音楽

2020年1月17日 (金)

ブラームス 交響曲全集他/ワルター、コロンビア管弦楽団(SACD/CDハイブリッド盤)

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DISC 1 (SACD/CD)
交響曲第1番 録音:1959年
アルト・ラプソディ 運命の歌 録音:1961年
ミルドレッド・ミラー(メッゾ・ソプラノ)
オクシデンタル大学コンサート合唱団 合唱指揮:ハワード・ショウ

DISC 2 (SACD/CD)
交響曲第2番 録音:1960年
大学祝典序曲 録音:1960年

DISC 3 (SACD/CD)
交響曲第3番 録音:1960年
ハイドンの主題による変奏曲 録音:1960年

DISC 4 (SACD/CD)
交響曲第4番 録音:1959年
悲劇的序曲 録音:1960年

DISC 5 (SACD/CD)
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 録音:1959年
ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン)
ピエール・フルニエ(チェロ)
シューマン ピアノ協奏曲 録音:1960年
ユージン・イストミン(ピアノ)

DISC 6(通常CD)
ブルーノ・ワルター・イン・リハーサル
ブラームス
交響曲第2番 ~第1楽章 録音:1953年
交響曲第3番 ~第3楽章 録音:1953年
ブルーノ・ワルター、指揮について語る 録音:1956年
ワーグナー:ジークフリート牧歌 録音:1959年 ブラームス:アルト・ラプソディ録音の抜粋を含む:1961年
ブルーノ・ワルター・ポートレイト(ドイツ語、日本未発売) 録音:1960年 ウィーン芸術週間

コロンビア交響楽団
指揮:ブルーノ・ワルター

真っ先に聴いたのは、交響曲第4番だが、SACD層は非常に鮮明で通常CDとは次元が異なるクオリティで、中低域の厚みは1995年にClassic Recordsが復刻した高音質LPレコードに劣らない。ローエンドの伸びは音の広がりはLPレコードを上回る。唯一、弦楽器の質感が明らかにLPレコードからは劣る感じがする。マスターテープの劣化がそのまま出てしまっている感じがして、それだけが残念である。

引き続き週末には、このセットを聴こうと思う。


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2020年1月14日 (火)

シェリング・プレイズ・クライスラー/シェリング、ライナー

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クライスラー名曲集、トレジャーズ・オブ・ヴァイオリン

クライスラー
ウィーン奇想曲
美しきロスマリン
愛の悲しみ
愛の喜び
レチタティーヴォとスケルツォ(ヴァイオリン独奏)
テンポ・ディ・メヌエット
プレリュードとアレグロ
ルイ13世のシャンソンとパヴァーヌ
中国の太鼓
メヌエット
懐かしき歌(オールド・リフレイン)
ロンディーノ(ベートーヴェンの主題による)
アレグレット(ボッケリーニのスタイルによる)

ルクレール
ヴァイオリン・ソナタ第3番

グルック
メロディ(クライスラー編曲)

ロカテッリ
ラビリンス

演奏 
ヘンリック・シェリング(ヴァイオリン)
チャールズ・ライナー(ピアノ)

録音
1963年

このCDは1995年に発売されたもので、入手してから四半世紀が経つ。シェリングのヴァイオリンは、本家クライスラーのような甘い音ではなく、明晰で現代的である。その芸風はオーソドックスで、現代でも見本たる演奏で古さを感じさせない。しかし、音質に関しては、ヴァイオリンの音が硬い感じで、今のリマスターと比較してしまうとかなり劣る感じがする。オリジナルのLPレコードは Mercury SR90348 SR90367であるが、状態のいいものは高価だし入手困難である。Analogue Productionsが、高音質で復刻してくれたなら欲しい盤である。


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2020年1月10日 (金)

モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番、プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲 第2番/オイストラフ、ガリエラ、フィルハーモニア管

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SIDE 1
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲 第3番

SIDE 2
プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲 第2番

ダビッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
アルチェオ・ガリエラ(指揮)フィルハーモニア管弦楽団
録音:1958年

TESTAMENT CLASSICS 180g重量盤LP

この復刻盤が発売されたのは1990年代後半なので、もう20年以上が経つ。

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TESTAMENT CLASSICSがEMI音源の復刻盤LPを出し始めた最初のカタログがこれ。どれも、状態のいいオリジナル盤であれば高価なプレミアムが付くような盤ばかりである。当時は、古いオリジナルに近い盤と比べて若干音ににじみを感じたりしていたが、それでも当時のCDよりは音質がずっと良かったから、このカタログにあるものだとグイド・カンテッリのベートーヴェン第7番以外は購入して、今では、コーガンのブラームスなど、愛聴盤になっている。

このレコードのオイストラフのモーツァルト3番とプロコフィエフ2番は、どちらかというとプロコフィエフの方をよく聴く。現代のヴァイオリニストと比べれば、ねちっこい演奏で時代を感じさせるが、それでもミルシテインの演奏と共に私にとって無くてはならない演奏である。


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2020年1月 7日 (火)

ブルッフ、プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲 第1番/オイストラフ、マタチッチ、ロンドン交響楽団

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SIDE 1
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲 第1番
SIDE 2
プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲 第1番
ダビッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)ロンドン交響楽団
録音:1954年

1950年代半ばから後半にプレスされた英国初期盤。ジャケットの印刷が薄れや剥げがあるし、ラミネート加工されたセロファンも剥がれていて、ジャケットの状態は良くない。しかし、肝心なレコードのコンディションは良好に保たれていて、楽しんで聴ける。

17枚組のCDセット、DAVID OISTRAKH THE COMPLETE RECORDINGSの同一音源と聴き比べると、音質はこのモノラルLPレコードの方がずっと良い。ヴァイオリンの音色や実在感、鮮度が際立っている。スタジオ録音では、ダビッド・オイストラフはどちらの曲もこのモノラル録音しかない。モノラル録音だし、復刻CDを聴いてもそれほど感銘はなかったが、これは素晴らしいレコードだと思う。昨年入手した中古盤の中で特に素晴らしいと思ったもの。

プロコフィエフは、第1番、第2番がカップリングされた復刻LPレコードが出ている。

https://tower.jp/article/feature_item/2017/05/08/1105

しかし、第2番は、モーツァルトの第3番とカップリングされた180g重量盤LPがTESTAMENT CLASSICSから出ていて、これの音質がかなり良いので、買わないでいた。


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2020年1月 3日 (金)

ドビュッシー、ラヴェル 管弦楽曲集/デュトワ、モントリオール交響楽団(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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収録曲

ドビュッシー
海-管弦楽のための3つの交響的スケッチ 録音:1989年
牧神の午後への前奏曲 録音:1989年

ラヴェル
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲 録音:1980年
亡き王女のためのパヴァーヌ 録音:1983年
ボレロ 録音:1981年

モントリオール交響楽団 シャルル・デュイトワ(指揮)
モントリオール交響合唱団(ダフニスとクロエ)

すべて1980年代の初期デジタル録音であるから、偽レゾと言えるものであるが、SACD層は色彩感、肉厚感、Fレンジの広さが際立っており、従来のCDとはかなり印象が異なる。1980年録音の「ダフニスとクロエ」とドビュッシーの2曲はおよそ10年違うのだが、音質的にはよく揃っているように思う。ただし、やはりドビュッシーの2曲の方が音質は良い。

フランスのオーケストラ以上にフランス的な色彩感を持つと言われたデュトワとモントリオール交響楽団の芸術をとても良い状態でSACD/CDハイブリッド盤にしてくれたと思う。SACD層とCD層の音質差はそれほど大きくはないが、それでもSACD層の方がしなやかさや細やかさで勝る。


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2019年12月31日 (火)

ショパン ポロネーズ集/ポリーニ(Esoteric SACD/CDハイブリッド盤)

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ショパン:
ポロネーズ 第1番、第2番、第3番《軍隊》、第4番、第5番、第6番《英雄》、第7番《幻想ポロネーズ》
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

録音:1975年 アナログ

2019年12月に発売されたEsoteric SACD/CDハイブリッド盤の1枚

マウリツィオ・ポリーニは1942年生まれだから、この録音は彼が30歳代の時のもの。非常に充実した演奏であり、現在でも名盤たらしめる演奏だが、それがEsotericのSACD/CDハイブリッド盤として発売された。SACD層はピアノの切れ込みやピアノのタッチの強弱や微妙なニュアンス、音場の広さで上回り、CD層は若干音が丸まるように感じるが肉厚感や力感はCD層の方がより感じることができる。

デジタル的というよりも良質のアナログオープンテープを聴いているような感じのリマスターで、ピアノの艶のある音や肉厚感のある響きを大事にしたのだと思う。非常に好感の持てる音質である。


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2019年12月27日 (金)

ビゼー 歌劇「カルメン」全曲/カラヤン、ベルリンフィル他(EsotericSACD/CDハイブリッド盤 3枚組)

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カルメン:アグネス・バルツァ(メッゾ・ソプラノ)
ドン・ホセ:ホセ・カレーラス(テノール)
エスカミーリョ:ヨセ・ヴァン・ダム(バス)
ミカエラ:カーティア・リッチャレッリ(ソプラノ)
フラスキータ:クリスティーヌ・バルボー(ソプラノ)、他

パリ・オペラ座合唱団 シェーネベルク少年合唱団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音:1982年(デジタル録音)

2019年12月に発売されたEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1組。私的には、ドイチェ・グラモフォンの1980年代初頭のデジタル録音の音の悪さが刷り込まれてしまっていて、当時発売された古いLPレコードや1980年代に発売されたCD、そして21世紀になって発売されたカラヤン’80ボックスやオペラボックスを聴いてもそれは変わらない。しかし、このEsotericSACD/CDハイブリッド盤では、音が痩せた感じが無く、また1980年代のCDのようなFレンジ、ダイナミックレンジの狭さも感じない。弦の質感や声の肉厚感もしっかり出てきて、リマスターしてSACDで出しただけの意義はある。1980年代のデジタル録音はハイレゾではないから言わば偽レゾであることは間違いないが、従来のCDと本盤のSACD層を聴き比べれば、その差は歴然としているように感じた。Esotericは、前回も1980年代録音の「薔薇の騎士」を手掛けたが、そちらもかなり良いリマスターSACD化であったが、この「カルメン」も素晴らしい。


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2019年12月24日 (火)

ブルックナー 交響曲集、ワーグナー 管弦楽集/ワルター、コロンビア管弦楽団(4SACD/CD+1CD)

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DISC 1 (SACD/CD)
ブルックナー
1-4交響曲 第4番 変ホ長調 WAB104 「ロマンティック」[1878/80年第2稿、ハース版] [録音:1960年2月13日、15日、17日&25日]

DISC2 (SACD/CD)
ブルックナー
1-4交響曲 第7番 ホ長調 WAB107[原典版] [録音:1961年3月11日、13日、19日、22日&27日]

DISC3 (SACD/CD)
ブルックナー
1-3交響曲 第9番 ニ短調 WAB109[原典版] [録音:1959年11月16日(第1楽章)&18日(第2・3楽章)]
ワーグナー
4ジークフリート牧歌 [録音:1959年2月27日]

DISC4 (SACD/CD)
ワーグナー
1楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 第1幕への前奏曲 [録音:1959年12月4日]
2歌劇「さまよえるオランダ人」 序曲 [録音:1959年2月20日]
3舞台神聖祭典劇「パルジファル」 第1幕への前奏曲と聖金曜日の奇跡 [録音:1959年2月25日]
4歌劇「タンホイザー」 序曲とヴェーヌスベルクの音楽 [録音:1961年3月24日&27日]
5歌劇「ローエングリン」 第1幕への前奏曲 [録音:1959年2月27日]

DISC5(通常CD)
1ワルター・イン・リハーサル〜ワーグナー:ジークフリート牧歌 [録音:1959年2月27日]

「ブルーノ・ワルターの名盤へのお誘い」
(米コロンビアのプロモーション用レコード SDG3、1966年秋) ナレーション部分:日本初発売音源
2ナレーション「ブルーノ・ワルターのレコードのコレクターには嬉しいお知らせです」
3ワーグナー:ジークフリート牧歌(リハーサル風景)[抜粋][録音:1959年2月27日]
4ワルターの語り「マーラーとブルックナーなしの人生はあり得ませんでした」[録音:1956年2月23日]
5ナレーション「レコーディング・プロデューサーのジョン・マックルーアが」
6ベートーヴェン:交響曲第9番〜第2楽章[抜粋][録音:1959年1月26日&29日]
7ナレーション「ブルックナーの交響曲第4番『ロマンティック』のスケルツォは」
8ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」〜第3楽章[抜粋][録音:1960年2月13日、15日、17日&25日]
9ワルターの語り「私にはブラームスを理解するためのたくさんの道がありました」[録音:1956年2月23日]
10ナレーション「次の作品はブラームスです」
11ブラームス:大学祝典序曲[抜粋][録音:1960年1月16日]
12ナレーション「モーツァルトの交響曲第40番をお聴きしましょう」
13モーツァルト:交響曲第40番〜第4楽章[抜粋][録音:1959年1月13日&16日]

[DISC4]
4.オクシデンタル・カレッジ・コンサート合唱団
[合唱指揮:ハワード・スワン]

コロンビア交響楽団
指揮:ブルーノ・ワルター

SACD層を聴くと、ブルックナーの第4番、第7番の交響曲はとても良い音で、安心して聴ける。第9番とワーグナーの管弦楽集は若干それより劣るけれども、こちらもとても60年前の録音とは思えない。特に、低音のぶ厚い響きの伸びが今までのCDやLPレコードと大きく違っていて、小編成のオーケストラで小ぢんまりしているという今までのイメージとはだいぶ異なって聴こえる。ジークフリート牧歌は、ワルターの高貴で洗練された芸風が出ていて、今までのLPレコードやCDで聴いていたのより好きになった。このSACDを聴いてからNEW REMIXED MASTERのLPレコードを聴くと、ちょっとボケたように感じた。LPレコードはお役御免だ。


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2019年12月20日 (金)

ベスト・オブ・ブルーノ・ワルター(SACD/CDハイブリッド盤)

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【収録曲】
1.ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』~第1楽章:田舎に着いた時の楽しい感情の目覚め
録音:1958年1月13日、15日&17日
2.ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 Op.88~第2楽章
録音:1961年2月8日&12日
3.ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 Op.102~第2楽章
録音:1959年11月20日
4.ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98~第1楽章
録音:1959年2月2日、4日、6日、9日、12日&14日
5.シューベルト:交響曲第5番変ロ長調 D.485~第1楽章
録音:1960年2月25日、29日&3月3日
6.ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』~第3楽章
録音:1960年2月13日、15日、17日&25日
7.モーツァルト:歌劇『劇場支配人』 K.486~序曲
録音:1961年3月29日&31日
8.マーラー:交響曲第1番ニ長調『巨人』~第2楽章
録音:1961年1月14日、21日、2月4日、6日
9.マーラー:大地の歌~第3楽章
録音:1960年4月18日&25日
10.ハイドン:交響曲第100番ト長調 Hob.I-100『軍隊』~第1楽章
録音:1961年3月2日、4日、6日&8日

ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン:3)
ピエール・フルニエ(チェロ:3)
エルンスト・ヘフリガー(テノール:9)
コロンビア交響楽団(1-8,10)
ニューヨーク・フィルハーモニック(9)
ブルーノ・ワルター(指揮)

これは、現在進行中のブルーノ・ワルター指揮によるステレオ録音のSACD/CDハイブリッド盤のサンプル盤のような性格を持った1枚のハイブリッド盤で、全集に先立って2019年10月に発売された。まずこれを買ってその音質を体験し、全集を買うことにした人も居るのではないかと思う。私は、サンプル盤はお金の無駄と思ったので買わずにいたが、田園交響曲の第1楽章が、このサンプル盤とベートーヴェン全集で発売されたものとで音質に違いがあるという情報を知ったので、それがどの程度違うのかというのと、これから発売されるブラームスやマーラーなどの音質がどんな具合なのか興味があって買ってしまった。

結論を言うと、田園交響曲の第1楽章は、はっきりとこのベスト・オブ・ブルーノ・ワルターの方が音質が良い。全体的により鮮明だし、中低域から下がより伸びてぶ厚い感じがする。ソニーミュージックに問い合わせた方によると、ベスト・オブ・ブルーノ・ワルターの方は他のトラックと音量を揃えるために1dB音圧レベルを上げてあるという事だが、音の違いはそれだけでは無いようだ。私が使っているプリアンプはかなり正確に1dBごとに音量を変えられるアッテネーターが付いているので、音圧が揃うようにベスト・オブ・ブルーノ・ワルターの方を1dB音を小さくして聴いてみたが音の違いの傾向は同じである。1dBのレベルの違いはわずかだが、全く同じものでも細かい音がよく聴こえる音圧の高い方を良い音と判断してしまう事はあり得るが、差はそんな感じではなく両者の違いはもっと違うところにあるように思う。

考えてみて欲しい。今回のこのケースは、スーパーマーケットの食品売り場で、お惣菜を試食して美味しかったのでそのお惣菜を買ったら試食したのとは異なる若干劣る味のものだったのと一緒だ。本盤は音質も含めてサンプル盤という性格が強かったのだから、全集盤と全く同じ音質(データも含めバイナリ一致)で発売すべきだったと思うし、音圧の違いに関してはサンプル盤だから各曲で音圧の大小が生じていますと注意書きをすれば良かっただけの話。SACDを買う人は通常CDを買う人以上に音質にこだわるマニア度の高い人達が対象だという事は判っていただろうに。

おそらく、音質を含め全部アメリカ側に丸投げで、日本国内でそのようなチェックをすることすらせずに発売している可能性が高い。私は、ベートーヴェン全集を買ってからこの盤を買ったからクレームを付けるような立場には無いが、先にサンプルとしてこの盤を買って全集を買った方の中には音の違いにがっかりした人は多かろう。ソニークラシカルには猛省を求めたい。


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2019年12月17日 (火)

ワーグナー ワルキューレ第1幕/クナッパーツブッシュ、ウィーンフィル(flac 192kHz/24bit)

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楽劇「ワルキューレ」第1幕全曲
録音:1957年

楽劇「神々の黄昏」から
夜明けとジークフリートのラインへの旅
ジークフリートの葬送行進曲
録音:1956年

ジークリンデ:キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
ジークムント:セット・スヴァンホルム(テノール)
フンディング:アルノルト・ヴァン・ミル(バス)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)

60年以上前のステレオ録音で、24bit/192KHzハイレゾ。通常CDと比べるとオーケストラの厚みや声の質感が大きく違っていて、かなり良好な音質である。ただし、一部、チェロなどの弦楽器がささくれたように歪む部分が散見されるので、マスターが傷んでいるのだろうというのは、容易に想像できる。このハイレゾ音源ならば、CDに対して感じていた音質的不満がかなり無くなっている。

オーケストラの帯域は若干狭いが、その代わり中域が厚く、実在感がある歌声が素晴らしい。特にフラグスタートとスヴァンホルムの声、雄大に響くオーケストラは、オリジナルに近いLPレコードを聴いている人間にも説得力のあるもの。弦楽器はCDだともっと痩せて聴こえてささくれた感じがより目立つ。この差は大きい。LPレコードでは2枚組で、楽劇「ワルキューレ」第1幕全曲が3面1枚半に、残りの第4面に夜明けとジークフリートのラインへの旅、ジークフリートの葬送行進曲が収録されていた。なので、このハイレゾは、オリジナルカップリングである。ジャケット写真もおなじみのオリジナルと同じで、トネリコの巨木に突き刺さった神剣ノートゥングである。


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