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2023年9月19日 (火)

メンデルスゾーン 交響曲第4番 /サヴァール、ル・コンセール・デ・ナシオン(SACD/CD)

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メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 op.90 ≪イタリア≫
1-4 最終稿(1834年)
5-8 初稿(1833年)

ジョルディ・サヴァール(指揮)
ル・コンセール・デ・ナシオン〈リナ・トゥール・ボネ(コンサートミストレス)〉

【録音】2022年

ジョルディ・サヴァールの専用レーベルといえるALIA VOXは、今から25年前、ホアン、カバニリェス(1644-1712)バターリャ、ティエントとパサカーリェ ジョルディ・サヴァール&エスペリオンXX CD番号:AV9801の発売から始まった。

17~18世紀の音楽を古楽器で演奏するスタイルで、オーケストラ物としてはエスペリオンXXやル・コンセール・デ・ナシオンを指揮したもの、室内楽ではサヴァール自らがヴィオールを演奏したものが中心で、サヴァール夫人で2011年に亡くなったモンセラート・フィゲラス(ソプラノ)の歌う声楽曲などもある。

これらのCDやSACDは例外なく鮮明で高音質であり、同じ時代のメジャーレーベルのCDやSACDの音質を凌ぐものがほとんどである。さらに、サヴァールは自らが演奏した旧Astreeレーベルから発売されていた古い音源の出版権利を買い取ってリマスターし直し、「heritage」シリーズとしてSACD/CDを発売している。

また、ALIA VOXのCD、SACDは装丁も良い。紙製のデジパックでぶ厚いカラー刷りのリブレットが付属し、まるでダウンロードやストリーミングサービスに対してディスクの利点を強調し、時代の流れに逆らっているようにも感じる。今回購入したこのメンデルスゾーンのSACD/CDハイブリッド盤にはALIA VOX25周年のステッカーが貼られていた。

このメンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 op.90 ≪イタリア≫であるが、最終稿と初稿が続けて聴くことができ、その違いが良く分かるようになっている。19世紀の半ば頃まではオーケストラは古楽器で演奏されていて、今とほぼ同じモダン楽器のオーケストラとなったのは19世紀末になってからである。つまり、作曲者が想定し作曲者が生きていた時のオーケストラの響きは本盤の古楽器のオーケストラの方が近いはず。そういう意識を持ってこのディスクを聴いた。

最終稿と初稿はどちらかが決定稿になるとは思われない。どちらもその良さがある。軽快なリズム感、明るい音色、打楽器の活躍などはサヴァール、ル・コンセール・デ・ナシオンらしい演奏だと思うし、私はこの演奏には好意的に感じた。

また、SACD層を聴いた限りでは音質の良さに関しても全く裏切られることは無かった。ベートーヴェンの交響曲全集やシューベルトと同質のハイクオリティな音質である。


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