音楽

2018年2月20日 (火)

ファリャ はかなき人生/ナバロ、ロンドン交響楽団、ベルガンサ他(2枚組LP)

Navarro

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マニュエル・デ・ファリャ作曲 歌劇「はかなき人生」全曲、バレエ「恋は魔術師」全曲、ガルシア・ナバロ指揮、ロンドン交響楽団のLPレコードのボックスセット。

「恋は魔術師」の方は、小澤征爾指揮、ボストン交響楽団によるバレエ「三角帽子」全曲とカップリングされてCDで発売されているが、「はかなき人生」は、現在、CDでは発売されていない。とても素晴らしい演奏でしかも音質も良いのにもったいない気がする。

歌劇「はかなき人生」 主なキャスト

サルー(ジプシーの娘): テレサ・ベルガンサ
パコ(サルーの恋人):  ホセ・カレーラス
サルーの祖母:  アリシア・ナフェ
サルバオール(祖母の弟): ユアン・ポンス
カルメーラ(パコの婚約者): パロマ・ペレス・イニゴ
マヌエル(カルメーラの兄): ラモン・コントレーラス
カンタオール(フラメンコ歌手): マニュエル・マイレーナ
カスタネットと踊り: ルセロ・テナ
ギター: ナルシソ・イエペス 

1978年の録音当時、30歳代の若いスペインの指揮者であったガルシア・ナバロは、情熱的な指揮でスペイン的な血みたいなものをイギリスのオーケストラや合唱団に注ぎ、よくまとまった名演に仕上げている。

テレサ・ベルガンサは貫禄を感じさせるほどの素晴らしい歌唱で、彼女の存在は大きい。他の歌手もスペイン系で良く揃っている。文句を言うなら、祖母役のアリシア・ナフェ(この人の歌もとても良いのだが)の声が若く感じられ、サルー役のテレサ・ベルガンサと似ていて、もう少し年老いた感じの声だったらという、いささか望みすぎな感じだけだ。

有名な二幕冒頭のスペイン舞曲のカスタネットと踊りや婚礼のフラメンコのシーンも良い。カンタオール(フラメンコ歌手)役のマニュエル・マイレーナは本物のフラメンコ歌手だ。

尚、このLPレコードの音質はすこぶる良い。オーディオ・マニアにも受けるものだと思う。こんなセットがたった¥300で入手できた。このセットは西ドイツプレスの初版盤である。

ユー・チューブに、スペイン舞曲のカスタネットのルセロ・テナの動画があったので貼ってみた。少しお年を召して踊りが無いのが残念だが。本LPレコードにはフラメンコのような踊りの足音も入っている。

尚、このLPレコードのリブレット中の写真を載せておく。

はかなき人生初演当時の マニュエル・デ・ファリャ

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主要なキャスト

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録音中のシーン 

ナルシソ・イエペス(ギター)やルセロ・テナ(カスタネットと踊り)も居る。

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2018年2月16日 (金)

マーラー 交響曲 「大地の歌」/クレンペラー、フィルハーモニア管、ニュー・フィルハーモニア管(24bit/96k flac)

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e-オンキヨーの年末年始セールで購入したもの。このマーラー 交響曲 「大地の歌」は、古今の名盤中の名盤なので、英オリジナルLP、英第3版LP、EsotericSACD/CDハイブリッド盤、通常輸入CDなど、同一音源のものを多く持っていてすでにこのブログに書いているのだが、ハイレゾではどのような音質なのか興味があって、聴いてみた。

英オリジナルLP、英第3版LP

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-544f.html

EsotericSACD/CDハイブリッド盤

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/sacdcd-4a35.html

特に、同じDAコンバーターを使って、CDトランスポートからEsotericSACD/CDハイブリッド盤 をかけたのと、PCでのハイレゾ再生の違いに興味があった。

DAコンバーター周りの現状の再生環境はこんな感じ。

http://www.geocities.jp/asd2251sxl2001sax2251/D05X.html

力強い肉厚感を感じるのはEsoteric盤の方だが、スッキリ・クッキリして弦の音や歌手の声がより自然に聴こえたのはハイレゾの方だった。どちらが良いかは好みが分れると思うが、弦や声の質感はハイレゾの方が高品位なので、これからはハイレゾを聴く方が多くなると思う。


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2018年2月13日 (火)

ワーグナー 「さまよえるオランダ人」全曲/クレンペラー、ニュー・フィルハーモニア管(3枚組LP)

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これは、オットー・クレンペラー/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団による「さまよえるオランダ人」の英国盤(第二版)LP。ちなみに、英国初版盤はレーベルが黄色ではなく金色の切手犬レーベルで、ボックスは艶のあるもっとしっかりしたもの。

当時の東西の名歌手を集めて録音されたオットー・クレンペラーの晩年の名録音だと思う。いかにもデモーニッシュな音楽作りである。3枚組のこのセットは僅か千円で手に入れた。オリジナル盤でないクラシックのLPレコードは英国盤でも今やとても安い。音質はかなり良く、しなやかで響きが良い。LPレコードでこれだけ良い音質で聴けるなら、ハイレゾでも売られている音源なので買おうか迷うが躊躇する。

リブレットからの写真を載せておく。

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録音時の写真は現行のハイレゾやCDなどには無いのでとても貴重である。


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2018年2月 9日 (金)

ブラームス ピアノ協奏曲/ギレリス、ヨッフム、ベルリンフィル(96k/24bit flac)

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これも、e-オンキヨーのセールで購入したもの。ギレリスのは、私の一番好きなブラームスのピアノ協奏曲だったので、安かったことも有り、ためらわずにダウンロードした。

オイゲン・ヨッフムの指揮によるベルリンフィルの雄大に鳴るオーケストラと、ややカチッとした金属的な響きのするピアノが特徴のエミール・ギレリスの演奏は、風格があり最も伝統的なブラームスだと感じさせる演奏である。

やはりCDよりも数段音質は良く、ダイナミックレンジの大きな雄大な響きや、消えいる音の美しさや弦楽器の粒立ちなどが全く違う。1970年代の古いアナログ録音のハイレゾ化でもハイレゾの意義は充分にある印象だ。1980年代プレスのLPレコード2枚組の第1番、第2番のセットの音質はCDよりも良いが、ハイレゾはこれらを上回る。

180gの重量盤LPレコードで第1番の方は数年前に発売されたので持っていて、このブログでもご紹介した。それはこちら。

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/180lp-1094.html

ハイレゾは、1番、2番のピアノ協奏曲と幻想曲集op.116のセットで、第1番のLPレコードの半分程度の値段だった。LPレコードは、物としての存在感は半端ないが、きちんと良い音質で鳴らそうとすると機器のコストも調整の手間も大変だが、ハイレゾはそこまでの手間はかからない。ハイレゾは物体が無く、しかも音楽データ以外に付属したものは、このデータの小さなジャケ写真のみなのが、ちょっと物足りない気もする。


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2018年2月 6日 (火)

ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》全曲/カルロス・クライバー、シュターツカペレ・ドレスデン(192K/24bit flac)

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e-オンキヨーの年末年始セールで購入したものの1つ。192K/24bit flacと2.8MHzDSDのどちらを購入するか迷ったが、192K/24bit flacの方を買った。

この音源は1973年の録音で、カルロス・クライバーのドイチェ・グラモフォンにおけるデビュー盤だった。当時の良い歌手が揃っているのに加え、クライバーのエキセントリックとも思えるような指揮ぶりが、音楽の勢いを大事にし、このオペラの劇的な感じを増幅させているような名演であり、《魔弾の射手》の録音の中でも大好きなもの、というか、カルロス・クライバーの残した録音の中で個人的に一番好きなのが、この《魔弾の射手》である。

西ドイツプレスの3枚組のLPレコードセットを持っているが、LPレコードと違うのは、ダイナミックレンジの広さで、ホールの空気感のようなノイズとピアニシモの音から、耳をつんざくようなフォルテシモの全奏までのダイナミズムはLPレコードでは再現が無理である。自然に音の広がる感じもこのハイレゾの方が良く出る。それだけではなくて、実在感のある歌手の声やオーケストラの厚みのある響きは普通のCDではなかなか出せない。

録音されてから45年を経過した古い音源であるが、ハイレゾはやっぱすげえ。何回も聴いている。


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2018年2月 2日 (金)

モーツァルト 魔笛/クレンペラー、フィルハーモニア管(96K 24bit flac)

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e-オンキヨーの年末年始のセールで、安くなった気になるハイレゾ・コンテンツを買い込んだ。そのうちの1つがこれ。通常価格も¥2571と高くはないが、¥1,749とさらに安く、通常の輸入CDよりも安かった。この音源はSACDでも発売されているが¥7000前後と高い。

このハイレゾの音質はとても良いと思う。CDよりも弦や管楽器の音色が良く、スッキリしてダイナミックレンジが広い。音場も後方に広くなる。CDとハイレゾの音質の区別が付かない人はどういう音楽をどういう装置で聴いているのだろうか。オーディオに全く興味の無い家族に聴いてもらっても、ハイレゾの音の良さには驚くのに。

クレンペラーの魔笛は、英国初版、2版、3版のLPレコードセットを持っていて、このブログで紹介している。http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/post-3210.html

LPレコードはダイナミックレンジが圧縮されているのだが、音色や声の実在感が魅力で、ハイレゾを入手したからLPレコードは要らないというわけにはいかないようだ。さらには、ハイレゾはデータをダウンロードで買うのであって、物としての実在感が無い。上のLPレコードを紹介したブログには、LPレコードのリブレットに有った様々な録音風景や登場する歌手の写真などを載せているが、ハイレゾでは音声データの他には、このブログ記事の上にあるジャケット写真があるだけである。そういう事もあって、お気に入りの音源のハイレゾとLPレコードは共存すべきものだと思うのだ。


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2018年1月30日 (火)

プッチーニ トゥーランドット/メータ、ロンドンフィル、サザーランド、パヴァロッティ、カバリエ他(米LONDON3枚組LP)

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1970年代初め頃の録音のズービン・メータ指揮による「トゥーランドット」の3枚組LPレコードは、英国発売のオリジナル盤なら、アナログLPレコードを聴くオーディオ・ファンには有名である。なぜならThe Absolute Sound誌が選定した高音質盤のリストであるTAS Super Disc List に掲載されているから。なので、下の英国盤SET 561-3は、状態の良いものならネットオークションで結構高い値段が付く。

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米国LONDON OSA 13108は、ボックスやリブレットは米国製だが、LPレコード盤本体は英国発売盤と同じ工場でプレスされた英国製である。だから、細かい事を言えば若干派手めな傾向であるが英国SET 561-3と音質はほぼ同等だと言って良い。もう一つ、英国盤SET 561-3は、普通に1枚目SIDEA、B、2枚目SIDEC、D、3枚目E、Fとなっているが、米国LONDON OSA 13108はSIDE1の裏面はSIDE6、SIDE2の裏面はSIDE5、SIDE3の裏はSIDE4となってオートチェンジャーカットになっているのが異なる。

私のトゥーランドット全曲盤のお気に入りは、ラインスドルフ盤(RCA)とかモリナーリ=プラデッリ盤(EMI)、エレーデ盤(DECCA)である。トゥーランドット姫やカラフが、サザーランドやパヴァロッティよりもっとドラマチックな声質の歌手の方が良いように思うからだ。だから、今までこの盤の高価なオリジナル盤には手を出さなかったのだが、安い中古盤があったので拾ってみた。

お気に入りのトゥーランドット全曲盤の録音は何れも1950~60年代のもので古いので、オーディオ的にはこのメータ盤の方が良い音であるのは間違いない。米国LONDON盤でも盤のコンディションさえ良ければ、オーディオ的に満足できる音質で再生できる。尚、この音源はハイレゾでも発売されているので、そのうちに購入して聴いてみたい。


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2018年1月26日 (金)

限りなきドラム/マックス・ローチ

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現在、知人に依頼された十数枚のLPレコードを順次デジタル化し、CD-Rに焼いているが、このレコードもそのうちの1枚。米国盤で艶のある見開きのジャケットで、オリジナル盤かそれに近いものかも知れない。

マックス・ローチは、クリフォード・ブラウンと組んでいたドラマーとして知っていたが、このアルバムを聴いたのは今回が初めてだった。いきなりドラム・ソロで始まるのにはびっくりしたが、続いての曲は普通に5人でやっている曲でちょっと安心したというか、2曲目がかなり良い。ジャズ史上に名を残したドラマーだったんだなというのが、万年ジャズ初心者の私にも良くわかる。

このLPレコードの音質は鮮明で熱くガッツが有る感じで、米国盤らしい。若干ノイズは多いが気になるほどではなかった。


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2018年1月23日 (火)

サイドワインダー/リー・モーガン

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現在、知人に依頼された十数枚のLPレコードを順次デジタル化し、CD-Rに焼いているが、このレコードのみ私が持っていたのとダブっていた。画像で出しているのは私が持っていた1990年代後半の180gの重量盤で、知人が持ってきたのは1970年代前半のプレスと思われるブルーノート・レーベルがリバティに吸収された後の米国盤であった。ジャケットにはまだファクトリー・シールのセロファンがかぶっていて、スキャナーでジャケット写真を取り込むのにも不都合で、かといって、何十年もそのままになっていたセロファンを勝手に取り去る事も出来ない。なので、CD-Rのジャケットには私が持っているLPレコードをスキャンして使用した。

リー・モーガンの「サイドワインダー」はジャズの名盤であるし、自分としては演奏よりも、1970年代前半のリバティ時代の米国盤と手持ちの180g重量盤(これも米国盤)の音質の違いに興味があった。リバティ盤はより濃厚な中域のぶ厚い音でジャズをよりジャズらしく鳴らすような感じで好ましく、180g重量盤はよりCDの音に近いような感じであった。なのでデジタル化してCD-Rに焼いたのはリバティ盤、持ち込まれたLPの方であるが、外装画像やレーベルは180g重量盤の方を使った。リバティ盤と180g重量盤ではレコード番号自体違う。180g重量盤はST-46137だがリバティ盤はBLP-4157/84157となっていた。


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2018年1月19日 (金)

アドロ・サバの女王/グラシェラ・スサーナ

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これは、知人からデジタル化を依頼された十数枚のLPレコードのうちの1枚。聴かせてもらいながらデジタル化し、CD-Rに焼いてミニコンポやカーステレオのCDプレーヤーで聴けるようにしてみた。

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このLPレコードは1973年に大ヒットしたもので、私もこの曲の幾つかは、テレビかラジオで聴いたことがあるが、改めて聴いてみて、歌の巧さに驚いた。グラシェラ・スサーナ、若干20歳の時の録音である。アルゼンチンから地球の反対側の国へ来て、その国の言葉でこれだけ歌える才能は素晴らしい。また、その才能を見出して日本に連れてきた菅原洋一さんの慧眼も凄い。

グラシェラ・スサーナというと、個人的にはフォルクローレを夫婦デュオで歌った「クリスティーナとウーゴ」のクリスティーナの妹という認識であった。声の質は姉妹だから似ているが、クリスティーナはソプラノ系で高音が良く伸び綺麗、妹のグラシェラ・スサーナは、中低音がふくよかなメゾ・ソプラノとかアルトに近い声質だと思った。


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