音楽

2019年8月23日 (金)

モーツァルト ピアノ協奏曲 第19番、第27番/ハスキル、フリッチャイ (Speakers Corner復刻重量盤と英国初期盤)

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ジャケ写真 上がSpeakers Corner180g復刻重量盤、下が英国初期盤LP

Img_20190822_0001Speakers Corner180g復刻重量盤

Img_20190822_0002    英国初期盤 英国初期盤はフラット盤でSpeakers Corner180g復刻重量盤より重く、おそらく200g以上ある。

演奏:
クララ・ハスキル(ピアノ) フェレンツ・フリッチャイ(指揮) 
ベルリン・フィル:第19番 バイエルン国立管弦楽団:第27番

録音:1955年(第19番) 1957年(第27番)

古いモノラル録音の演奏であるが、特に第27番は超名演だと思うし、この演奏については昔から様々な方々が述べているのだが、私にとってもこのブログの表紙になっているマルケヴィッチ指揮による第20番、第24番などとともに、クララ・ハスキルのモーツァルトを堪能するのに欠かせないものだ。

このブログではオーディオ的な事について書いてみる。何故かというと、米国の権威あるオーディオ誌「THE ABSOLUTE SOUND」が選定し作成している高音質盤リスト「TAS Super LP List」の中に、このSpeaker Corners復刻重量盤が載っているのだ。実際、モノラル録音なので音が広がらないだけで、ピアノやオーケストラの音色が良く音質的にも良いと感じる。また、Speakers Corner復刻重量盤は、今のHiFiなレコードプレーヤー、カートリッジを使って聴いた場合に違和感なく良い音質になるように作られているのがわかる。モノラルであるが今の普通のHiFiステレオカートリッジで聴いた方がむしろ好ましいと思う。

そんなわけで、Speakers Corner復刻重量盤は充分に満足できる音質で聴けるのだが、ネット・オークションで同一音源の英国初期盤がわずか千円で出ていたので拾ってみた。この英国初期盤は1960年代初頭までに英国でプレスされたもので、Speakers Corner復刻重量盤よりもFレンジが狭く、60年の歳月を感じさせる鑑賞に差し支えない程度のサーフェスノイズがある。この英国初期盤は今のHiFiな装置ではなく、この時代に合ったモノラル用のカートリッジを使って聴いた方が良い。実際、その方がサーフェスノイズも少なくなるし、音がより濃厚で音色も良く鮮明な音質になって楽しめる。英国初期盤がわずか千円で入手できたのは幸運で、Speakers Corner復刻重量盤は約4倍の値段だった。音質を比べて、おのおの適応する装置を選んで聴けば甲乙つけがたい。この2枚の盤は、大好きなクララ・ハスキルの名演奏であることもあり両方とも大切にしようと思う。

私は、古いLPレコードと新しいLPレコードをかけるレコードプレーヤーをそれぞれ使いわけており、この2枚のLPレコードは、それぞれ異なるレコードプレーヤーで異なるフォノカートリッジを使っている。そうしないと私的にはそれぞれが充分に楽しめないからだ。もし、私が今の新しめのLPレコードが上手く鳴るスーパーアナログ再生を目指すレコードプレーヤーしか持っていなかったなら初期盤は上手く鳴らせないだろうし、逆に昔のLPレコードが上手く鳴るレトロ志向のレコードプレーヤーで今の復刻盤を評価すれば、酷い評価を与えることになるだろう。

以前の「TAS Super LP List」ではそのほとんどがステレオ盤のみでモノラル録音のものは無かったが、なぜか最近は古いmono音源が増えている。おそらく、以前のリストの選者が亡くなって選者が変わったからだと思う。良い音質というのは個人個人で嗜好や基準が変わるし、何を重視するかでも異なる。もちろん、再生装置が変われば評価も変わるのは当然の事だ。


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2019年8月20日 (火)

ワルター コンダクツ モーツァルト /ワルター、コロムビア交響楽団 (6CD)

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ワルター/コロムビア交響楽団のステレオ録音が全てSACDで発売になることがアナウンスされ、今秋にはモーツァルトのセットが発売されるので、予約した人も多いだろう。私もこのセットは取り敢えず手に入れるつもりだ。1982年にCDが発売になり、その5年後にはLPとCDは逆転した。LPレコードからCDに移り変わる時期の1984年にワルター/コロムビア交響楽団のステレオ録音が全てCDで発売され、それの評判が良かった事もクラシック音楽のソフトがCDに移り変わるのを早めた理由の一つであったと思う。今も、この当時1枚¥3500で発売されたワルターのCDは既発売のCDの中では音質が良いので、中古盤を探している人が居るほどだ。

厳しい暑さが続いているし面倒なアナログを聴く気にならないので、数日間の夏休みをのんびりと過ごす中で聴いたのは、このセットである。2011年~2012年頃に発売された格安の輸入盤のセットで、聴くのは久しぶり。やはり音質には満足できない。弦の質がザラザラして乾いた感じがして非常に不自然だからだ。これだけ聴いておれば古い録音だから仕方が無いと思うかもしれないが、LPレコードや初期のCDはここまで酷い音質ではない。なので、いつもはワルター/コロムビア交響楽団のステレオ録音の好きなものは間違いなくLPレコードで聴く。要はこのCDに対しての音質的不満が大きいのだ。だから、やはりこのCDセットではワルターは充分に楽しめないし感動出来ない。改めてSACDを予約する動機には充分だった。

SACDは登場したのが1998年頃だからもう20年経つことになるが、CDとは違って一般には普及したとは言い難い。だが、未だに生き残っているのは、クラシック音楽をより良い音質で聴きたい人たちが一定数居て、クラシック音楽のSACDの新規発売がいまだに続いているからだ。すでにSACDというメディアはクラシック音楽を聴かない人たちにとっては不要な失敗したメディアなのかも知れないけれど、クラシック音楽だけで言えば、ダウンロードのハイレゾコンテンツよりもSACDの方がアイテム数が多く、今もまさに生きているメディアである。

過去にワルター/コロムビア管弦楽団の一部のアイテムもSACDで発売されたものはあったが、まとめて全部発売された事は無かった。クラシックのSACDは、オーディオ機器メーカーのEsotericや大手レコード販売のタワーレコードがレコード会社から音源を借りて独自にSACD化したものは好調な売上があり、それを見て、今までSACDの発売に消極的であったユニバーサルやソニー・ミュージックなどが漸く重い腰を上げて自前でSACDを発売するようになった。私の目から見て、レコード会社に先見の明が無かったというか、マーケッティングに対しての読みが甘過ぎたと思う。そんなわけで、やっとワルター/コロムビア交響楽団のステレオ録音が全てSACDで発売になる。クラシック音楽ファンにとっては嬉しいニュースだ。


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2019年8月 9日 (金)

ベートーヴェン チェロ・ソナタ 5番、ヘンデルの主題による変奏曲 他/フルニエ、グルダ(初期盤LP)

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この盤を最近、入手した。

ベートーヴェン/チェロソナタ第5番
ヘンデル「ユダ・マカベア」の主題による12の変奏曲 ト長調
モーツァルト「魔笛」の主題による12の変奏曲 ヘ長調

ピエール・フルニエ(チェロ)
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)
録音:1959年

1960年1月の最初期盤は、ジャケットのSTEREO文字が細字でSTEREOのステッカーが貼ってある。レコード盤はフラット盤である。フラット盤というのは、今のグルーヴ・ガード盤と呼ばれるレーベル面とエッジの部分が厚くなっていて音溝を守るように作られておらず、レーベル面、音溝、エッジが真っ平らになっている盤で、ドイツプレスのドイチェ・グラモフォン盤では1962年頃まで作られ、その後グルーヴ・ガード盤に移行した。

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ジャケット裏の右隅1/60という表記から1960年1月のものとわかる。

フラット盤の音溝はグルーヴガード盤よりも構造上擦れ傷が出来やすく、この盤にもB面に擦れ傷があるが、幸いにしてノイズを出すほど深くはなかった。

フルニエとグルダのベートーヴェン チェロ・ソナタ集は、当時、3枚に分売された。1番、2番(138081 SLPM)、3番、4番、魔笛の主題による変奏曲(138082 SLPM)、そしてこの138083 SLPMと、3枚ともフラット盤の初期盤でようやく揃った。ただし、バラバラに入手したこともあり、138081 SLPM、138083 SLPMは1960年1月の最初期であるが、138082 SLPMだけは1960年3月のジャケットで、STEREO文字は細字ではない。

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クラシック初期盤LP専門店では、ジャケットがもっと後に作られたものも堂々とオリジナル盤として販売しているところがあるけれど、この3枚のうち、真ん中の1960年3月のジャケットのものは、私に言わせれば、初期盤ではあるがオリジナル盤ではない。なお、肝心な盤の状態は、今回入手した138083 SLPMだけには音に出ない若干の擦れ傷があるが、ほかの2枚は全く傷なしの美盤である。しかし、3枚ともに新品のLPレコードのように全くのノイズなしとはいかず、製造されて60年近く経つ歳月を感じさせる。

CDとも比較して聴いてみたが、ノイズの有無を別にすれば、初期盤のLPのほうが音質は良く、CDの方は若干古臭く聴こえる。マスターの劣化が原因であろう。9月には、この3枚セットの復刻重量盤が発売になる。予約したので、復刻重量盤がどのような出来なのかも今から気になるところではある。


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2019年8月 6日 (火)

プッチーニ歌劇[ボエーム]全曲/レヴァイン、ナショナル・フィル(TOWER RECORDS Deffinition Series SACD/CDハイブリッド盤)

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演奏

レナータ・スコット(ソプラノ:ミミ)
アルフレード・クラウス(テノール:ロドルフォ)
シェリル・ミルンズ(バリトン:マルチェッロ)
キャロル・ネブレット(ソプラノ:ムゼッタ)
マッテオ・マヌグエッラ(バリトン:ショナール)
ポール・プリシュカ(バス:コルリーネ)、他

アンブロジアン・オペラ合唱団 トリニティ少年合唱団
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団 ジェイムズ・レヴァイン(指揮)

録音:1979年

タワーレコードから、レヴァインの「ラ・ボエーム」のSACDが発売された。800セット限定で、ハードカバーの装丁、解説及び対訳付き、SACD層とCD層はそれぞれ個別にリマスターされ、SACDとCDのそれぞれに最適な音質になるように配慮されている。また、リマスターエンジニアはEsotericのSACD/CDハイブリッド盤を手掛けている杉本一家氏である。

この録音は、演奏も録音も良いのに長いこと不遇だった。「ラ・ボエーム」には、沢山の名盤があえるからだ。しかし、この録音におけるアルフレート・クラウス、レナータ・スコットは、今聴いてみるととても素晴らしいロドルフォとミミである。シェリル・ミルンズのコルリーネも良い。ジェームス・レヴァインの統率も見事で、輝きのあるものになっている。

音質については、アナログ録音時代の最後期ということもあって、元の録音が良い事とマスターの劣化がさほど無いという事がある上で、リマスターも良く、とても良い状態だ。もし、良い音質の音源を求めて今回の2タイトルのオペラのTOWER RECORDS Deffinition Series SACD/CDハイブリッド盤を1つだけ買うなら、断然こちらである。EMI録音は音質が良くないと思う人を良い意味で裏切る、そういうソフトだと思う。


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2019年8月 2日 (金)

ヴェルディ 歌劇「トロヴァトーレ」全曲/シッパーズ、ローマ歌劇場(TOWER RECORDS Deffinition Series SACD/CDハイブリッド盤)

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演奏:

ルーナ伯爵:ロバート・メリル(バリトン)
レオノーラ:ガブリエッラ・トゥッチ(ソプラノ)
アズチェーナ:ジュリエッタ・シミオナート(メゾ・ソプラノ)
マンリーコ:フランコ・コレッリ(テノール) 他

ローマ歌劇場管弦楽団、合唱団 トーマス・シッパーズ(指揮)

録音:1964年

タワーレコードから、シッパーズの「トロヴァトーレ」のSACDが発売された。800セット限定で、ハードカバーの装丁、解説及び対訳付き、SACD層とCD層はそれぞれ個別にリマスターされ、SACDとCDのそれぞれに最適な音質になるように配慮されている。また、リマスターエンジニアはEsotericのSACD/CDハイブリッド盤を手掛けている杉本一家氏である。

早速聴いてみたが、期待に違わぬ音質で買ってよかったと感じた。CD層を聴いても声の質感の良さや音の厚みは感じられ、従来の通常CDよりもずっと音質は良い。SACD層になると弦の質感がずっと良くなり、声の質感は滑らかでCDよりもさらに良い感じである。ところどころノイズが聴こえる部分もあるが、あえて消さずにノイズを消す処理をすることによる音質低下を避けたものと思う。

この「トロヴァトーレ」は映像のない録音の中で私が最も愛するもので、トーマス・シッパーズの熱血的な統率、フランコ・コレッリのこれぞ汗臭いイタリア男と思えるような熱唱、ロバート・メリルのアメリカ人とは思えぬ高貴で癖のない歌唱、ジュリエッタ・シミオナートのアズチェーナもはまっているし、ガブリエッラ・トゥッチのレオノーラも素晴らしく、全くキャストに穴がない。聴いていると、どんどん興奮してくる。また、その興奮がとても心地よい興奮なのだ。

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写真にあるように、英国オリジナルLP、米国Angel 4Tr19cm/secオープンテープも所有している。これを機会に聴き比べをしてみた。米国Angel 4Tr19cm/secオープンテープは、英国オリジナルLPよりも低域が伸びているが終始ヒスノイズがある。むしろ英国オリジナルLPの方がFレンジは狭いが歌手の声は良く聴こえるし鮮度が高い感じ。TOWER RECORDS Deffinition Series SACD/CDハイブリッド盤では、Fレンジが一番伸びていて、音場も広い。しかし、鮮度と声の質感はオリジナルLPには及ばない。ただし、従来のCDと比べたら大幅な改善があり、総合的に見てリマスターは成功している。

LPレコードのオリジナル盤に関しては、だいぶ前にこのブログで書いている。

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_483f.html

 


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2019年7月30日 (火)

ヴェルディ 歌劇「ナブッコ」/ムーティ、フィルハーモニア管(英国盤アナログLP3枚組)

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ナブッコ:マッテオ・マヌグエッラ (Br)
アビガイッレ:レナータ・スコット (S)
イズマエーレ:ヴェリアーノ・ルケッティ (T)
ザッカリア:ニコライ・ギャウロフ(B)
フェネーナ:エレーナ・オブラスツォワ (MS)
大司祭:ロバート・ロイド (B)
アバダッロ:ケネス・エドワーズ(T)アンブロージアン・オペラ合唱団  合唱指揮:ジョン・マッカーシー

フィルハーモニア管弦楽団 指揮:リッカルド・ムーティ

録音:1977年、1978年 アナログ末期の1970年代後半の英国盤のLPレコード

このムーティ フィルハーモニア管の「ナブッコ」は、アナログ録音時代の名盤としては、1960年代DECCA録音のガルデッリ、ウィーン国立歌劇場との双璧になるものだと思う。この時代のムーティは新進気鋭の若手指揮者で、情熱的で力感あふれる音楽作りをしている。「アイーダ」や「仮面舞踏会」も同様の傾向がある。現在のムーティとはかなり違いがある。

この録音の魅力として、第一に挙げたいのは、アビガイッレ役のレナータ・スコットの歌唱を挙げたい。1960年代の彼女はリリックな役で名を馳せたが、よりドラマチックな役を素晴らしい歌で、感動させずにはおれない。他の歌手も適材適所で全く穴がなく、録音も優れていて全体的にとても素晴らしいセットである。


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2019年7月26日 (金)

スリラー マイケル・ジャクソン(flac 176.4kHz/24bit)

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1980年代前半の大ヒットアルバムである。全米での通算売上は、イーグルスの「グレイテスト・ヒッツ1971-75」に次いで2位。そんなアルバムであるからハイレゾでも発売されているのだが、7月末まで通常より安いので買ってみた。アメリカ発売のオリジナルLPも持っているが、それに遜色ないくらいの良い音質だったので、とても満足している。

ポピュラー系の音楽は、ハイレゾで聴いてもCDと変わらないあるいは、もっと低スペックのmp3で聴けば良いじゃないのというような音質のものが多い中で、1970年代から1980年代のアナログ録音の一部のポップスはハイレゾで聴きたい高音質な音源に遭遇するが、このアルバムも間違いなくその1枚だ。


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2019年7月23日 (火)

ドヴォルザーク チェロ協奏曲 森の静けさ デュ・プレ、バレンボイム、シカゴ交響楽団(flac 96kHz/24bit)

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デュ・プレのドヴォルザーク チェロ協奏曲のハイレゾ音源が、e-Onkyo Musicで¥926という格安で売られていたので購入してみた。録音は1970年末でLPレコードは翌1971年に発売された。このハイレゾ音源は2011年のデジタルマスターを使ってリマスターされているようだ。通常のCDよりは音質は良いし、値段も単売されているCDよりも安いのでお買い得だったが、欲を言えばアナログ的なしなやかさや弦楽器の音色の良さが若干物足りない気がする。1970年代に発売された英EMIプレスのLPレコードと比較すると、それははっきりと自覚できる。LPレコードであっても、数年前にWARNER CLASSICSから発売された復刻重量盤は、同じ2011年のデジタルマスターを使っているためか音質が似ている。

スタジオ録音された協奏曲はこれが最後(室内楽を含めるとショパンとフランクのチェロ・ソナタが最後のスタジオ録音)で、この録音をした後、アメリカから帰国した後に体調不良が始まり、1973年には事実上引退に追い込まれる。多発性硬化症という難病が彼女を蝕み、1987年10月19日、42歳で病状悪化によりロンドンの自宅で死去するのだが、病気になる前の輝かしい記録で、録音から半世紀近く経つが未だに生命力を保っている名演奏なので、ハイレゾを聴ける環境にある方は、安いうちにダウンロードして聴いてほしい。


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2019年7月19日 (金)

オペレッタ・アリア集 フリッツ・ヴンダーリヒ

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フリッツ・ヴンダーリヒによる、オペレッタ・アリア集で内容は以下のジャケ裏写真のとおりで、レオ・ファル 喜歌劇「イスタンブールのばら」、「忠実な農夫」J・シュトラウス 喜歌劇「ベネツィアの一夜」F・レハール 喜歌劇「微笑みの国」、「ロシアの皇太子」から。このLPレコードのプレス時期は1960年代後半で、全てステレオ録音であり音質もかなり良く、フリッツ・ヴンダーリヒの美声を楽しんで聴ける。

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ドイツEMIに残されたオペレッタ録音の多くは、音質も良く復刻CDで聴いても楽しめるものが多いが、当時のLPレコードで聴くのも趣がある。格安中古盤であったが、盤の状態も良くて、得した感じがする。


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2019年7月16日 (火)

ザ・フレンチ・タッチ / ミュンシュ、ボストン交響楽団(200g重量盤LP Analoge Productions)

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手持ちに無かったLPレコードの復刻盤を買ってみた。Analoge Productionsが復刻したRCA Living StereoのLPレコードは、どれも水準が高く期待を裏切られる事は無かったが、このLPレコードも素晴らしい音質である。

収録曲
Side1
1.デュカス 交響詩「魔法使いの弟子」
2.サン=サーンス 交響詩「オンファールの糸車」

Side2
ラヴェル 組曲「マ・メール・ロワ」
1.眠りの森の美女のパヴァーヌ
2.一寸法師
3.パゴダの女王レドロネット
4.美女と野獣の対話
5.妖精の園

シャルル・ミュンシュ(指揮)ボストン交響楽団
録音:1957年

現在生産されているクラシックのLPレコードの中ではかなり高価ではあるけれども、普通にデジタル音源からLP化した大手レコード会社のものよりも数段優れた音質であるし、また、盤質も良く、気になるノイズなどは殆ど無い。これが1957年の録音なんて、ただ、ただ驚くばかりだった。それだけではなく、シャルル・ミュンシュとボストン交響楽団の水準の高さ、フランス音楽のエスプリと情熱的な音楽が同居している。表現的には奇を衒う事はなく、これから後の時代にも標準的な模範演奏として生き残るだろうと思われる名演奏である。


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