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2023年12月

2023年12月29日 (金)

ワーグナー 序曲、前奏曲集/バレンボイム、シカゴ響(EsotericSACD/CD)

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歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
歌劇「タンホイザー」序曲
歌劇「ローエングリン」第一幕への前奏曲
歌劇「ローエングリン」第三幕への前奏曲
楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」前奏曲
楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死

シカゴ交響楽団 ダニエル・バレンボイム(指揮)

【録音】1992年、1993年、1994年

2023年12月発売のEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1枚。オリジナルは1994年発売のTELDECレーベルであるが、現在はTELDECレーベルはWarner Musicに吸収され消滅しているので、TELDECのロゴはこのSACD/CDハイブリッド盤には無い。

ダニエル・バレンボイムは、若い頃はピアニストとして、あるいはチェロ奏者のジャクリーヌ・デュ=プレの夫でもあったが、年を経るに従って指揮者としての活動が多くなった。そして、近年は、ワーグナー指揮者として高い評価を得ている。実際、これら序曲、前奏曲は、何れもシカゴ交響楽団の派手めな金管楽器が舞うような感じはあるものの、非常に緻密で細かい所まで行き届いた演奏でありながら、バレンボイムの本質というべき、ややねちっこいアゴーギクのようなものも聴けるもの。どれも良い演奏だ。

音質はかなり良い。1990年代のTELDECの通常CDも良い音質であったので、それをさらにぶ厚くワイドレンジに展開されるようなリマスターがなされている。


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2023年12月26日 (火)

ベートーヴェン 交響曲第9番《合唱》/バーンタイン、ウィーンフィル(EsotericSACD/CD)

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ギネス・ジョーンズ(ソプラノ)
ハンナ・シュヴァルツ(アルト)
ルネ・コロ(テノール)
クルト・モル(バス)
ウィーン国立歌劇場合唱団 ノルベルト・バラッチュ(合唱指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)

【録音】1979年(ライヴ録音)

2023年12月発売のEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1枚。この音源のベートーヴェン交響曲全集のLPレコードセットは、個人的に初めて貰ったボーナスを使って買ったものであるし、10年くらい前に限定発売されたレナード・バーンスタイン・コレクションVol.1(59CD+1DVD)にもこの音源は収録されている。

ライヴ録音であるが観客の拍手やノイズはほとんど無く、スタジオ録音みたいな感じだ。なぜ、ライヴ録音なのかは、演奏の熱狂度や盛り上がりが、通常のスタジオ録音では得られにくいからであろう。実際、ライブ録音の良いところをスタジオ録音なみの音質でというもの。アナログ録音の末期であるという事も幸いして、このSACD/CDハイブリッド盤はFレンジが広く鮮明で、リマスターは成功している。レナード・バーンスタイン・コレクションVol.1(59CD+1DVD)の中の同一録音のものより音色が濃厚でFレンジ、ダイナミックレンジが広い。演奏の良さと音質の良さを兼ね備えた素晴らしい復刻である。


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2023年12月22日 (金)

『バロックの真珠 ~ イタリア初期バロックのマスターピース』/レイチェル・ポッジャー他(SACD/CD)

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フォンタナ:ソナタ第2番
フレスコバルディ:トッカータ第1番
ウッチェリーニ:ヴァイオリン独奏のためのソナタまたはトッカータ第5番 《デッタ・ラ・ラウラ・リルチェンテ》
カステッロ:ソナタ第2番
マリーニ:2弦のためのソナタ第4番
フレスコバルディ:スピネッティーナとヴァイオリンのためのトッカータ
メアッリ:ソナタ第6番(Op.4, 1690) 《ラ・ヴィンチオリーナ》
レオナルダ:ソナタ第12番
A・ガブリエリ:第1旋法によるリチェルカーレ
チーマ:2声のソナタ(ミラノ 1610)
ベルターリ:チャコーナ

レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)
マルツィン・シヴィオントキエヴィチ(チェンバロ&オルガン)
ダニエレ・カミニティ(テオルボ)

【録音】2014年
古楽器ヴァイオリンで16世紀~17世紀のイタリアバロック音楽を演奏したもの。曲によってチェンバロ、オルガン、テオルボなどが参加し、バッハやヘンデル以前のイタリア初期バロックの時代には、素晴らしい曲がいっぱい作曲されたのがわかる。古楽器の繊細で明るい音色はこれらの曲の本質的な良さを引き出していると感じる。レイチェル・ポッジャーは素晴らしい古楽器ヴァイオリニストだ。

SACDのなめらかで繊細な表現は、録音の良さもあって非常に美しい。チャンネル・クラシックらしいディスクだ。


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2023年12月19日 (火)

モーツァルト・オペラ・フェスティバル/ケルテス、ウィーン・ハイドン管弦楽団他(Tower Records Vintage Collection)

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CD1
1-6 歌劇《フィガロの結婚》K.492 より
序曲、 なんということだ(第1幕)、 もう飛ぶまいぞ、 この蝶々(第1幕)、
恋とはどんなものかしら(第2幕)、 ひどいやつだ(第3幕)、
とうとう嬉しい時が来た…恋人よ、早くここへ(第4幕)
7 歌劇《イドメネオ》K.366 より 序曲
8-11 歌劇《後宮からの逃走》K.384 より コンスタンツェよ、 また会えるとは(第1幕)、
バッカス万歳!(第2幕)、ムーアで捕らえられたかわいい乙女(第3幕)、 ああ、どんなに勝利を望んだことか(第3幕)

CD2
1-4 歌劇《魔笛》 K.620 より 序曲、 私は鳥刺し(第1幕)、 なんと美しい絵姿(第1幕)、 恋を知るほどの殿方には(第1幕)
5 歌劇《ツァイーデ》K.344(K.336b) より 安らかに憩え、 私のさやしき生命よ(第1幕)
6-9 歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》K.588 より 序曲、 さわやかに風よ吹け(第1幕)、 恋の息吹は(第1幕)、 あなたに捧げた心(第2幕)
10 歌劇《羊飼いの王様》K.208 より 私が愛するならいつでも変わるまい(第2幕)
11-12 歌劇《ドン・ジョヴァンニ》K.527 より お手をどうぞ(第1幕)、 みんなで楽しくお酒を飲んで(酒の歌)(第1幕)

ルチア・ポップ(ソプラノ)
ブリギッテ・ファスベンダー(メッゾ・ソプラノ)
ヴェルナー・クレン(テノール)
トム・クラウゼ(バリトン)
マンフレート・ユングヴィルト(バス)
エステール・ペレーニ(ヴァイオリン)
ウィーン・ハイドン管弦楽団
イシュトヴァン・ケルテス(指揮)

【録音】 1971年

この音源は、ケルテスの残した貴重なモーツァルトのオペラの抜粋盤で、オリジナルのLPレコード(英DECCA SET548-9)の収録状態のままで復刻されたのはこのタワーレコードの復刻盤が初めて。192K/24bitのデジタルマスターからの復刻ということもあり、通常CDではあるが、かなり音質が良く楽しめる。当時の実力派の若い歌手が集って録音されたもので、ケルテスがオペラも得意だったというのが良くわかる録音だ。

 1973年にテルアビブの海岸で溺死という事故がなければ、ケルテスはモーツァルトのオペラ全曲盤を完成させたに違いない。誠に惜しい才能であった事がわかる録音である。


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2023年12月15日 (金)

グルック:オペラ・アリア集/フォルク、ベルリン古楽アカデミー、バルトリ(SACD/CD)

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1.私は震えている、とまどいのうちに~歌劇《ティートの仁慈》(ヴィテッリア)
2.この竪琴のなかへ~歌劇《惑いのパルナス山》(エラト)
3.哀れなこと、わたしはどこに!―ああ!言葉を発しているのはわたしではありません~歌劇《エツィオ》(フルヴィア)
4.それぞれおのが儀に従うがよい ― これに勝る狂気はない~歌劇《報いられたセミラーミデ》(イルカノ)
5.あの澄んだ流れ~歌劇《冠》(アタランタ)
6.ああ、お黙り、愚か者 ― なぜにそなたはできたのです、ああ、何てこと!~歌劇《ティートの仁慈》(ヴィテッリア)
7.もし貴女の顔に吹き寄せるのを感じられたら~歌劇《ティートの仁慈》(セスト)
8.ベレニーチェ、何しているの?― なぜ、これほどに数多いのに~歌劇《アンティゴノ》(ベレニーチェ)

チェチーリア・バルトリ(メゾ・ソプラノ)
ベルンハルト・フォルク(指揮)ベルリン古楽アカデミー

【録音】2001年

マリア・カラスの生誕100年の年にちなんで、マリア・カラスのスタジオ録音のCD69枚を全て聴いてみたが、マリア・カラスは、それまでのソプラノ歌手が歌わなかった(歌えなかった)ベルカント・オペラを歌い長いこと上演されなかった演目を復活させた。現代でそれに匹敵するような歌手を挙げるとすれば、チェチーリア・バルトリである。彼女は、もっと昔のバロック時代のオペラ・アリアを歌ってこの時代のオペラの復興を期待しつつ、我々リスナーに知られざるオペラアリアを紹介している。本来はカストラートが歌うものを強靭な声と抜群なテクニックで立派に歌っている。

これは2001年録音で、20年以上前に限定で発売されたデジパック版のSACD/CDハイブリッド盤。声の質感が素晴らしい。


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2023年12月12日 (火)

シングス・スタンダード/シーネ・エイ

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1.柳よ泣いておくれ
2.テイキング・イット・スロウ
3.イヴィル・マン・ブルーズ
4.恋の味をご存知ないのね
5.サマータイム
6.身も心も
7.ビューティフル・ラヴ
8.降っても晴れても
9.フェリニズ・ワルツ
10.いそしぎ (ボーナス・トラック)
11.枯葉 (ボーナス・トラック)

シーネ・エイ(ヴォーカル)
トーマス・フォネスベック(アコースティック・ベース、エレクトリック・ベース)
【録音】2014年、2015年

これは、女性ジャズ・ヴォーカルのCD。伴奏はベースが1台だけという非常にシンプルなもので、歌手に実力と自信がなければとられない構成である。シーネ・エイはデンマークの女性ジャズ歌手で、トーマス・フォネスベックは、ニールス・ヘニング・ペデルセンの再来とも言わるほどの北欧のベーシスト。内容はジャズのスタンダード曲ばかりなので知っているものばかりだが、本格的なジャズ・ヴォーカルと素晴らしいベースに圧倒される。ベースは曲によってアコースティック・ベースとエレクトリック・ベースを弾き分けている。構成がシンプルなだけに録音が優秀なのが際立ち、オーディオマニアにも聴いてもらいたい音源である。

なお、手持ちは国内盤(SAVOY COLUMBIA)である。 Stunt Recordsから出た輸入盤にはボーナストラックは入っていない。


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2023年12月 8日 (金)

ヴェルディ: 歌劇『リゴレット』/チェリーニ、RCAビクター交響楽団他

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マントヴァ公爵・・・ジャン・ピアース
リゴレット・・・レナード・ウォーレン
ジルダ・・・エルナ・ベルガー
スパラフチーレ・・・イタロ・ターヨ
マッダレーナ・・・ナン・メリマン
ジョヴァンナ・・・メアリー・クレスト
モンテローネ伯爵・・・リチャード・ウェントワース
マルッロ・・・アーサー・ニューマン
ボルサ・・・ナザニエル・スプリンツェナ
チェプラーノ伯爵・・・ポール・ウケナ
チェプラーノ伯爵夫人・・・ジョイス・ホワイト 他
ロバート・ショウ合唱団

【録音】1950年

この3枚組のLPレコードが、恐らく今年入手した中で一番印象に残っているものだ。RCAが初めてテープによる録音で制作したオペラ全曲盤である。ピアース、ウォーレン、ベルガーという理想的なキャストだということもあり、長らくモノラル時代の名盤であった。

ベルガーは、戦前のビーチャム/ベルリン・フィルによる「魔笛」で夜の女王を歌っていたのが印象に残っているが、この録音時50歳という年齢を感じさせない若々しい声でジルダという娘役を歌っている。父親のリゴレットはベルガーより10歳以上若いウォーレンであるが、全く違和感がない。ピアースのマントヴァ公も良い。チェリーニの指揮は歌手を引き立てるのに徹しているこの時代のオペラ指揮者という感じだ。

このLPレコードは英国盤で、1950年代半ば頃まではRCAの録音は英国ではEMIがHMVレーベルで販売していた。オリジナル盤は米国RCAの初出盤だろうが、英国盤の方が弦楽器や声が美しく奏でられる。レコードはかなり厚いフラット盤で重量は220~230G程度ある。現代の180gや200gの重量盤より重い。音の鮮度が素晴らしい。

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これは、2013年、ヴェルディ生誕200年の年に発売されたCDである。リマスターが入念になされ、1950年の録音としてはかなり音質が良く聴きやすい。しかし、上のレコードを聴いてしまうと経年によるマスターの劣化が耳につく。


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2023年12月 5日 (火)

NOW AND THEN/ビートルズ(7インチ45RPM アナログ・レコード)

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ビートルズ解散後50年以上経過し、メンバー4人のうちすでに2人が故人となっている状況で、新曲が出たのでアナログ盤を買ってみた。

作曲はジョン・レノンで、彼が残した歌を現代のAIを使ってボーカルを抽出し、それを元にポール・マッカートニーらがアレンジをし、正規メンバー4人がバックを努めた曲が完成した。聴いた感想としては、原曲は今まで日の目を見なかった捨てられた曲らしくそれほど良い曲だとは思えないが、周到なアレンジがそれを救っている。結果的にはなかなか良い出来に仕上がっていると思う。素材はいまいちだが、料理と味付けで美味しくなりお客様に出せる状態になった料理にたとえる事が出来る。

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私が購入したのはカラー盤ではなく通常のブラック・バイナルのもの。A面のNOW AND THENはアップルレーベルだが、B面のLOVE ME DOはパロフォンレーベルなのが凝っている。アップル・レーベルは1960年代終わり頃に設立されたが、1962年のデビュー曲であるLOVE ME DOの時代はパロフォン・レーベルだったからだと思う。

NOW AND THENの音質はかなり良く、今の時代の平均的なポップス音楽の平均的水準をクリアしている。LOVE ME DOの方は音質は劣るが、リマスターされて今まで聴いていた変なステレオがだいぶまともになっている。


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2023年12月 1日 (金)

マリア・カラス レアリティーズ

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CD1
1.歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 もう言わないで ~第2幕より (テイク1) [MONO] (THE 1953 TEST)
2.歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 もう言わないで ~第2幕より (テイク2) [MONO] (THE 1953 TEST)
3.歌劇『マクベス』 ここに、まだしみがある ~第4幕より [MONO] (THE MONO VERSION OF THE SLEEPWALKING SCENE FROM MACBETH)
4.歌劇『セミラーミデ』 麗しい光が ~第1幕より (THE 1960 AND 1961 TONINI SESSIONS)
5.歌劇『シチリア島の夕べの祈り』 アリーゴよ! ああ、心に語れ ~第4幕より (THE 1960 AND 1961 TONINI SESSIONS)
6.歌劇『ルクレツィア・ボルジア』 静かに安らいで…あの魔法のなんと美しいこと ~プロローグより (THE 1960 AND 1961 TONINI SESSIONS)
7.歌劇『ウィリアム・テル』 ついに遠のいてしまった!…静かな森 ~第2幕より (THE 1960 AND 1961 TONINI SESSIONS)
8.歌劇『セミラーミデ』 麗しい光が ~第1幕より (THE 1960 AND 1961 TONINI SESSIONS)
9.歌劇『海賊』 お立ちなさい…この人気のない寂しい海岸に ~第1幕より (THE 1960 AND 1961 TONINI SESSIONS)

CD2
1.歌劇『ドン・カルロ』 むごい運命よ ~第4幕より (THE 1962 TONINI SESSIONS)
2.歌劇『シンデレラ(ラ・チェネレントーラ)』 悲しみと涙のうちに生まれて ~第2幕より (THE 1962 TONINI SESSIONS)
3.歌劇『オベロン』 海よ、巨大な怪物よ ~第2幕より (THE 1962 TONINI SESSIONS)
4.歌劇『アイーダ』 あなたにまた会えた、僕の優しいアイーダ ~第3幕より (THE 1964 PRETRE SESSIONS)
5.歌劇『十字軍のロンバルディア人』 御身に、聖なる乙女よ ~第1幕より (THE 1964/5 RESCIGNO SESSIONS)
6.歌劇『イル・トロヴァトーレ』 薔薇色の愛の翼に乗り ~第4幕より (THE 1964/5 RESCIGNO SESSIONS)
7.歌劇『シチリア島の夕べの祈り』 アリーゴよ! ああ、心に語れ ~第4幕より (THE 1969 RESCIGNO SESSIONS)
8.歌劇『アッティラ』 さあ、思う存分泣くがいい ~第1幕より (THE 1969 RESCIGNO SESSIONS)
9.歌劇『海賊』 参ります…ああ、乱れたこの心には ~第2幕より (THE 1969 RESCIGNO SESSIONS)
10.歌劇『十字軍のロンバルディア人』 御身に、聖なる乙女よ ~第1幕より (THE 1969 RESCIGNO SESSIONS)

マリア・カラス/スタジオ録音リマスター・エディション全集(69CD)から最後の1組。紙ジャケ仕様で、外国語ではあるが写真入りの解説書も付属する。

1953年『ドン・ジョヴァンニ』のマイク・テストから、レッシーニョとの1969年の録音まで、カラスの生前には正式な発売が難しかった貴重な音源をまとめたもので、最初の発売もCDの時代になってからであった。

このセットは正直言って微妙なものだとは思う。後期の録音のものは、おそらくマリア・カラス本人が発売をOKしなかったのでは?と思われるものだし、初期のものは既発売のものとは別テイクである。私のお気に入りの[歌劇『マクベス』 ここに、まだしみがある (CD1 Track3)]も、ヴェルディアリア集 第一集のものとは時間が異なり別テイクだとわかる。

音質は以前のものよりかなり良くなっている。特に録音が1960年代中盤以降のものはかなり良い音質だ。

さて、数ヶ月に渡ってようやくマリア・カラスのスタジオ録音のCD69枚を聴き終えた。何とか100歳の誕生日(2023年12月2日)に間に合って良かった。現役引退してから60年近く、亡くなってから50年近く経つがそれでもなおその芸術は色褪せる事がない。他のオペラ歌手にはなかなか真似出来ない重戦車のようでもありながら俊敏さも兼ね備えた驚異的な歌唱であるし、同時に感情移入が素晴らしく歌心に満ちた歌を歌っていたからであると思う。ほんの少し聴いただけだとマリア・カラスの声は美しくないので毛嫌いする人も居るかも知れないが、それはマリア・カラスのネガティブな一面しか見ていない意見だろう。


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