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2023年7月25日 (火)

イザイ 6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ/ヒラリー・ハーン(180gアナログLP2枚組)

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イザイ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ

LP :1
Side A
第1番 ト短調 Op.27-1『ヨーゼフ・シゲティに献呈』

Side B
第2番 イ短調 Op.27-2『ジャック・ティボーに献呈』

LP :2
Side C
第3番 ニ短調 Op.27-3『ジョルジェ・エネスクに献呈』
第4番 ホ短調 Op.27-4『フリッツ・クライスラーに献呈』

Side D
第5番 ト長調 Op.27-5『マチュー・クリックボームに献呈』
第6番 ホ長調 Op.27-6『マヌエル・キロガに献呈』

ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)

【録音】2022年

2023年7月にCDと同時発売された2枚組のLPレコード。45RPMなので通常の33RPMのLPレコードよりも線速度が速く、音質的に有利である。全ての面が17分程度までに収まっており、詰め込みすぎによる音質劣化も無い。プレスの質も良く、サーフェスノイズはほとんど無い。

ヨーロッパプレスの輸入盤CDと比べてみると、ヴァイオリンの倍音成分がLPレコードの方がリッチで、より生のヴァイオリンらしい音質で鳴ってくれる。CDそのものも優秀な音質であるので、CDだけ聴いていれば特別不満は無い。しかし、LPレコードを聴くとその思いが打ち砕かれる。

クラシック音楽は1990年代から2000年代前半頃までほとんどアナログLPレコードは発売されなかった時代が続いた。今は、メジャー・レーベルもLPレコードを併売するようになってきたが、そのクオリティは玉石混交である。盤質が良くなくてノイズが多かったり、CDと比べて音質的優位を全く感じられないものもある。そんな中で、このLPレコードはきちんとその良さがわかる。

ハード機器の方もレコードプレーヤーは新品で売られている。安いものは1万円未満のものから、高いものは1000万円を超えるものまである。私見ではあるが、安いレコードプレーヤーはとりあえずアナログ・レコードが聴けるというだけのものであって、CDをそれなりのCDプレーヤーで再生した音質には遠く及ばない。レコードプレーヤーは電子機器ではなく精密機械であるので、その性能や音質は物量や加工精度に大きく依存する。高音質なものはそれなりに高くなるのは仕方が無い。

2017年録音のユリア・フィッシャーが演奏するものとLPレコード同士で聴き比べてみた。
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こちらも2枚組で各面の曲の割り振りは同じだが、33RPMである。音質はヒラリー・ハーンのものに比べ若干劣る感じはあるが、これだけ聴いておれば充分優秀録音である。ユリア・フィッシャーの演奏のほうが暖かくよりヒューマンな感じを受ける。対してヒラリー・ハーンのはより技巧的でありやや冷たく感じる。現代の違ったタイプの女流ヴァイオリニストの演奏でイザイの無伴奏を聴き比べ出来るのは、なんと贅沢であろうか。


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