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2024年3月

2024年3月29日 (金)

ブラームス 交響曲 第2番他/モントゥー、ロンドン交響楽団(EsotericSACD/CD)

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ブラームス 
交響曲 第2番
大学祝典序曲
悲劇的序曲

ピエール・モントゥー(指揮)ロンドン交響楽団

【録音】1962年

2024年3月発売のEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1枚。

ピエール・モントゥーはブラームス交響曲第2番を何回も録音しているが、これは最後のスタジオ録音である。19世紀生まれでブラームスの交響曲をステレオ録音で残したのはブルーノ・ワルターなど数少ない。それだけでなく、ピエール・モントゥーは18歳のときにブラームスの自宅に招かれ、作曲者本人に会っているのだ。

交響曲第2番は、ブラームスの4つの交響曲のうち最もピエール・モントゥーの芸風にマッチしたものだと思う。陽気で茶目っ気のある洒落た感じはあまり表には出ないが、牧歌的な第2番がそれらしく演奏されている。

1962年のPHILIPS録音としてまずまずの音質に仕上げられている。広くクラシック音楽ファンに聴いてもらいたい音源である。


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2024年3月26日 (火)

レスピーギ ローマの祭り ローマの松他/マゼール、クリーヴランドo.(EsotetricSACD/CD)

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オットリーノ・レスピーギ
交響詩『ローマの祭り』
交響詩『ローマの松』
【録音】1976年

ニコライ・リムスキー=コルサコフ
組曲『金鶏』(4つの音楽的絵画)
【録音】1979年

ロリン・マゼール(指揮)
クリーヴランド管弦楽団

2024年3月発売のEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1枚。

『ローマの祭り』と『ローマの松』は、アナログLPレコード時代からすこぶる音質の良い事で知られていて、オーディオ・ファイル御用達の音源だった。もちろん、マゼールという指揮者は、こういった派手目の音楽はすこぶる上手く纏め上げる。ジョージ・セルが育て上げたクリーブランド・オーケストラを自家薬籠中に統率し、複雑な管弦楽をまとめ上げていて素晴らしい演奏である。

こちらは、アナログLPレコード2種。
1つ目は、1980年代初頭にモービル・フィデリティから発売されたUHQR盤である。通常のモービル・フィデリティのLPよりもさらにハイ・クオリティで、厚い紙箱にジャケットが入って二重包装になっていた180gの重量盤。プレスは日本ビクター横浜工場のもの。
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もう1枚は2011年に限定発売されたTHE DECCA SOUNDという6枚組のボックスの中の1枚である。
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 どちらのLPレコードもHi-Fi音源として満足いくもので、特にモービルフィデリティのUHQR盤は、デジタル全盛のこの時代でもアナログレコード再生をやっていて良かったと思えるほどの超Hi-Fiで聴ける。

EsotericSACD/CDハイブリッド盤は、これらのLPたちよりもさらにワイドレンジでダイナミックレンジも広い鮮明な音質で迫ってくる。SACD層がとても素晴らしいがCD層も負けては居ない。なお、これらの音源の録音エンジニアはケネス・ウィルキンソン。当時の英DECCAレーベルにおけるレジェンドである。また、リムスキー=コルサコフの組曲『金鶏』も演奏、音質共に良く、『ローマの祭り』と『ローマの松』に勝るとも劣らない。


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2024年3月22日 (金)

J.S.バッハ ゴルトベルク変奏曲/レオンハルト(EsotericSACD/CD)

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グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)

【録音】1965年

2024年3月発売のEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1枚。旧TELEFUNKENレーベルの DAS ALTE WERKシリーズのLPレコードがオリジナルの音源。

ゴルトベルク変奏曲は、グレン・グールドの新旧2つの録音が有名ではあるが、ピアノでの演奏である。こちらは大バッハが想定した当時の2段鍵盤のチェンバロを忠実に復刻したものを使っての録音だけに、本質に迫る演奏というのであればこちらであろう。

リマスターが非常に良くチェンバロの繊細で弾けるような音が雰囲気良く聴けて、非常に素晴らしい演奏がより一層映える。素晴らしいSACD/CDだ。


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2024年3月19日 (火)

シャコンヌ&ロマンス/高木凛々子

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1.シャコンヌ(J.S.バッハ)
2.ロマンス 第2番(ベートーヴェン)*
3.シャコンヌ(ヴィターリ)*
4.ロマンス(ショスタコーヴィチ)*

高木凛々子(ヴァイオリン)
三又瑛子(ピアノ)

【録音】2022年

若い日本人のヴァイオリニストのCDである。このCDは、以下のユーチューブを見て購入しようと思った。

本気のオーディオ おすすめクラシック空気録音 ヴィターリ シャコンヌ・ト短調

4曲ある中で、ヴィターリのシャコンヌが一番良い。情熱を感じる。ヴィターリのシャコンヌはとても有名なヴァイオリン曲であり、一説にはヴィターリ本人の作ではなくこの曲を発見したという19世紀のヴァイオリニストの作品ではないか?と言われているのだが、名曲であることは間違いない。そして、幼少よりヴァイオリンを習っている子供さんが小学校高学年くらいになった時に教材として弾く曲でもあり、ただ単に弾くだけなら小学生でも弾ける曲なので、大バッハのシャコンヌよりも難易度は高くない。しかしながら、聴き手に情熱や魂が伝わる良い演奏というのは難しいのだ。それが、このCDの演奏では達成出来ている。なお、私のヴィターリのシャコンヌの愛聴盤はナタン・ミルシテインとアルトゥール・バルサムのコンビで1955年に録音されたLPレコードである。

4曲で35分程度と短い事もあり、価格は¥2200と高くない。また、初回プレス限定で彼女の直筆サインが入っていた。何となくアイドルのCDを買った気分である。
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オーディオのユーチューブ動画で紹介されるだけあって、通常CDであるが音質はかなり良い。


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2024年3月15日 (金)

IMPRESSION IV/高崎真央、吉岡麻梨、中島紗理(2TR 38cm/sec オープンリール・ミュージック・テープ)

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1.ハンガリー舞曲第6番/ブラームス
2.ヴァイオリン・ソナタ第18番/モーツァルト
3.レチタティーヴォとスケルツォ/クライスラー
4.ヴァイオリン・ソナタ第21番/モーツァルト
5.ハンガリー舞曲第5番/ブラームス*

高崎真央(ヴァイオリン)
吉岡麻梨(ピアノ)
中島紗理(チェロ)*

【録音】2024年1月30日、31日(アナログ)

ヴァイオリンとピアノのデュオが4曲と最後の1曲がチェロが加わったトリオ。4種類のマイクを合計14本使用し、16トラックのマルチ・レコーダーで収録したものを編集、2チャンネルにしたもの。工程はオールアナログで、デジタルは一切介在しない。

弦楽器はヴィヴィッドで実在感、エネルギー感を伴って聴き手に迫ってくる。ピアノもワイドレンジでダイナミズムも良く、極めて優秀な録音。奏者の呼吸がぴったりと合い、演奏もなかなか良い。

プリントされたテープはLPR35で、2TR 38cm/secで46分のもの。楽曲開始前に1KHz、100Hz、10KHzの基準信号が鳴って、マスターテープのような雰囲気もある。LPR35の生テープの新品価格は1万5千円程度するので、半分以上がテープ代だと考えるならば、¥27000の価格は決して高くない。


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2024年3月12日 (火)

PASSION4/古谷華梨(2tr38cmオープンリール・ミュージック・テープ)

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1.糸をつむぐグレートヒェン/シューベルト
2.「こどものためのアルバム」より 楽しき農夫/シューマン
3.「子どもの情景」より トロイメライ/シューマン
4.平均律クラビィーア曲集一巻一番より プレリュード/バッハ
5.コラール前奏曲 いまぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たち/バッハ
6.ピアノソナタ第八番より第二楽章/ベートーヴェン
7.プレリュード15番「雨だれ」/ショパン
8.もみの木/シベリウス
9.アラベスク第一番/ドビュッシー
10.ピアノ組曲より プレリュード/シェーンベルク

古谷華梨(ピアノ)

【録音】2023年12月29日(アナログ)

発売されたばかりの2トラック・38cm/secオープンリール・ミュージック・テープで、録音も昨年末の新しいもの。8トラックのアナログレコーダーを使い、マイク7本のマルチトラック録音のものだから、デジタルを介在しない最初から最後まで純然たるアナログである。音が鮮明で力強くワイドレンジであり、デジタル録音のものとは明らかな違いがある。

演奏者の古谷華梨さんはフランスと日本を拠点に活動するピアニストで、素晴らしい演奏である。またそれがハイクオリティな音質であるので余計に映える。プリントされたテープはSM911という現行品の高性能なスタジオユースのもので、生テープを購入しようとするとそれだけでも今は1万円位はする。1970年代でもAudioLab.やTOA音楽工房の2トラック・38cm/secオープンリール・ミュージック・テープは2万円近い値段していた。このミュージック・テープが¥22000しても決して高いものではないと思う。

2トラック38cmのオープン・デッキを所有し、それがしっかり稼働するリスナーは少ないと思うが、もしも叶うならば一度聴いてみて欲しい。素晴らしい音質だ。


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2024年3月 8日 (金)

マーラー 管弦楽伴奏付き歌曲集/ティルソン・トーマス、サンフランシスコ響他(SACD/CD)

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さすらう若人の歌
リュッケルト歌曲集
《子供の魔法の角笛》より
(塔の中の囚人の歌、少年の鼓手、トランペットが美しく鳴り響くところ、死んだ少年鼓手、原光)

スーザン・グラハム(メゾ・ソプラノ)
トーマス・ハンプソン(バリトン)
マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)
サンフランシスコ交響楽団

【録音】2009年

マイケル・ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団によるマーラー全集の最終録音のもの。

交響曲「大地の歌」と同様に、この録音でもバリトンのトーマス・ハンプソンの歌唱が良いが、メゾ・ソプラノのスーザン・グラハムもそれに負けじと拮抗している。ティルソン・トーマスとサンフランシスコ響は、誠実で破綻のない美しい管弦楽を奏でており不満がない。

音質も、最初の頃に録音された交響曲よりもかなり良くなっており、オーディオ的にも優れた音質のディスクである。

 


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2024年3月 5日 (火)

マーラー 交響曲「大地の歌」/ティルソン・トーマス、サンフランシスコ響他(SACD/CD)

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マイケル・ティルソン・トーマス(指揮) サンフランシスコ交響楽団
スチュアート・スケルトン(テノール)
トーマス・ハンプソン(バリトン)

【録音】2007年


これは、2000年代に録音されたマイケル・ティルソン・トーマスとサンフランシスコ響によるマーラー全集録音の中の1枚で、最後の方に録音された事もあり、音質はかなり良い。特にSACD層は良い。

ティルソン・トーマスのマーラーは印象に残るものは少なかったが、この「大地の歌」は例外。二人の歌手がとても良いから。特に、トーマス・ハンプトンは、渋さもありながら素晴らしい歌を披露しているし、スチュアート・スケルトンも良い。ティルソン・トーマスは、実直だが整いすぎていて、アゴーギクのあるバーンスタインのを聴いた耳には物足りない感じがするのだが、歌を聴くという観点にたてば、この盤はかなりの有良盤だ。

過去に入手したもののCD層しか聴いた事がない盤のSACD層を改めて聴いてみると、また違った印象がある。そうして良いなとなった盤の一つがこれ。


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2024年3月 1日 (金)

ラヴェル ピアノ作品集/ペルルミュテール(2CD)

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DISC 1
1-5 鏡
6  水の戯れ
7  亡き王女のパヴァーヌ
8-10 夜のガスパール

DISC 2
1-3 ソナチネ
4  高貴で感傷的なワルツ
5-10 組曲《クープランの墓》
11 前奏曲
12 ボロディン風に
13 シャブリエ風に
14 古風なメヌエット
15 ハイドンの名によるメヌエット
16-20組曲《マ・メール・ロア》*

ヴラド・ペルルミュテール(ピアノ)
エイドリアン・ファーマー(ピアノ)*

【録音】1973年(アナログ) 1982年(デジタル)*

これは2021年にタワーレコードと英国ニンバス・レコード・レーベルのコラボで実現した復刻盤。リマスターは2021年にニンバス・レコードのマイク・クレメンツが行っている。組曲《マ・メール・ロア》を除くオリジナルのLPレコードは1978年に発売された。

ラヴェルのピアノ曲集はサンソン・フランソワのが愛聴盤であるが、ペルルミュテールは、作曲者のラヴェルから直接に解釈や演奏を教えられたということもあるが、輝きと色彩感に満ち、美しい。フランソワのは、少しワインでも飲んでほろ酔い加減で弾いているようなテンポの変化や小洒落た感じがあるが、ペルルミュテールのは正統的な感じがする。この録音は後世まで末永く残したい。

この復刻CDを聴くにあたって、あまり音質には期待しなかったが、かなり良いリマスターで全く不満は無い。最新の録音物と比べれば、Fレンジが狭いとかアナログ特有のヒスノイズなどがあるが、もはや半世紀前の録音であることを考えると、良くぞこの音質が保たれているなと思う次第。

このCDは輸入盤扱いで、日本語の解説は帯と帯裏のみ。CDにはNinmbus RecordsだけでなくTOWER RECORDSのロゴも入っている


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