がカットされ、代わりに1960年代後半に録音された宗教曲が収められている。音質的には、Esoteric SACD/CDには及ばない。

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こちらは、1980年代に発売されたDMMカッティングのドイツプレスのLPレコード。今回のEsoteric SACD/CDハイブリッド盤と収録曲は全く同一。Esoteric SACD/CD盤の出現により、今後はLPレコードで聴くことは無くなると思う。


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2023年6月23日 (金)

J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲/ミルシテイン(EsotercSACD/CD)

EsotericSACD/CDハイブリッド盤

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2023年6月に発売となったEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1組。ミルシテインには1950年代半ばにもEMIへの同曲のスタジオ録音があるが、1973年頃、ミルシテインが70歳になろうとしていた頃のこの録音は、円熟した技巧の上に、より透明感と美しさが際立って素晴らしい。

この音源は愛聴盤なので、Esotericがリマスターして発売してくれた事に感謝している。この音源は西ドイツプレスのLPレコードを3種、OIBPによる通常CD、タワーレコードが出したSACD/CDハイブリッド盤を持っているが、一番の興味はタワーレコードのSACD/CDハイブリッド盤とどのように音質が違うのか?タワーレコード盤が¥5000以下で買えるのに対し、Esoteric盤は¥8000であり、価格相応に良い音質なのかであった。

SACD層を聴いて、Esoteric盤は音像が濃く音色も濃い。ヴァイオリンの音色はタワーレコード盤よりも優れていると感じる。よりオリジナル盤に近いミルシテインの弾くストラディヴァリウスの音色や透明感のある音質である。では、欠点はと言われると、バックグラウンド・ノイズはタワーレコード盤よりEsoteric盤の方が目立つ。これは状態の良いオリジナル盤のLPレコードよりも目立つくらい。でも総合的にはタワーレコード盤よりもEsoteric盤の方が優れていると感じる。

 TOWER RECORDS UNIVERSAL VINTAGE SA-CD COLLECTIONとして、2017年2月に発売されたSACD/CDハイブリッド盤

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タワーレコード盤はLPに有ってCDで再現できなかった部分もかなり表現できて、ドイツプレスOIBPリマスター通常CD盤よりも演奏の質そのものも良く聴こえる。SACD層を聴くことが出来るならコストパフォーマンスの良い盤。

通常CD(ドイツプレスOIBPリマスター1998年発売)

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従来からのジ・オリジナル・ビット・マッピングによるCDのセットは、LPレコードやSACD/CDハイブリッド盤と比べ細部の再現が良くなく、音の冴え渡る感じや切れ込みが不足していて、この演奏の凄さまで解りにくい。 

 

アナログLPレコード2種(いずれもドイツプレス)

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1976年プレスのレーベル

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もう1セット、このレーベルと同じドイツプレスの1979年プレスのものを持っている。音質差は少ないが1976年プレスの方が若干音質が良い。

1985年プレスのレーベル

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手元に3つあるドイツプレスのLPレコードのうち、これは一番音質が劣る。音が薄い感じで力感も若干弱く感じる。以前は国内盤のLPレコードを持っていた時期も有ったが、ドイツ盤と比較してしまうと高域の伸がなく丸まった感じの音になっている事や空気感の再現でかなり劣るので30年以上前に処分した。

音質について、手元のソフトで勝手に順位を付けると以下のようになる。

オリジナルLP>Esoteric盤>タワーレコード盤>1985年ドイツLP盤>>OIBPリマスター通常CD


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2023年6月20日 (火)

リリック&コロラトゥーラ・アリア集/カラス、セラフィン、フィルハーモニア管

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チレア:歌劇『アドリアーナ・ルクヴルール』第1幕より~私はいやしい召使いです
チレア:歌劇『アドリアーナ・ルクヴルール』第4幕より~あわれな花よ
ジョルダーノ:歌劇『アンドレア・シェニエ』第3幕より~なくなった母を
カタラーニ:歌劇『ワリー』第1幕より~さようなら、ふるさとの家よ
ボーイト:歌劇『メフィストーフェレ』第3幕より~いつかの夜、暗い海の底に
ロッシーニ:歌劇『セヴィリャの理髪師』第1幕より~今の歌声は
マイアベーア:歌劇『ディノーラ』第2幕より~影の歌
ドリーブ:歌劇『ラクメ』第2幕より~若いインド娘はどこへ(鐘の歌)
ヴェルディ:歌劇『シチリア島の夕べの祈り』第5幕より~ありがとう、愛する友よ(ボレロ)

マリア・カラス(ソプラノ)
フィルハーモニア管弦楽団 トゥリオ・セラフィン(指揮)

【録音】:1954年(モノラル)

マリア・カラス/スタジオ録音リマスター・エディション全集(69CD)からの1枚。この音源は、オリジナルに近い英国盤のLPレコードを欲しいと思っているが、値段がリーズナブルで状態の良いものに出会わない。

マリア・カラスの絶頂期のもので、安定感抜群。感情移入も素晴らしい。ただし、様々な歌手の歌を聴いた上でないと、マリア・カラスがいかに個性的で唯一無二なのかわからないと思う。以前のものよりもリマスターによって聴きやすくなっているが、新しい録音の良い音源ばかり聴いている人には古臭く感じると思うし、マリア・カラスは決して美声というわけではないので、その良さを感じられずに終わってしまう可能性もある。


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2023年6月16日 (金)

ポンキエッリ 歌劇「ラ・ジョコンダ」全曲/ヴォットー、RAIトリノ交響楽団他

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 ジョコンダ:マリア・カラス(ソプラノ)
 ラウラ・アドルノ:フェドーラ・バルビエーリ(メゾ・ソプラノ)
 チェーカ:マリア・アマディーニ(アルト)
 エンツォ・グリマルド:ジャンニ・ポッジ(テノール)
 アルヴィーゼ・バドエロ:ジウリオ・ネリ(バス)
 バルナバ:パオロ・シルヴェリ(バリトン)
 ズアーネ:ピエロ・ポルディ(バス)
 イゼポ:アルマンド・ベンツィ(テノール)他

 RAIトリノ交響楽団&合唱団
 アントニーノ・ヴォットー(指揮)

 【録音】1952年(モノラル)

マリア・カラス/スタジオ録音リマスター・エディション全集(69CD)からの1枚。マリア・カラスがスタジオ録音で残した2つの「ラ・ジョコンダ」の最初の方のもの。イタリア・チェトラ・レーベル音源。

マリア・カラスは、後年のものよりも声が良く優れているし、ジャンニ・ポッジのエンツォも良い。この時代には、優れた歌手が数多く居たのがよくわかる。イタリア・オペラらしいテイストに満ちた演奏で、アントニーノ・ヴォットーの統率も良い。

リマスターによって声の状態は良くなったが、録音が古いせいもあり、オーケストラの再現性はいまいちであるから、第三幕での「時の踊り」
を楽しむのには音質が良くない。しかし、マリア・カラスの歌唱を語る上で外せない音源である事は間違いない。

今年は、マリア・カラス生誕100周年の年。この機会に、誕生日の12月までになるべく多くの録音を聴こうと思っている。


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2023年6月13日 (火)

マリア・カラス/ファースト・レコーディングス

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1.優しくかすかな彼の微笑み(愛の死) ~楽劇『トリスタンとイゾルデ』第3幕より
2.清らかな女神よ ~歌劇『ノルマ』第1幕より
3.美しいときがふたたび帰ってくれば ~歌劇『ノルマ』第1幕より 4.ああ、私に希望を返して ~歌劇『清教徒』第2幕より
5.あなたのやさしい声が(狂乱の場) ~歌劇『清教徒』第2幕より
6.いらっしゃい、愛しい人、月が空にかかっています ~歌劇『清教徒』第2幕より

マリア・カラス(ソプラノ)
アルトゥーロ・バジーレ(指揮)トリノ・イタリア放送交響楽団

 マリア・カラス/スタジオ録音リマスター・エディション全集(69CD)からの1枚。1949年、25歳のカラスによる初のスタジオ録音。マリア・カラスの録音でワーグナーはこれだけではないか?イゾルデのようにドラマティックで重厚な役からコロラチューラ・ソプラノが歌うものまで、高い成熟度と幅広い音楽性を感じさせるだけの曲が選ばれ、そしてそれを歌いこなせるだけの優れた技術がある歌で、その後のマリア・カラスの大成を窺わせるに十分な歌であると思う。わずか25分足らずの音源だが、マリア・カラスの足跡を語るには避けて通れないものだ。

この録音はテープ録音ではなく、SP盤の末期のアセテート盤に78RPMでカッティング録音されたもの。それにしてはかなり良い音で復刻されている。以前のCDとはかなり音質が良くなっている。


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2023年6月 9日 (金)

マリア・カラス/スタジオ録音リマスター・エディション全集(69CD)

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EMIからワーナー・クラシックスになってしばらくして2014年に出たボックスセット。アナログ・テープからリマスターされ直されて、今までの既発CDよりも音質が良くなった。特に古いモノラル録音のものに改善が著しい。今年はマリア・カラス生誕100年にあたるので、このボックスを聴き直してみようと思う。

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オリジナル・デザインの紙ジャケ仕様で、紙製の内袋にCDが入り、リブレットも付く。

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以下は、まだEMI時代だった2007年に出たボックス・セット。曲目は全く一緒だが、ジャケットも解説書も貧弱であり、リマスター・エディションと比較すると音質は良くない。

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2023年6月 6日 (火)

モーツァルト ピアノ・ソナタ全集/イングリット・ヘブラー(6LP)

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Disc1
Side1
第11番 イ長調 K.331《トルコ行進曲つき》【録音】1963年
Side2
第18番 ヘ長調 K.533/494      【録音】1966年

Disc2
Side1
幻想曲 ハ短調K.475 【録音】1966年
第14番 ハ短調 K.457        【録音】1966年
Side2
第8番 イ短調 K.310         【録音】1963年

Disc3
Side1
第4番 変ホ長調 K.282        【録音】1963年           
第10番 ハ長調 K.330        【録音】1963年
Side2
第9番 ニ長調 K.311         【録音】1963年
第17番 ニ長調 K.576        【録音】1963年

Disc4
Side1
第6番 ニ長調 K.284《デュルニッツ》 【録音】1967年
Side2
第13番 変ロ長調 K.333       【録音】1967年
第1番 ハ長調 K.279         【録音】1967年

Disc5
Side1
第2番 ヘ長調 K.280         【録音】1965年
第5番 ト長調 K.283         【録音】1965年
Side2
第3番 変ロ長調 K.281        【録音】1965年
第15番 ハ長調 K.545        【録音】1965年

Disc6
Side1
第16番 変ロ長調K.570        【録音】1964年
第7番 ハ長調 K.309         【録音】1964年
Side2
第12番 ヘ長調 K.332         【録音】1964年

イングリット・ヘブラー(ピアノ)

イングリット・ヘブラー(Ingrid Haebler、1929年 6月20日 - 2023年 5月14日)が、先月、93歳で亡くなった。1960~1970年代には、彼女はモーツァルト弾きとして世界的な名声を得ていて「モーツァルトの女王」と呼ばれていた。1980年代に日本のDENONレーベルにも全集録音があるけれど、1960年代にPhilipsレーベルに録音したソナタ全集が私がレコードで最初に聴いたモーツアルトのピアノ・ソナタ全集であった。なので、今もこのヘブラーの演奏が基準となっている。

彼女の演奏は、凛としていて透明感があり、誇張が全くない。それでいて録音のせいもあるのか暖かくて人間味があり、無機質的でない。特徴という特徴が無い中庸を行くものだ。しかし、それでいてモーツァルトの音楽の核心をついているようだ。

最初に買ったのは二十歳頃で国内盤のLPレコードだったが、1980年代末にこの写真のオランダ盤の中古レコードにめぐり逢い、国内盤は処分した。音質が全然違っていた。透明感みたいなものは国内盤ではわかりにくい。今聴いてもこのオランダ盤は素晴らしい音質で聴ける。私にクラシック・ピアノの音楽の魅力を教えてくれた演奏の一つでもある。


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2023年6月 2日 (金)

エクリプス/ヒラリー・ハーン

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1. ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲
2. ヒナステラ:ヴァイオリン協奏曲
3. サラサーテ:カルメン幻想曲

ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
フランクフルト放送交響楽団
指揮:アンドレス・オロスコ=エストラーダ

【録音】2021年

去年の秋に出た通常CD。この3曲の中では、ドヴォルザークが素晴らしい。なので、このCDは最近はドヴォルザークだけ聴く事が多い。
もちろん、ヒナステラもサラサーテも良い。技術がしっかりしていて、気持ちののった演奏だと思う。なんでも、このCDの録音の前に1年くらい休養したらしい。コロナ禍という特殊な時期の録音であることも影響しているのだろう。

最新録音の通常CDとして良い音質である。安心して聴ける。現代のヴァイオリン演奏らしく明晰でスコアをえぐり出すようなCDである。


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