音楽

2022年1月21日 (金)

遥かなる影/カーペンターズ (180g重量盤LP)

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昨年、2019年に限定発売された180g重量盤の未開封新品訳あり品が格安で売られていたので拾ってみた。訳ありはジャケットの折れで、右上の部分に折れ目があるのがこの写真からでもわかるだろう。レコード盤そのものは全く問題がなかった。後ろ側に写っているのは1970年代前半当時の米国盤のジャケット。

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これが、180g重量盤のレーベル。EU盤であることがわかる。

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こちらは、1970年代の米国盤。

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ジャケット裏右隅には、このレコードがElemental Musicという所が、スペイン・ユニバーサルから許諾を受けて再発されたものだという表記がある。

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こちらは1970年代の米国盤で、表記は無い。

この2枚のLPレコードは、発売に50年近い年月が異なる。米国盤は、古いので流石に全くノイズ無しで再生することはできないが、音は鮮明で、バランスにまとまりがありこれを聴いていれば、当時ヒットしたポピュラー音楽が当時の状態のまま聴ける。

180g重量盤の方は、もっとFレンジが広く現代風な感じの音質でノイズも無く、比較した時にこちらの方が良いという人も多いと思う。プレスは良く、プレスが由来のノイズや歪は無い。

この復刻重量盤は、訳あり品でなければ4000円程度するはずで、そこまで払ってまで買いたいと思うかどうかが価値観によって分かれるところだと思う。ちなみに、この「遥かなる影」は大ヒットしたLPレコードなので、中古盤を探せばかなり安く米国盤でも国内盤でも入手可能だからだ。復刻盤の音質はかなり良好で、デジタル・リマスターだからと敬遠されるのは聴かず嫌いだ。だからといって、当時のレコードも大事にしたい。結果、両方持つという事になった。


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2022年1月18日 (火)

ベートーヴェン 交響曲 第6番~第9番/サヴァール、ル・コンセール・デ・ナシオン(3SACD)

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DISC 1
交響曲 第6番≪田園≫

DISC 2
交響曲 第7番、第8番

DISC 3
交響曲 第9番≪合唱付き≫

ジョルディ・サヴァール(指揮)
ル・コンセール・デ・ナシオン

【録音:2020年、2021年】

2022年1月に発売されたばかりの、ベートーヴェンの交響曲第6番~第9番で、2020年発売の第1番~第5番と合わせて全集が完成した。ル・コンセール・デ・ナシオンは、ジョルディ・サヴァールの主宰する古楽器のオーケストラで、ヴァイオリンなどの弦楽器はガット弦でヴィヴラートをしない奏法を用い、管楽器なども当時のもので、フルートは木で出来ていて今のものよりもキーがシンプルであるし、ホルンもバルブの付いていない昔のもので演奏されている。弦楽器の音色は明るく逆に管楽器の音色は渋い。サヴァールの指揮はリズム感に溢れ、ティンパニのリズムが強調されたような感じで、推進力があり音楽が活き活きとしている。第6番から第9番までそれぞれ演奏は新鮮に聴こえるが、特に素晴らしいのは第9で、声楽家、合唱がオーケストラと溶け合い、実に感動的な結末を迎える。ジョルディ・サヴァールは、ヴィオール奏者として有名だが、指揮者としても力量を感じさせる。

音質は、いつものALIA VOXレーベルで非常に鮮明で高音質。特にSACD層は素晴らしい。

また、ALIA VOXレーベル全てに言える事だが、厚紙を使った綺麗なカラー刷りのジャケット装丁で、ぶ厚いブックレットが付く。ダウンロード販売やサブスクとは正反対の、物としての価値が高いものになっている。
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第9は全曲がYouTubeで聴ける。


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2022年1月14日 (金)

イザイ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ /ユリア・フィッシャー(180g重量盤LP2枚組)

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イザイ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ

LP :1
Side A
第1番 ト短調 Op.27-1『ヨーゼフ・シゲティに献呈』
Side B
第2番 イ短調 Op.27-2『ジャック・ティボーに献呈』

LP :2
Side C
第3番 ニ短調 Op.27-3『ジョルジェ・エネスクに献呈』
第4番 ホ短調 Op.27-4『フリッツ・クライスラーに献呈』

Side D
第5番 ト長調 Op.27-5『マチュー・クリックボームに献呈』
第6番 ホ長調 Op.27-6『マヌエル・キロガに献呈』

ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)
【録音:2017年】

2021年8月に、全世界限定500組販売のLPレコードは、またたく間に売り切れてしまい、タワー・レコードの発売日の前日に予約を入れようとした時には、すでに売り切れていた。12月になって、追加で500組発売されることになり、やっと入手することが出来た。

この演奏は緊張感を持ち、冴えたヴァイオリン、作品ごとに弾き方が微妙に違い、奏者のこの作品への深い研究が伺えるし、素晴らしい出来だと思う。この演奏がLPレコードでだけ発売されCD等では聴けない事を思うと、貴重なLPレコードセットになる可能性が高い。

無理に詰め込んでカットしていない事もあり、音質はとても良く、伸び切った高音、深く澄んだ空気感までもが再現される。ただし、プレスは完璧ではなく、私のは、大きな周期的なノイズが出る部分があったので、交換してもらった。


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2022年1月11日 (火)

ブラームス 交響曲 第4番/ライナー、ロイヤル・フィル(Chesky Records 150g重量盤LP)

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ブラームス 交響曲 第4番
フリッツ・ライナー(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
【録音:1962年】

今は無き米国「リーダーズ・ダイジェスト」誌の通信販売用世界名曲全集のために録音された音源を高音質のLPレコードやCDをリリースしていたチェスキー・レコードがライセンスを取得して発売したもの。150gの重量盤で、入手したのは1990年代の初め頃である。普段、あまり聴かなかったがお正月に聴いてみた。

フリッツ・ライナーはシカゴ交響楽団との演奏が沢山RCAに残されているが、その多くが今も聴くに値する名演奏・名録音が多い。このブラームス 交響曲 第4番はイギリスのロイヤル・フィルハーモニーを指揮したもので、フリッツ・ライナーの亡くなる前年のもの。イギリスのオーケストラらしいしなやかさと美しさを持ちつつシカゴ交響楽団との演奏のようなドライさはなく、第1楽章はスイスイと演奏され、その演奏時間はクライバー/ウィーンフィルのものより短い。第2楽章は少し遅めになりしなやかさと美しさがより顕著となり、第3~第4楽章にかけては集中力が高まって行くようで、相当に良い演奏だと感じる。

雑誌社が発売したレコード用であるが、録音したのは当時のDECCAの録音チームでエンジニアはケネス・ウィルキンソン。1962年の録音であるが、年代の割に音質は良い。ただし、リーダーズ・ダイジェスト音源のチェスキー・レコードの復刻盤は若干ハイ寄りなのが共通していてローエンドの伸びと重厚さがあればもっと良いなと思う。


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2022年1月 7日 (金)

J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集全巻/リヒテル

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これは、1970~1973年に録音されたもの。1990年代半ば頃に購入したもので四半世紀を経ている。当時出ていた金蒸着のCDセット。

世評では名演奏の誉れ高いものであるが、音質に不満があって私的に愛聴盤という所までは行かないもの、という位置づけであった。この音源は、最初にビクターの国内盤のLPセットを買いその後このCDセットを買った時に、音は悪いなりにCDの方が聴きやすいという感じがして、LPレコードは処分しこのCDセットが残った。どのように聴こえるかというと、何となくボケたピアノで残響が長すぎるのである。金蒸着のCDだからと言って必ずしも音質が良いわけではない。現在であれば、同一音源でこれよりも良いリマスターがなされたCDがあるはずである。

お正月に、久しぶりにこのCDを聴いてみた。CDを入手した時とは部屋も違うし装置がかなり異なる。音が悪いなという全体的な感想は変わりないが、以前よりもずっと聴きやすい感じがする。私自身が音の良くないレコードやCDに寛容になってきたのかも知れない。

リヒテルの演奏は、ロマンチックでレガートを多用しバッハなのにまるでシューベルトを聴いているような感じに聴こえる。ピアノの音色は透明で深く沈み込むようなほの暗さと、余裕のある強靭さと美しさ共有しつつ、聴き手に迫ってくる。ああ、なぜリヒテルの平均律が名演奏なのかと言われているのかというのが、今更ながら解ったような気がした。

そう思うと、何年か前に発売され今は入手困難なSACDを買わなかった事が悔やまれる。売っていた当時は、ここまで気になるような演奏、録音では無かったから。


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2022年1月 4日 (火)

交響曲による遺言~モーツァルト: 交響曲第39番、第40番、第41番他/サヴァール、ル・コンセール・デ・ナシオン(SACD/CD2枚組)

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Disc 1
交響曲 第39番
交響曲 第40番
フリーメーソンのための葬送行進曲

Disc 2
交響曲 第40番
交響曲 第41番

ジョルディ・サヴァール(指揮)
ル・コンセール・デ・ナシオン
【録音:2017年、2018年】

ジョルディ・サヴァールの専用レーベルであるALIA VOXからの1組。このセットは2枚組で、そのどちらにも交響曲 第40番が入っているが、全く同一の録音である。第39番~41番までの3曲の交響曲がわずか2ヶ月足らずで作曲され、その後、モーツァルトが亡くなるまで交響曲が作曲される事は無かった。指揮者のジョルディ・サヴァールは「交響曲による遺言」と名付け、通して聴くことで新しい発見があるというメッセージを込めたものだと思う。

演奏は、古楽器によるもので繰り返しは省略されずきちんと演奏されているが、飽きたり長過ぎると感じることは無い。サヴァールらのベートーヴェンの第1番~5番の演奏と同じように、ティンパニのリズム感と管楽器の折り重なりが見えるような音楽作りであり、聴き慣れたモーツァルト最後の3曲の交響曲に新たな発見がある、快活であり、粗野になる一歩手前の新鮮な演奏である。

音質は素晴らしく極めて良い。SACD層の音質は極上で、緻密であり厚みがあってエネルギッシュに聴こえる。

もうすぐ、ベートーヴェンの第6番~第9番までが発売される。期待して待つことにしよう。


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2021年12月31日 (金)

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番、スラヴ行進曲、ロミオとジュリエット、1812年/、アルゲリッチ、アバド、ベルリン・フィル(EsotericSACD/CD)

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ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ピアノ協奏曲第1番
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
【録音:1994年】

スラヴ行進曲
【録音:1995年】

幻想序曲「ロミオとジュリエット」
【録音:1996年】

大序曲「1812年」
【録音:1994年】
クラウディオ・アバド(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

2021年12月に発売になったEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1枚。
カラヤンの死後、ベルリン・フィルの音楽監督となったが、必ずしも成功した指揮者とは言い難かった。そんな中でも名演奏は多くあり、このチャイコフスキーはそのうちの1つである。
中でも、マルタ・アルゲリッチとのピアノ協奏曲第1番は、アルゲリッチの録音したものの中で、一番、冴えていて完成度が高い。スラヴ行進曲、「ロミオとジュリエット」、「1812年」は、ベルリン・フィルの精緻なアンサンブルと、アバドの歌わせる指揮がマッチした秀演だと思う。

音質は、かなり良い。1990年代の半ば頃になるとクラシック音楽はハイレゾでの録音が始まっている上に、デジタル録音のノウハウが相当に積み上がっていた。EsotericSACD/CDハイブリッド盤のCD層は、ヴィヴィッドでキレがありながら厚みがあって鮮度が高く、最新の優秀録音物と比べても遜色ない。


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2021年12月28日 (火)

ドヴォルザーク 交響曲 第8番、第9番 カラヤン、ウィーン・フィル(Esoteric SACD/CD)

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アントニン・ドヴォルザーク 
交響曲 第8番
交響曲 第9番「新世界より」
 
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音:1985年】

2021年12月にEsotericから発売されたSACD/CDハイブリッド盤の1枚。
この当時の1980年代のデジタル録音は、16bit/44.1Kでありハイレゾでは無いから偽レゾではないかと批判する声をよく聞くが、聴いてみればわかるが、この盤のSACD層と従来のCDを聴き比べたら、従来のCDは音が悪くて聴けなくなる。それくらい音質差がある。CD層と従来のCDの比較でもこのハイブリッド盤のCD層の方が音に潤いや厚みがあり、初期のデジタル録音にあるザラついた質感や薄い感じが無い。

演奏は、晩年のカラヤンと当時ベルリン・フィルよりも関係が良かったウィーン・フィルとの演奏らしく、細部にまで美しさを求めながら、重厚さも併せ持つもので、良い音質で蘇った事でより演奏の良さがわかるものになっている。普段、クラシックはあまり聴かないが良い音質で「新世界交響曲」を聴いてみたい人にもお薦めしたい。


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2021年12月24日 (金)

ベートーヴェン 「エグモント」全曲、交響曲 第5番/セル、ウィーンフィル、コンセルトヘボウo.(Esoteric SACD/CD)

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劇付随音楽「エグモント」全曲
ピラール・ローレンガー(ソプラノ)
クラウスユルゲン・ヴッソウ(語り)
ヴァルター・レーマイヤー(オーボエ・ソロ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ジョージ・セル(指揮)
【録音:1969年】

交響曲 第5番
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ジョージ・セル(指揮)
【録音:1966年】

2021年12月に発売になったEsoteric SACD/CDハイブリッド盤の1枚。
「エグモント」全曲はあまり聴く機会がなく、せいぜい序曲のみを聴く事がほとんど。印象的なのは、ピラール・ローレンガーの歌、そしてジョージ・セルの指揮のもとで鉄壁のアンサンブルで演奏する、ウィーンフィルの素晴らしさ。クラウスユルゲン・ヴッソウの語りも良くレコードとして聴くのに効果的。ただし、なぜこの曲が全曲で演奏される機会があまりないのかというのは、全体的に重々しいからで、ベートーヴェン唯一のオペラ「フィデリオ」と同質な傾向がみえるからだと思う。私的には「フィデリオ」は苦手なオペラだが、同質な感じがある。

交響曲 第5番「運命」も素晴らしい名演奏である。米国コロンビア録音のクリーブランド管弦楽団との交響曲全集も素晴らしいが、この英DECCA録音の演奏もとても良い。ベートーヴェン指揮者としてのジョージ・セルの凄さがこの演奏を聴くだけでわかる。

音質はいずれの曲も素晴らしく、良い状態で復刻がなされている。この当時の英DECCAらしい鮮明さがきちんと再現される。


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2021年12月21日 (火)

J.S.バッハ管弦楽組曲 第2番 第3番/リヒター、ミュンヘンバッハ管.他(Esoteric SACD/CDハイブリッド盤)

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J.S.バッハ
管弦楽組曲 第2番
オーレル・ニコレ(フルート)、ミュンヘンバッハ管弦楽団
カール・リヒター(指揮)【録音:1960年】

管弦楽組曲 第3番
ミュンヘンバッハ管弦楽団
カール・リヒター(指揮)【録音:1960年】

フルート・ソナタ
オーレル・ニコレ(フルート)、カール・リヒター(チェンバロ)
【録音:1973年】

チェンバロ協奏曲 第5番
カール・リヒター(チェンバロ、指揮)、ミュンヘンバッハ管弦楽団
【録音:1972年】

2021年12月に発売になったEsoteric SACD/CDハイブリッド盤の1枚。

カール・リヒターのバッハ演奏は、どれもが独特の深遠な世界がある。ある意味、求道者的なストイックさとロマンチックな表現が同居しているのは共通している。管弦楽組曲 第2番、第3番からして、現代にはこのような演奏は無く、唯一無二である。フルート・ソナタにおけるオーレル・ニコレのフルートは、透明感のある高貴な響きの中に厳しさを感じるのは、チェンバロをカール・リヒターが弾いているからであろう。チェンバロ協奏曲 第5番も求道者的で荘厳な感じがある。

音質的には、フルート・ソナタとチェンバロ協奏曲 第5番は1970年代の録音として真っ当な良い復刻で良い音質であると感じたが、管弦楽組曲 第2番、第3番は、弦楽器の音ががさつで残響も短く録音の古さだけが目立ってしまっている感じがして、不満が残るものだった。管弦楽組曲はLPレコードで聴いても音質に関しては不満が残るので、おそらく元の録音が良くないのだろう。

カール・リヒターのバッハでは前回LPレコードをご紹介した「音楽の捧げもの」を是非、良い音質でSACD化して欲しい。


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