音楽

2025年11月11日 (火)

テレマン 無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア /イブラギモヴァ

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ファンタジア第1番変ロ長調 TWV.40:14
ファンタジア第2番ト長調 TWV.40:15
ファンタジア第3番ヘ短調 TWV.40:16
ファンタジア第4番ニ長調 TWV.40:17
ファンタジア第5番イ長調 TWV.40:18
ファンタジア第6番ホ短調 TWV.40:19
ファンタジア第7番変ホ長調 TWV.40:20
ファンタジア第8番ホ長調 TWV.40:21
ファンタジア第9番ロ短調 TWV.40:22
ファンタジア第10番ニ長調 TWV.40:23
ファンタジア第11番ヘ長調 TWV.40:24
ファンタジア第12番イ短調 TWV.40:25

 アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン/アンドレア・アマティ 1570)

 【録音】2021年

アリーナ・イブラギモヴァは、バロックから新作委嘱作品までをモダン楽器とピリオド楽器の双方で演奏するロシア出身の女流ヴァイオリン奏者。この録音では、優れた才能を持つ若いミュージシャンを支援するジャンプスタート・ジュニア財団から貸与されたアンドレア・アマティ 1570を使用して演奏されている。

現代のヴァイオリン奏者らしい明晰さと美しい音色を持ち、この作品を魅力的に演奏しているし、通常のCDながら音質もすこぶる良い。テレマンの作品は同時代に活躍したJ.S.バッハと比較すると曲想がシンプルで深みに劣ると感じていたが、このCDを聴くとその素晴らしさに改めて気付かされる。


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2025年11月 7日 (金)

Endless Road、Living in the Light/Tommy Emmanuel(トミー・エマニュエル)

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Endless Road

1 Endless Road
2 Tall Fiddler
3 (The Man With The)Green Thumb
4 Bella Suave
5 Morning Aire
6 Angelina
7 Windy and Warm
8 Chet's Ramble
9 Son of A Gun
10 Sanitarium Shuffle
11 La Visita
12 Mona Lisa
13 Christmas Memories/Wheels
14 Old Town
15 Somewhere Over the Rainbow
16 I Still Can't Say Goodbye
17 Today is Mine
18 Struttin'
19 Pegao

【発売】2005年

 

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Living in the Light

1 Young Travelers
2 A Drowning Heart
3 Scarlett's World
4 Gdansk
5 Maxine
6 Little Georgia
7 Initiation 25
8 Black and White to Color
9 Ready for the Times to Get Better
10 You Needed Me
11 Ya Gotta Do What Ya Gotta Do

【発売】2025年

Tommy Emmanuel(トミー・エマニュエル)というオーストラリア出身のギタリストを、ギターを弾くのを趣味としている知人に教えてもらった。『アコギの神様』と呼ばれるほどの達人で凄いよというので、ユーチューブで検索して色々聴いたのだが、やはりその凄さは僕にもわかった。

そこで、20年前に出たCDを中古で入手、さらに現行で販売されている一番新しいCDを1枚買ってみることにした。これらのCDは、ギタープレイは素晴らしいのはもちろんで、様々な奏法を駆使している上に広くわかりやすい音楽にまとまっている。中にはアコースティック・ギターだけでなく、エレキギターやベース、ドラムスの一部、ボーカルなど全部一人で演奏していて、他のミュージシャンは女性のバッキングコーラスと打ち込みのドラムスだけ、なんていう曲もあった。この人のモデルのアコースティック・ギターがMoton社から発売されている。とても有名な人なんだろうけど、今まで知らなかった。アコースティック・ギターならクラプトンなんかよりこの人のほうがよっぽど上手い。


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2025年11月 4日 (火)

マイ・フェア・レディ/ジョン・ウィルソン、シンフォニア・オヴ・ロンドン(SACD/CD)

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フレデリック・ロウ[作曲] アラン・ジェイ・ラーナー[台本]
ロバート・ラッセル・ベネット、フィリップ・J・ラング[オーケストレーション]
トゥルード・リットマン[ダンス・ミュージック・アレンジ]

【CD1】
1-28. 第1幕
【CD2】
1. 間奏曲
2-16. 第2幕
17-21. 第1幕のオリジナル・エンディング
22-23. 第1幕「フレディの歌」オリジナル・ヴァージョン
24-26. Utility Cues(場面転換用の追加音楽)

イライザ・ドゥーリトル:スカーレット・ストラレン
ヘンリー・ヒギンズ教授:ジェイミー・パーカー
ヒュー・ピッカリング大佐:マルコム・シンクレア
アルフレッド・P・ドゥーリトル:アラン・アームストロング
フレディ・アンスフォード=ヒル:ローレンス・キルスビー
ヒギンズ夫人:ペネロープ・ウィルトン
ピアス夫人:ジュリア・マッケンジー 他

マイ・フェア・レディ・アンサンブル
シンフォニア・オヴ・ロンドン
ジョン・ミルズ(リーダー)
ジョン・ウィルソン(指揮)

【録音】2024年

全曲版世界初録音でSACD/CDハイブリッド盤での発売。2枚組で厚みのある紙製箱に入っている。

マイ・フェア・レディはミュージカル版ではジュリー・アンドリュースが主役を務めてスターになった作品だし、後にオードリー・ヘプバーンが主役の非常に魅力的な映画があるので良く知られた作品だろう。これが、初演当時の楽器編成の純オーケストラ版で全曲が録音された。この作品は、後世に残る名作であるので、このような試みはとても意義があるし、普段、オペラは聴くがミュージカルに縁のないリスナーにも楽しめる内容となっている。

キャストもとても豪華なメンバーが揃い、映像無しの音楽だけでも充分に楽しめるものになっており特にSACD層は非常に音質が良く、ダイナミックレンジも広い。ジョン・ウィルソンとシンフォニア・オブ・ロンドン はすでにハーマンスタイン作曲のミュージカル《オクラホマ!》、《回転木馬》も録音しておりSACD/CDで発売されている。


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2025年10月31日 (金)

ザ・ラスト・モーツァルト 仲道郁代、井上道義、アンサンブル・アミデオ(SACD/CD)

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モーツァルト ピアノ協奏曲第20番、第23番
仲道郁代(ピアノ)
井上道義(指揮)
アンサンブル・アミデオ[コンサートマスター:長原幸太]
【録音】2024年

井上道義さんが2024年12月をもって指揮活動引退した。これは、2024年12月16日に行われた録音で、ピアノ独奏者、指揮者、オーケストラのメンバーがお互いにリスペクトしあった結果生まれた演奏で、極めて質が高く淡々として美しい。演奏の美しさがとても良い録音にも助けられ、とても良い状態でリスニングルームに届けられる。このディスクはそう感じるものだ。

SACDというメディアは普及しなかったが、まだ新譜は発売されている。しかも、このディスクのように演奏も音質もとても素晴らしいものがだ。SACDを聴ける環境にあるクラシック愛好家は是非ともこのデイスクを聴いて欲しいと思う。ピアノの音色や響き、弦楽器群の質感や響きの美しさなどはSACDならではだと感じる。

なお、この演奏で仲道郁代さんが弾いたのはYAMAHA CFXというピアノで、高域の透明感や響きがヤマハらしい。


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2025年10月28日 (火)

ミレッラ・フレーニ、レナータ・スコット/イタリア・オペラ二重唱集

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Side 1

1.メルカダンテ:「輝かしきふたりのライヴァルたち」より「あなた様のお心は分っております … どうか わたしの願いにお譲り下さい」(エルヴィーラ, ビアンカ)
2. ベッリーニ:「ビアンカとフェルナンド」より「何としたこと? … お立ちください お父様」(ビアンカ, エロイーザ)

3. モーツァルト:「フィガロの結婚」より「何ですって … 風によせる歌」(伯爵夫人, スザンナ / 手紙の二重唱)

Side 2
1. ベッリーニ:「ノルマ」より「ふたりとも眠っている … お呼びになりましたか? … ああ あなたと一緒に … おお ノルマ様 … そう わたしたちの最後の時まで」(ノルマ, アダルジーザ, クロティルデ* / 第2幕第1場全曲)

ミレッラ・フレーニ(S)、レナータ・スコット(S)
ジャニス・アルフォード(S)*
レオーネ・マジェーラ(指揮)
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団

【録音】1978年

イタリア・オペラを代表する名ソプラノふたりによる豪華な二重唱曲集。フレーニがよりリリックな役を受け持ち、よりドラマチックな役をスコットが歌っている。もともと二人ともにリリック・ソプラノとして出発したこともあり、二人を聴き比べるとフレーニのリリックな歌唱がより魅力的に感じてしまう。

Side 2での「ノルマ」では、フレーニがアダルジーザを歌っているが、私が愛聴しているマリア・カラスがタイトルロールのセラフィン指揮のステレオ盤ではメゾ・ソプラノのクリスタ・ルートヴィッヒが歌っているように、普通はメゾ・ソプラノが歌う。聴きはじめは違和感があったが、作曲時にベルリーニが想定したのはリリック・ソプラノ役としてだったので、これはこれで楽しめるものだ。

こういう録音は良い。実演ではこの組み合わせで聴くことはできなかったと思うので。二人ともに鬼籍に入ってしまったが、貴重な記録だと思う。

ちなみに、このLPレコードはオランダプレス。1980年代になるとDECCAはイギリス本国でレコードのプレスをやらなくなりオランダに移行している。このオランダプレスのレコードがこの録音のオリジナル盤である。DECCAらしく音質はとても良い。


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2025年10月24日 (金)

VERA LYNN THE GREAT YEARS(2LP)

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9月にヴェラ・リンという歌手の100歳記念のCDをご紹介した http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2025/09/post-4037db.html が、これはヴェラ・リンの1935年から1957年までのオリジナル録音を集めた見開きジャケット2枚組のLPレコードで、1970年代半ばにイギリスDECCAから発売されたもの。値段は千円しないもので送料の方がむしろ高くついた。

往年の名歌手のベスト盤というべきものであり、日本の昔の歌手の同様のベスト盤の音の悪さを知っているのでそれほど期待しなかったが、1940年代までのSP盤の復刻であってもかなりの鮮度を保っており、思ったよりも音は悪くなかった。DECCAはポップスも音が良いんだなあと感じるのと同時に、この偉大な歌手へのリスペクトが感じられるセットである。

1940年録音の「A Nightingale Sang in Berkeley Square」は出来ればオリジナルのSP盤が欲しいなとは思うが、状態の良いのは高いだろうなあ。


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2025年10月21日 (火)

イーグルス(Mobile Fidelity One Step 45RPM 2LP)6タイトル

高音質復刻専門のレーベルであるMobile Fidelityから2023年夏に発売になったイーグルス ホテル・カリフォルニアの45回転2枚組アルバムボックスを入手し、その音質に驚愕したので、それ以外のイーグルスのアルバムも購入しようと思いたち、最近になって6タイトル全てが集まった。その一部は若干円高になったときにアメリカのレコード屋から他のレコードとまとめて取り寄せたもの。日本で買うよりはそれなりに安く入手できた。

ファースト

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LP 1
[Side1]
Take It Easy
Witchy Woman

[Side2]
Chug All Night
Most of Us Are Sad
Nightingale

LP 2
[Side3]
Train Leaves Here This Morning
Take the Devil

[Side4]
Earlybird
Peaceful Easy Feeling
Tryin'

【オリジナル・リリース】1972年

グレン・フライ(g)、ドン・ヘンリー(ds)、バーニー・レドン(g)、ランディ・マイズナー(b)の4人のオリジナルメンバーで構成された初期のアルバムは、アメリカのカントリーぽい感じのするもの。それは、Earlybirdという曲でバンジョーをかき鳴らすようなバーニー・レドンのサウンドの存在が大きく、後に加入するギンギンのエレキギタリストであるドン・フェルダーやジョー・ウォルシュのようなメンバーが居なかったという事が大きいと思う。1972年というと、ニクソン政権下、ベトナム戦争終結の前年であり、激しさを増した戦争への思いや世相もこのアルバムに影響があると思う。

ならず者

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LP 1
[Side1]
Doolin-Dalton
Twenty-One
Out of Control

[Side2]
Tequila Sunrise
Desperado

LP 2
[Side3]
Certain Kind of Fool
Doolin-Dalton
Outlaw Man
Saturday Night

[Side4]
Bitter Creek
Doolin-Dalton/Desperado(reprise)

【オリジナル・リリース】1973年

セカンド・アルバムは、西部劇のアウトローをテーマにしたコンセプト・アルバムである。こういうコンセプト・アルバムというのはサブスクやストリーミング配信がメインとなっている時代では成立しにくいだろう。Desperado(ならずもの)という曲は様々な歌手やミュージシャンにカバーされる名曲であるし統一感のある名アルバムだと思う。このアルバムのみ米国初出盤を持っている。米国初出盤も良い音質だがそれを上回るHi-Fiサウンドである。

オン・ザ・ボーダー

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LP 1
[Side1]
Already Gone
You Never Cry Like a Lover

[Side2]
Midnight Flyer
My Man
On the Border

LP 2
[Side3]
James Dean
Ol''55
Is It True?

[Side4]
Good Day in Hell
Best of My Love
【オリジナル・リリース 】1974年

ドン・フェルダー(ギター)が加わり5人構成になった最初のアルバム。カントリー色からよりハードなロック色に変貌しつつあるのが良くわかる。

呪われた夜

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LP 1
[Side1]
One Of These Nights
Too Many Hands

[Side2]
Hollywood Waltz
Journey Of The Sorcerer

LP 2
[Side3]
Lyin' Eyes
Take It To The Limit

[Side4]
Visions
After The Thrill Is Gone
I Wish You Peace
【オリジナル・リリース】1975年

バーニー・レドンが参加した最後のアルバム。風格のあるロックバンドとして揺るぎないサウンドである。

ホテル・カリフォルニア

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LP 1
[Side1]
Hotel Carifornia
New Kid in Town

[Side2]
Life in the Fast Lane
Wasted Time

LP 2
[Side3]
Wasted Time(reprise)
Victim of Love
Pretty Mades All in a Row

[Side4]
Try and Love Again
The Last Resort
【オリジナル・リリース】1976年

ロック史上に燦然と輝く名盤。バーニー・レドンの代わりに入ったジョー・ウォルシュ(ギター)の存在も大きく、カントリー色が無くなって都会的な乾いた西海岸のサウンドとなった。

ロング・ラン

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LP 1
[Side1]
1. Long Run
2. I Can't Tell You Why
3. In the City

[Side2]
4. Disco Strangler
5. King of Hollywood

LP 2
[Side3]
6. Heartache Tonight
7. Those Shoes

[Side4]
8. Teenage Jail
9. Greeks Don't Want No Freaks
10. Sad Cafe
【オリジナル・リリース】1979年

ベース担当のランディ・マイズナーが抜けティモシー・ B・シュミットが入った。統一感はあまりなく陽気な感じもない暗い曲が多い。ホテル・カリフォルニアとこのアルバムはリアルタイムで聴いた世代だが、当時はホテル・カルフォルニアが凄すぎたためにあまり評価は高くなかったが、改めてMobile Fidelity One Step 45RPMで聴いてみると、サウンド作りの巧さ、老獪な感じをも受ける。最後のアルバムだということもあり、6タイトルの中で一番音質が良い。

 

6タイトルの総括した音質は、鮮明で解像度が高くワイドレンジでありHi-Fiと呼べるにふさわしい音質である。ヴォーカルは小さくまとまり、ギターの音の鮮度が物凄く、シンバルの音の倍音が綺麗に再現される上、ドラムも実在感がある。再生装置のグレードが高くなればなるほどその良さがわかるであろう。

数年前にmobile fidelityはマスタリング時にDSDマスターを使っていてピュア・アナログでないというのを一部のアナログ・マニアから批判されたりもしたが、DSDマスターの使用はオリジナル・マスターの損傷を防ぐことやハイスペックのDSDマスターはとてもアナログっぽい音質であること、そもそもマスタリング時にダビングは不可避だが、アナログからアナログへのコピーは明らかに劣化するがデジタルからデジタルへのコピーは理論的に劣化しないので、マスタリングにデジタル技術を使っていても、出来上がった製品の質が良ければ全く問題ない。

これだけ完成度が高まったデジタル時代に、LPレコードが存在する意義は、デジタルでは出せない音がLPレコードにあるからで、それをこのOne Step 45RPMシリーズは具現化している。限定発売であるOne Step 45RPMの中古盤の実勢価格はすでに少しずつ上昇している。元の値段が高いのだけれど、その音質を知ってしまったら欲しくなる人が出てくるのは良くわかる。

手持ちにある1990年代に新品で購入したBOSTONのファースト・アルバムのMobile Fidelity200g重量盤LPレコードが実勢価格で5万円を超えているし、同時期に出たNirvana NevermindのMobile Fidelity200g重量盤LPレコードは状態が良ければ10万から15万円するのを知ってびっくりしている。狂気の沙汰だ。


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2025年10月17日 (金)

ポートレート/マディ・メスプレ(3LPBOX)

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マディ・メスプレ(Mady Mesplé, 1931年3月7日 - 2020年5月30日)のポートレートボックス。フランスのコロラチューラ・ソプラノ、リリック・ソプラノで、35年ほど前に義妹がフランスに旅行したときにメスプレのフランス・オペラアリア集のCDをお土産に買ってきてくれたのを聴いたのがこの歌手の歌を聴いた最初であった。

1980年代当時、有名なオペラ歌手のポートレートボックスが出ていた。例えば、仏ドイチェグラモフォンからリタ・シュトライヒのポートレートなどである。

これは1986年にフランスEMIから発売された3枚組のLPレコードで、1959年から1973年頃のラジオ放送用音源を中心に収められたもので、多くが観客の居る場でのモノラル録音である。オペラアリアが中心だが、中にはM.ロザンタールの《青い服の人の小唄》抜粋などちょっと珍しいものも入っている。
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アナログ・レコード末期のDMMカッティングで片面30分を超えるもの音質はそれなりだが、CDでは入手が困難な内容なので、このセットは大切にしようと思う。


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マディ・メスプレ80歳記念ボックス(4CD) 2011年に限定発売されたもの

1968年~1987年に旧EMIにレコーディングした音源からの4枚組で、上のLPとはかなり収録内容が異なる。ジャケット写真が似ていることもあり、内容はかなり重複していると思ったが違った。

CD1 オペラ・アリア集
CD2 オペレッタ・アリア集
CD3 歌曲集
CD4 現代音楽、モテット、シャンソン 

 


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2025年10月14日 (火)

チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲/ミルシテイン、スタインバーグ、ピッツバーグSO.(英国初出LPレコード)

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ナタン・ミルシテインのヴァイオリン独奏の1960年発売の英国初出のステレオLPレコードを入手した。この録音はアメリカで行われオリジナルは米国Capitol(EMI傘下の米国のレコード会社)で、1959年録音のもの。だから米国盤がオリジナルだが、ミルシテインならではの高貴で美しい音色は英国盤の方が再現しやすいので英国盤を探していた。

ステレオ初期のブラームスのヴァイオリン協奏曲やメンデルスゾーンとブルッフのヴァイオリン協奏曲の初出LPレコードも英国盤で所有している。ヴァイオリンの美しい音の粒立ちは英国盤と米国盤を比較すると英国盤に軍配が上がる。このレコードは、Fレンジをあまり欲張らない丸針のカートリッジで聴きたい。ワイドレンジなラインコンタクト針の付いたHi-Fiなカートリッジだと、この時代のレコードのFレンジの狭さとかダイナミックレンジの狭さが目立ってしまいミスマッチになる可能性もある。

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これは1960年代後半に発売されたWORLD RECORD CLUB盤。WORLD RECORD CLUBは、1950年代と1960年代に会員制の通販システムを通じてクラシック音楽とジャズを中心としたLPレコードとオープンテープを発行した英国の会社で、1965年にEMIの傘下に入った。だからEMI系のクラシックの再発盤が多い。これもその1枚で1967年の英国EMIプレスであり、盤は厚く当時のEMIのLPレコードと同等のクオリティで製造されている。マトリックスは上の初出盤と異なりカッティングしなおしているが、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲だけをLPレコード1枚に余裕を持ってカットしているためか、再発盤なのにかなり音質が良い。1960年代のプレスなのでやはりFレンジをあまり欲張らない丸針のカートリッジの方が相性がいい。初出盤と比べて聴いた場合にはほんのわずか鮮度感が劣る感じがする。しかし、実勢価格の安さを考えるととてもコスト・パフォーマンスが良く手軽に初期盤の音質が楽しめる良盤である。

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これは2007年にCISCO MUSICから復刻された180g重量盤。CISCO MUSICは現在のIMPEX RECORDSの前身で、1990年代から高音質復刻盤を限定リリースしていた。この盤は是非とも新しいワイドレンジなカートリッジで聴きたい。そうすることで、通常のCDには無い美しいヴァイオリンや厚みのあるオーケストラの音色が楽しめる。スピーカーやアンプも最新のものでラインコンタクトの針の付いたワイドレンジなカートリッジで聴き比べたら、この3種のレコードでこの復刻盤が一番良く聴こえるかもしれない。手持ちの8枚組の復刻CD「ナタン・ミルシテイン/キャピトル、EMI録音集」と比べると、音質は月とスッポン。このLPレコードを通常CDと聴き比べるだけで、なぜまだLPレコードがブームなのかがわかる。

当たり前の話だけれど、1950年代から1960年代のスピーカーやアンプ、レコード・プレーヤーには当時の古いレコードがマッチするし、新しくマスタリングされてプレスしされなおされたものは現代の機器の方が相性がいい。


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2025年10月13日 (月)

ダイアナ・クラールのアナログレコード17種

180g盤ではあるが45rpm盤とか高価なハイクオリティ盤は無い。集めてはみたがCDと比べてやはりアナログ盤の方が良いというものもあればこれならCDで良いというものもある。

『ステッピング・アウト(Stepping Out)』
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『オンリー・トラスト・ユア・ハート(Only Trust Your Heart)』
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『オール・フォー・ユー〜ナット・キング・コール・トリオに捧ぐ(All for You: A Dedication to the Nat King Cole Trio)』
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『ラヴ・シーンズ(Love Scenes)』
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『ホエン・アイ・ルック・イン・ユア・アイズ(When I Look In Your Eyes)』
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『ザ・ルック・オブ・ラヴ(The Look of Love)』
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『ライヴ・イン・パリ(Live in Paris)』
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『ザ・ガール・イン・ジ・アザー・ルーム(The Girl in the Other Room)』
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『クリスマス・ソング集(Christmas Songs)』
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『フロム・ディス・モーメント・オン(From This Moment On)』
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『ベリー・ベスト・オブ・ダイアナ・クラール(The Very Best of Diana Krall)』
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『クワイエット・ナイツ(Quiet Nights)』
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『グラド・ラグ・ドール(Glad Rag Doll)』
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『ウォールフラワー(Wallflower)』
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『ターン・アップ・ザ・クワイエット(Turn Up the Quiet)』
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『ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ(Love is Here to Stay』
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『ディス・ドリーム・オブ・ユー(this Dream of You)』
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